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(回答先: [AML 13486] Re: 非武装永世中立について 投稿者 Kotetu 日時 2007 年 4 月 22 日 19:00:06)
"豊田 義信" yoshinobu000-lj at infoseek.jp
2007年 4月 21日 (土) 23:25:07 JST
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AMLと平和つむぎの皆様
(コスタリカ平和の会ご担当者様)
豊田義信です。武装中立論の議論にかみあうでしょうか?
今夜は平和条例に詳しい澤野義一博士を検索していて、コスタリカ平和の会の会報から、非武装永世中立について学びました。
澤野氏紹介← http://www.keiho-u.ac.jp/faculty/law/prof_y-sawano.html
コスタリカは日本の今後の参考になると思います。コスタリカ平和の会のメイリングリストに入会したいと思います。
以下、コスタリカ平和の会の会報(http://www.jca.apc.org/costarica/kaiho/kaiho-1.html)より一部抜粋です。
●○2002.11.17発行●○
澤野義一教授講演録(要旨)
(略)
ところで、日本国憲法9条については、集団的自衛権は認めないという解釈を取ることができますが、そうすると、憲法9条は、「永世中立」を規定したものと考えることができます。詳しくはまた後で述べます。
さて、レジュメには、現在の永世中立国を列挙してあります。
永世中立国を分類すると、1)条約型、2)宣言型、3)国連承認型に分けられます。
まず、コスタリカについて、お話しましょう。コスタリカでは、1983年に当時のモンヘ大統領が一方的に中立宣言しました。これについては、他国に対して明確に、中立について承認を求めたかどうかについて争いがあります。しかし、私は、法的な意味を持つ中立宣言と考えます。2)の宣言型といえます。
ところで、アジアの話になりますが、アフガニスタンの北にあるトルクメニスタンは、永世中立国です。これは、国連承認型といいまして、新しいタイプですね。トルクメニスタンは、1995年に国連で永世中立を承認されました。アメリカに対して、アフガン攻撃のための軍事基地提供を拒絶しています。残念ながら、このことについて、大きなマスメディアはほとんど報道していません。
スイスは、1815年のウィーン会議(パリ条約)で承認された永世中立国です。1)の条約型です。
かつては、「中立性」と集団安全保障との関係が問題となりましたが、スイスが国連に参加したので、「中立国」においても、集団的安全保障参加型が一般的となりました。コスタリカも米州機構という南北アメリカにおける集団的安全保障の組織に参加しています。
・・・
ちなみに、日本には、刑法に、「中立危険罪」という罪があります。これにもっと、着目すべきです。中立政策の足がかりになりうるものです。日本で検討されているようなアメリカ軍のための軍事物資の輸出支援のための行為は、永世中立国ではでは犯罪になります。
ところで、スイスなどの伝統的永世中立国では、軍事費が増大し、軍備が高度化していく傾向にありますが、本当にこれでいいのか、という思いがあります。これは武装永世中立国の限界であると考えています。
その逆の、「非武装永世中立」を唱える流れが注目されています。これを唱えることで、「中立防衛」を名目にした軍事力増強を防ぐのです。
非武装中立国における防衛のあり方にはどのようなものがあるでしょうか。一つは、「市民的不服従」というものがあります。「社会的(市民的)防衛論」ともいいます。これは、スイスの民間防衛論とは異なるものです。スイスでは国民がレジスタンスとして戦うものですが、「市民的不服従」は、非暴力的な社会防衛論なのです。歴史的な事実として言えるのですが、武力で抵抗した場合よりは非暴力で抵抗したほうが被害が少ないのです。
スイスでも軍隊廃止の運動があります。そのための国民投票もありました。この運動にかかわった人たちは、日本国憲法9条を翻訳して、運動に生かしているそうです。
日本でも、単に平和憲法を守るという平和運動だけではなく、世界各国に、平和憲法の積極的なメッセージを流すという運動を進めていくべきだと思います。
・・・
日本の憲法は、あえて、有事法制・国家緊急権を規定していません。非常に徹底しています。なかには、憲法に書かれなくても、緊急権は観念できるという意見もありますが、日本国憲法は、成文憲法ですから、書かれざる不文の緊急権は存在しないというべきです。
・・・
憲法学界では、集団的自衛権は認められないという解釈が有力です。日本国憲法の帰結として、軍事同盟を締結しない、他国の戦争に関与しないというのは当然導けます。そして、このような考え方は、まさに、「永世中立」の考え方と一致しています。つまり、「非武装中立政策」は、憲法が求めているものであると言えるのです。
みなさんに覚えておいていただきたいのは、「非武装永世中立」という考え方は、日本が先駆的であったということです。
○●以上○●
豊田 義信 yoshinobu000-lj at infoseek.jp
ガンジーの会 http://www.h2.dion.ne.jp/~hansuto/
市民がつくる平和条例の会 http://www17.plala.or.jp/peaceactcampaign/
「平和への結集」をめざす市民の風 http://unitingforpeace.seesaa.net/ or http://kaze.fm/
http://list.jca.apc.org/public/aml/2007-April/013037.html
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