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「ゆとり教育」で成績アップ ホントなのかウソなのか [J-CASTニュース]
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投稿者 white 日時 2007 年 4 月 21 日 20:22:18: QYBiAyr6jr5Ac
 

□「ゆとり教育」で成績アップ ホントなのかウソなのか [J-CASTニュース]

 http://news.livedoor.com/article/detail/3129376/

「ゆとり教育」で成績アップ ホントなのかウソなのか
2007年04月21日12時51分

学力低下の元凶と言われ、見直しが叫ばれている「ゆとり教育」だが、文科省が2007年4月13日に公表した高校3年生の実力テスト結果によると、意外な結果が出たのだという。成績がアップし、勉強意欲も向上、「ゆとり教育批判の根拠が無くなった」と報じるマスコミもいる。本当なのか。

「一概に判断しにくい」という文科省の不思議な返答

文科省が発表したのは、2005年に実施した高校3年生対象の「教育課程実施状況調査」(学力テスト)。「ゆとり教育」で学んだ高校生初のテストで、前回調査(02-03年)と181問が同一。試験結果は、145問では差が出なかったが、残りの26問では前回を上回り、残る10問は下回った。さらに、「学習に対する考え」では、勉強を「好きだと思う」「どちらかといえばそう思う」が計22.1%で、02年から2.1ポイントアップ。勉強が「大切だと思う」「どちらかといえばそう思う」も計84.2%で、同5.2ポイントアップした。だから「学力も勉強意欲も向上したことがわかった」というのだという。

この結果を受け、メディアではこんな論調が出てきた。宮崎日日新聞は07年4月17日の社説で、「ゆとり教育批判覆すデータ」とし、

「根拠も示されないまま『ゆとり教育』見直しが独り歩きしているのだ。検証もないまま、政治がある種の思惑で現場をかき回すようなことがあってはならない。今回の調査を、冷静な教育論議に引き戻す契機にしたい」
時事通信も07年4月13日にこう配信した。

「小中学校に続き、高校でも一定の成績向上が見られたことは、学力低下の『元凶』とみなされたゆとり教育をめぐり、拙速とも言える勢いで進められている見直し論議に一石を投じるものだ」
これは本当なのか。J-CASTニュースが文科省に取材すると、なんとも不思議な答えが返ってきた。

「今回の調査では、『ゆとり教育』をしたから学力が上がったとか下がったとか、一概に判断しにくいんですよ」
「ゆとり教育」後の初めてのテストで比較がしにくいことが第一点。加えて、読解力や古典など明らかに学力低下が見られるものもあり、「教科個別の課題が浮き彫りになった」という評価なのだ。

朝日新聞は07年4月16日付けで、現場の高校教師の見解を掲載している。東京都立小平高校の英語教諭は「文法力が身についていない子は、さらに苦手意識が高まり、格差が広がっている」。多摩大付属聖ケ丘高校教諭は「ゆとりの枠にとらわれない『高校側の良識』で、もっている部分がある」
といい、全体の学力が向上したとしても、生徒の格差が広がり、さらに、現場の教諭の努力があったからで、それは「ゆとり教育」のおかげでではない、という論調なのだ。

「授業時間削減すれば学力が付く、は間違い」

「教育改革のゆくえ 格差社会か共生社会か」などの著書がある国際基督教大学の藤田英典教授は、J-CASTニュースの取材に応じ、

「ゆとり教育の見直しは必要だ」
と力説する。
新学習指導要領が導入され、週5日制実施と、「総合的学習の時間」を入れたのが、小中学校の場合は2002年4月。高校はその5年後だ。つまり、今回のテストを受けたのは「ゆとり教育の影響が少ない生徒」。そして、「この10年間、教育現場は大きく変化した。ゆとり教育に危機感を持った先生たちが、より熱心に学習指導するようになっている」
とし、「ゆとり教育」そのものが影響したかどうかは、丹念にデータを分析することが必要なのだと話す。

