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<地方議会選挙:投票の視点>中野区の事例(業務日誌)
http://www.asyura2.com/07/senkyo33/msg/768.html
投稿者 heart 日時 2007 年 4 月 21 日 16:14:23: QS3iy8SiOaheU
 

http://siinoki-law.sblo.jp/article/3809787.htmlより転載。

2007年04月21日
明日22日、中野区議会議員選挙の投票日です。投票率が上がることを期待しています。

 地元(東京・中野区)の候補者、政党会派、政策問題についてリンク集をつくっています。地元の方の参考にしていただいたり、意見などいただければ幸いです。
 http://siinoki-law.sblo.jp/article/3347623.html

 中野で暮らしている若い人の中には、部屋に寝るために帰っているだけなので中野区の区政の問題はよくわからないという人も多いかもしれません。しかし、よくわからないからと棄権するのではなく、なにはともあれ投票するようお願いします。低い投票率は暴力・テロと同じくらい民主主義にとって危険です。
 政党政治なのだから国政と共通する判断基準で投票しても良いし、地方自治体レベルで労働問題や青年の問題などの政策を訴えている政党や無所属の候補者もいます。

 このブログでは労働問題(とりわけ労働ダンピングとかワーキングプアと言われる問題)についてしばしば書いています。そこで、数日前に届いた中野区選挙管理委員会の選挙公報から、地方自治体による労働政策や青年向けの政策を抜き出してみました。

■若者にやりがいのある仕事を
 若年労働者向け就労相談窓口を常設します。
■青年と子育て世帯への家賃補助
■働く女性を応援する雇用・育児支援
■障がい者の働く場の拡充支援
■障がい者や高齢者に必要なサービスが行き届く福祉の充実、若者の就労支援に取り組みます。
■区の施策「元気でネット」は担い手不足で機能せず。早急な高齢者対策を

 上記の政策は、選挙公報の中の日本共産党、民主党、自由民主党、新社会党推薦無所属、無所属の各候補者の政策から抜き出しました(順不同)。選挙公報の少ない枠内では、いずれの候補者も政策を全面的に展開するのは無理ですが、“生活に追われて選挙どころではない”といった困難な状況にある人たちに何とか声を届けて投票所に足を運んでもらいたい、高齢者や住み続けられるまちづくりと雇用問題を総合的に考えたい、安倍首相の「再チャレンジ政策」のスローガンに忠実に訴えたい、など、それぞれの候補者の思いが何となく伝わってきます。

 地方自治体で雇用問題を政策化する運動がまだまだ弱いことが残念ですが、中野麻美弁護士の「労働ダンピング」(岩波新書)は、第5章の1節を「ダンピング最前線に立つ公共セクター」として、公共サービスの市場化が雇用の不安定化を加速させている現状を批判しています。中野区でも、田中大輔区長のもとで、「10カ年計画」等のリストラ計画により住民サービスに従事する区の職員を1000人以上削減する、区立保育園の全面的な民営化、学童クラブや児童館の大幅削減をすすめることなどが計画、実行され、そのあおりを受けて区立保育園非常勤職員の大量解雇などの事件が起き、まさに「ダンピング最前線に立つ中野区」という状況になっています。

 参考:10カ年計画による児童館削減・保育園・学童クラブ等の問題
    中野子どもネット http://nakanokodomo.net/
    中野区保育園父母連絡会 http://nhoiku.eqg.org/
    中野区保育争議争議団
     http://www.yo.rim.or.jp/~kk-ippan/nakano/
     http://blog.goo.ne.jp/nakanohoiku

 中野麻美弁護士の「労働ダンピング」では、現状の批判とともに、競争入札や民間委託に応募する事業者に労働者の雇用確保や労働条件の最低水準を確保することなどの基準を定める「公契約条例」や「リビング・ウェッジ条例」など先駆的な運動の実例も紹介しています。その中で、全建総連(東京土建中野支部などの加盟する建設業関係の労働組合の全国組織)のとりくみも紹介されています。東京土建中野支部では、公契約法・条例の運動などとともに、耐震補強工事への助成(23区内で中野区だけがなぜか消極的)の実現を、組合員の雇用就労条件の実現にも、大震災への備えにもつながる重要な問題として重視して取り組んでいるそうです。
 「労働ダンピング」について、このブログの記事↓
 http://siinoki-law.sblo.jp/article/1769874.html
 

 中野区議選挙の最大の争点は、2002年に民主党と市民自治に推されて誕生した田中大輔区長が、2006年からは自民党・公明党・民主党・市民自治を与党として、警察大学校跡地の緑を壊し、超高層ビルを林立させる再開発計画を強行している問題です。
 この問題で、野党の議席(現在約10議席)が伸びるのか、自民・公明・民主・市民自治などの与党陣営(現在30議席以上)が伸びるのか、注目されています。私のリンク集でも、警察大学校跡地等問題での現田中大輔区政に対する態度によって、反対派を野党系、賛成派と沈黙派を与党系と分類しています。

 参考:警察大学校等跡地問題
    警察大学校等跡地に緑と青空の公園をつくる会(青空の会)
     http://homepage3.nifty.com/kdai/kdai.html
    あつまれ“まちの力” 
     http://www.geocities.jp/matinotikara/

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