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2007年04月22日
福島、沖縄の参院補選は一勝一敗
参院補選の結果が出ました。福島では民主、国民新党推薦の増子氏が、自民、公明党推薦の山口氏、共産党推薦の宮本氏を大差で破りそうな勢いで、当選を確実にしています。沖縄では自民、公明党推薦の島尻氏が野党相乗りの狩俣氏を破り、当選確実となりました。
前回の統一地方選、前半戦のように波の少ない選挙戦だったといえるでしょう。事前に有利とされた候補がそのまま当選しているので、与野党が熱い選挙戦を展開した割りには、国民への浸透具合が低かったようにも思えます。ただ結果だけを見れば若干自民党は苦しいかな、という印象です。福島で大差、沖縄で接戦ですから、票読みを違えれば二連敗の可能性すらあった訳です。これは夏の参院選に向けて、相当のテコ入れが必要なのでしょう。
与党が国民からの指示を得られないのは、政治資金規正法の議論でも自民党が領収書添付に抵抗する理由が、国民に不信感を与えているからに他なりません。松岡農水相の問題を初めとして、自民党が国民からの疑問に何も答えず、処分される人間も出ていません。『李下に冠を正さず』という言葉よりも、今の自民党には『隗より始めよ』の意気込みで、政治活動をしていかなければいけないのでしょう。
一方で、沖縄では県知事選、参院補選とこれで野党は二連敗です。これは沖縄の米軍基地が焦点ではなく、経済・雇用対策が今の沖縄の重要事項であり、そこを訴え切れていないことを表しています。米軍基地は、一方では雇用を生み出します。基地に反対するのなら、対案として沖縄の経済に何が出来るのか?離島というハンデの中で、どのように経済を活性化させるのかの対案を出せないと、与党候補の強みが発揮されるということなのでしょうね。
最後に高知県東洋町の町長選挙では、現職の田島氏を破り、高レベル廃棄物受け入れ拒否を表明している、沢山氏が当選を確実にしました。大差がついているので、住民の意思はこれで表明したことにもなり、高レベル廃棄物受け入れの話は宙に浮くのでしょう。
高レベル廃棄物の受け入れは地方自治体には無理、というのが私の考えです。高レベル廃棄物の運搬、保管、管理の際に事故が発生したと想定すると、それはその土地に深刻な打撃を与えます。この地層処分が地域住民と共生をするためには、危機管理の段階からゼロにコントロールする、それだけの厳格さが求められていますが、原子力行政の中でその資質に足る機関は現状ゼロです。安易に受け入れなどを認めない方が現時点では正解なのでしょう。
統一地方選では、やはり現職の方が強いようですね。前半戦である県知事選の流れなどを見ても感じましたが、ドラスティックな改革は現状受け入れ難い側面はあるのでしょう。日本全体の経済は好調であり、地地方への波及効果はなくても悲壮感は表出しない、そんな雰囲気が全国的に漂っていますからね。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
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