「授業時間を削減すれば学力が付く、というのは間違い。特に低学力の子供、家庭環境に問題のある子供は置き去りにされ、学力の格差が広がっていくことになりかねない」
藤田教授はあくまでも「改革」が必要と主張している。

「ゆとり教育」に疑問を持っている人は多くいて、06年11月に実施した「ヤフーアンケート」では、「あなたは『ゆとり教育』をどう評価しますか?」の問いに、87%(13,749票)の人が「悪い」と答えている。教育再生会議も授業時間10%増などの改革案を提示している。


▽関連記事

□ゆとり教育 学力は「改善の方向」 文科省調査 [毎日新聞]

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070414-00000002-maip-soci

ゆとり教育 学力は「改善の方向」 文科省調査
4月14日9時55分配信 毎日新聞

 文部科学省は13日、「ゆとり教育」を掲げ学習内容を削減するなどした現行学習指導要領で学んだ全国の高校3年生約15万人を対象に、初めて行った教育課程実施状況調査(学力テスト)の結果を公表した。ゆとり教育導入前の旧指導要領で学んだ高校生を対象にした前回調査(02〜03年度)と同じ問題181問で正答率を比較すると、145問(80.1%)が前回並みで、26問(14.4%)が前回を上回った。学習意識のアンケートでは「勉強は大切」と答えた生徒の割合も増加。調査を行った国立教育政策研究所は「(学力は)改善の方向に向かっている」と分析している。
 学力低下の原因とも言われる現行指導要領下で学んだ小中学生の学力テスト(03年度)でも、旧指導要領で学んだ児童・生徒よりも正答率が向上傾向にあり、授業時間の増加などが盛り込まれる見通しの次期学習指導要領の改定作業に影響しそうだ。
 テストは05年11月、全国の国公私立高校から無作為に抽出した約15万人(全体の約13%)を対象に、国語▽地理歴史▽公民▽数学▽理科▽外国語の6教科12科目で実施。同時に学習に対する意識などを問うアンケートも行った。
 全問題657問のうち、3割弱にあたる181問が前回調査と同じ問題で、前回よりも正答率が下回った問題は10問(5.5%)だった。科目別では、地理B、化学1など6科目で前回の正答率を上回る問題数が下回る問題数よりも多く、国語総合、生物1の2科目は前回の正答率を下回る問題数が多かった。日本史B、数学1など4科目は前回並みだった。
 学習内容では、国語総合の古典の正答率が低下し、英語1の「聞くこと」(リスニング)が向上した。
 各問題で正答するとみられる割合「想定正答率」(設定通過率)で比較すると、想定正答率を上回った問題数の割合は前回比4.6ポイント増の31.4%で、下回ったのは同8.7ポイント減の40.2%だった。前回調査で想定正答率よりも著しく低かった理数科目は、前回よりも改善したものの、想定正答率を下回る問題も多く、課題が残った。
 また、アンケートでは、「勉強は大切だと思う」との設問に、43.1%が「そう思う」とし、「どちらかといえばそう思う」も41.1%に達した。「そう思う」は03年度調査より3.6ポイント、02年度調査より5.2ポイント増え、学習に対する意識の向上傾向を示した。国立教育政策研究所教育課程研究センターの惣脇(そうわき)宏センター長は「現行学習指導要領は児童・生徒の学習意欲を引き出す狙いがある。意欲面も高まっており、指導要領の狙いが生きつつあるのではないか」と分析した。【高山純二】
 ◇文科相は慎重評価
 今回の調査について、伊吹文明文部科学相は13日、記者団に「『勉強したい』という人の比率が前よりも良くなっている。しかし、ゆとり教育的なものがあったから、意欲が向上したかどうかは分からない」と述べた。さらに「(学力も)プラス方向にいっているか、にわかに断定できない」と慎重な評価をし、指導要領改訂の方向性に変更点はないという見方を示した。
 ■ことば(ゆとり教育) 文部科学省(当時文部省)が詰め込み教育などへの批判を受け、70年代後半以降に進めてきた政策。小中学校は02年度から、高校は03年度から実施された現行の新学習指導要領では、週完全5日制に伴って学習内容が約3割削減され、新たに「総合的な学習の時間」が設けられた。だが、学力低下を招いたと批判され、政府の教育再生会議は1月の第1次報告で見直しを明記した。


