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2007/04/20
弱肉強食の政治に終止符を 小沢代表、沖縄県で訴え
小沢一郎代表は20日午後、沖縄県内で「今日の弱者切り捨て、強者の論理による自公政権に終止符を打つ。その先に、二大政党的な民主主義を日本に定着させたい」と演説、民主党による政権交代への理解を求めた。
小沢代表は、自公政治が自由競争・市場万能主義を推し進める一方、国民の皆さんの先行きのビジョンを持っていないと指摘、政治や行政のあり方を変える必要があるとした。
外交については、日米、日中関係を例に挙げ、自分の意見をはっきりと主張しない「官僚任せの事なかれ主義」が、「日本の国際社会の評価を低くしている」と述懐。内政については、医療や福祉などへ自由競争・市場万能主義がもたらされたため「弱い者や多くの国民大衆にしわ寄せが来ている」と指摘、格差の広がりに言及した。
また、自民党が前回の衆院選へ立候補した堀江ライブドア元社長を理想の経営者などと持ち上げたことや、長崎市長銃撃事件にも言及。
「自分の不満や、何か面白くない、お金をもうけたいといって手段を選ばず何でもやる風潮を、結果として日本社会全体に蔓延させている。これこそが、自民党政治、小泉政権、それを継ぐ安部内閣の最大の問題だ」とした。
半世紀以上にわたり官僚機構の上に乗っている与党には、現状の是正はできないと考えを述べ、「政権を変えて、既得権や利権、しがらみのない政治を作ることによって、本当の改革がスタートする」と説いた。
小沢代表は「今日の弱者切り捨て、強者の論理による自公政権に終止符を打つ。その先に、二大政党的な民主主義を日本に定着させたい」として、政権交代の可能性を有した緊張感のある政治の確立への決意を示し、民主党への温かい良識ある支援とその意思表示を訴えた。
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