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2007年04月21日
ブッシュ大統領との朋友関係を小泉前首相はなぜ活用しないのか
4月21日の日経新聞は報じていた。ブッシュ大統領は19日のワシントンでの講演で日本に関する得意のワンパターン演説を次のように繰り返したと。
「・・・国際社会で親友の一人が日本の首相。プライム・ミニスターコイズミだ・・・」
その後で、「米国と戦争をした日本が今では民主国家になった」と続ける。占領の模範例として日本占領を引用しやがてイラクも日本のようになると言いたいらしい。誰かに振付けられたこの表現はすっかりブッシュ大統領の頭に刷り込まれたようだ。
しかし、ブッシュ大統領の小泉前首相礼賛は、あながちそのような政治的計算のみから出る発言ではないように思える。ブッシュ大統領は小泉前首相を気に入ったのかもしれない。「「ケミストリーが合う」という表現がよく使われるが、ブッシュ大統領と小泉前首相は相性が良かったのだろう。米国大統領との個人的友好関係をここまで築きあげた日本の首相はいなかった。この事については小泉前首相の個人的資質を素直に認めなければならない。
問題は首相を辞めたあとそれをどう活かすか、活かす意思と力が小泉前首相にあるかということである。不思議な事にこ小泉前首相にその気配はない。小泉前首相がブッシュ大統領と交友関係を持続しているという報道にお目にかかったことはない。もし本当にブッシュ大統領と小泉前首相の個人的関係が良好であり、本物であるならば、なぜ小泉前首相はその関係を個人的な資産として大切にし、自分のために、そして日本のためにそれを活用しようとしないのか。なぜ安倍首相や外務省、財界は、小泉前首相に一肌脱いでもらおうとしないのか。
ここにきて日米関係にずれが目立っている。北朝鮮を巡る政策の違い、従軍慰安婦問題をめぐる米国議会の対日批判の動き、米中関係の緊密化、牛肉問題再開に向けた米国のごり押しなどである。
それに加えて4月19日の毎日新聞には見逃せない記事がのっていた。米国の下院歳入委員会ランゲル委員長(民)とマクレリー筆頭理事(共)が日本の郵政民営化方針に「強い懸念」を表明し、安倍首相との日米首脳会談の議題に取り上げようとブッシュ大統領に迫っているというのだ。米国保険業界など更なる日本への業務進出ができるように、民営化後の郵政会社の優遇を止めろと文句を言い出したのだ。郵政民営化は小泉前首相の専権事項であった。今こそ小泉前首相の出番ではないのか。それとも小泉前首相の郵政民営化の目的は米国への利益誘導であったとでもいうのか。
シンクタンクをつくって小泉前首相を名誉顧問に仕立てた財界もよく考えるべきだ。今こそ小泉首相の初仕事として小泉前首相を訪米させ、ブッシュ大統領と会談を実現して同席するくらいの知恵を出していいはずだ。
そのような動きが本人にもまわりにもまったく無いところが底の浅い日米関係の正体をよく表している。日本人の戦略の無さを表している。ブッシュ・小泉朋友関係の嘘くささを物語っている。
Koizumi-Bush good relation, Is it Real?
Nikkei Shinbun of 21 April reported that President Bush once again referred to Mr. Koizumi as a one of his best friends among the international leaders in his speech in Washington.
It is obvious that when President Bush quoted the example of US successful occupation of Japan he wishes the occupation of Iraq will end up with the similarly successful one. Therefore emphasizing the good relation with a Prime Minister of one time belligerent country, Japan, might be construed as a well thought political expression.
It is, however, true that apart from such political consideration President Bush is fond of former Prime Minister Koizumi and the good relation between President Bush and Mr. Koizumi is somewhat real.
The question is why Mr. Koizumi does not seem to take advantage of this personal good relationship for his own interest and the interest of Japan and Japanese people.
There have been many issues between Japan and US such as the issues of North Korean Nuclear, Comfort Women, US military bases etc. which might erode the credibility between two countries.
Strangely enough Mr. Koizumi does not seem to have communicated with President Bush nor President Bush personally contacted Mr. Koizumi after Mr. Koizumi left Premiership. Neither Japanese Government nor Japanese business circles has asked Mr. Koizumi to make use of his strong relationship with President Bush in order to avoid frictions with US.
This makes me doubtful whether good relationship between President Bush and Mr. Koizumi is real or not .
http://www.amakiblog.com/archives/2007/04/21/#000348
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