最終更新:4月14日9時55分


□15万人「ゆとり」高3調査 学力低下歯止め? 記述力いぜん不足 [産経新聞]

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070414-00000000-san-soci

15万人「ゆとり」高3調査 学力低下歯止め? 記述力いぜん不足
4月14日8時0分配信 産経新聞

 全国の高校3年生約15万人に文部科学省が実施した「教育課程実施状況調査」(学力テスト)の結果が13日、公表された。「ゆとり教育」と批判される現行学習指導要領で学んだ高校生の調査は初。旧課程の前回調査より地理などで正答率が上昇し、学力改善の兆しもみえるが、古典は成績が悪化。理数系は文科省の予想より成績が悪かった。記述問題での無解答は25%を占め、記述力不足は相変わらずだった。

                   ◇

 調査は平成17年11月に6教科12科目(国語総合▽世界史B▽日本史B▽地理B▽倫理▽政治・経済▽数学I▽物理I▽化学I▽生物I▽地学I▽英語I)で実施。前回(14、15年)と同一問題で正答率を比較すると、前回を上回った問題数が14%、同程度が80%、下回ったのが6%となった。地理Bや化学Iで上昇傾向がみられた。英語の聞き取り能力も良化した。しかし、大学入試の出題が減る傾向にある古典では、「手水(てうづ)」を「ちょうず」と読めない生徒が3分の2にのぼるなど成績が悪化した。

 また、文科省が「この程度はできてほしい」と設定した予想正答率との比較では、予想を上回った問題数が31%(前回は27%)、同程度が29%(同24%)、下回ったのが40%(同49%)だった。前回よりは改善傾向がみられたものの、数学I、物理I、化学I、生物I、地学I、政治・経済の3教科6科目では、予想正答率を下回った問題数が約半分以上となった。数学Iでは、旧課程では中学で学んだ1次不等式や相似形の面積などの分野でも成績が悪かった。国語総合では、手紙の結語「敬具」に対応する「拝啓」が正しく答えられないのが4分の3を占めた。

 調査で合わせて行われた学習意欲や生活態度に関する生徒アンケートでは、「勉強が好き」なのが22%、「勉強は大切」と思うのが84%でいずれも若干増えた。「入試や就職に関係なくても大切だ」との回答は、国語総合と政治・経済で8割前後に達したが、理科4科目では「大切と思わない」との回答が5割超。理系離れが改めて浮き彫りになった。

                   ◇

 ■ゆとり効果、言及避ける 伊吹文科相

 学力テストの結果を受けて伊吹文明文部科学相は13日、「学ぶ意欲が高まっているのは良いが、ゆとり教育の影響かは分からない。(成績は)前回より良かったが、プラスに向かっているかは分からない。国際比較をしないと断定できない」と述べ、現行学習指導要領が与えた影響についての言及を避けた。

 伊吹文科相は「小中の全国学力テストの結果も見たい。中央教育審議会に報告したい」とも述べ、学力論争との関連づけに慎重な姿勢を崩さなかった。

                   ◇

【用語解説】教育課程実施状況調査(学力テスト)

 全国の学校から抽出方式で実施。今回は全高校3年生の約13%に当たる約15万人を対象に実施した。設問ごとに「学習指導要領に基づく指導を行えばこのくらいはできるだろう」と予想正答率を設定している。今年4月から新たに小6と中3を対象に国語と算数・数学で原則全校が参加する「全国学力テスト」が始まる。

最終更新:4月14日8時0分

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