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★第2次ロシア革命工作2(アメリカの逆襲)
「1、ロシアでカラー革命(ボルシチ革命=仮称)をおこす
07年末には下院選挙があり、08年3月には大統領選挙がある。
そして、2期務めたプーチンは立候補できません。
グルジア・ウクライナ・キルギスで革命を成功させたアメリカは、第2次ロシ
ア革命を画策している。
そして、プーチンもその危険性を承知していて、「NGO規制法」を成立させ
ています。
(3国の革命では、アメリカ系NGO・NPOが大きな役割を果たした。)」
(ロシア政治経済ジャーナルNO434 07年1月6日号 2007年問題)
「絶対親米(^▽^)の私としては、こっちを期待しているのですが。。。
しかし、現時点では米ロ対立が最後まで進む可能性が高いです。(涙)」
(同上)
「このように、今年世界はイラン問題・ロシア問題を中心に回っていくでしょう。
見かけはイラク問題・北朝鮮問題ですが、実際はイランが最重要。
ロシア問題は重要でも、なかなか日本では報道されないでしょうね。
RPEを読んでくださいということです。」(同上)
前号のつづきです。
▼アメリカはウクライナとグルジアをNATOに招く
さて、07年の米ロ対立はこれまで、
1、アメリカが東欧へのMDシステム配備を決める
2、プーチンさんがミュンヘンでアメリカを脅迫する
という流れでした。
アメリカは、プーチンさんの脅しを無視して、次の段階に進みます。
ブッシュさんは4月9日、NATOへの加盟を目指す国々への支援に関する法
案に署名。
どんな国がNATOへの加盟を目指しているのか?
アルバニア・クロアチア・マケドニア。
まあ、これはよしとしましょう。
グルジア・ウクライナ。(共に旧ソ連でロシアの隣国)
これはロシアにとってメチャクチャ脅威です。
NATOの歴史を振り返ってみましょう。
冷戦時代、アメリカと西欧は軍事ブロックNATOを形成していた。
ロシア(ソ連)と東欧は、これに対抗するブロック・ワルシャワ条約機構
を組織していた。
冷戦が終結。
1999年、かつてロシア(ソ連)の同盟国だったチェコ・ポーランド・ハンガ
リーがNATOに加盟。
04年、東欧4カ国とバルト3国がNATOに加盟。
バルト3国は、いうまでもなく旧ソ連。
いってみればロシアの旧植民地。
かつての自国の一部がNATOに加わったという認識なのです。
そして、今度はロシアの西隣のウクライナ・南西隣のグルジアがNAT
Oに入ろうとしている。(共に旧ソ連)
NATOというのは、なんやかんやキレイゴトをいっても、対ロシア軍事
ブロックでしょう。
ロシアは普通の国ですから、対抗措置を取らざるをえません。
▼米国務省は、「第2次ロシア革命支援」を公言する
アメリカ国務省は4月6日、「世界の人権と民主主義支援に関する報告
書」を発表しました。
日本ではほとんどというか、全く話題になりませんでしたが。
ロシアでは、この報告書をめぐってここ2週間くらい大騒ぎしているので
した。
なぜか?
まあ、ロシアにはいろいろ人権問題がありますよ。
それを指摘するだけならいいのです。
しかし、指摘だけではなかった。
この報告書には、
アメリカは「2007年12月の下院選挙、2008年3月の大統領選挙が
自由で公正に実施されるよう支援する」とある。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「支援する」ってどうやって?
「ちゃんと選挙しなさいよ!」とコメントするだけではないのは明ら
かです。
さらに、アメリカの支援により、ロシアの「16の事業連合は170以
上の団体を結集した」とある。
そして、これらのグループは少なくとも30の法律を変えた。
もし、バラ・オレンジ・チューリップ革命がなければ、ロシアもたいし
て問題視しなかったかもしれません。
しかし、アメリカは既に旧ソ連の3カ国で革命を実現させている。
下院選挙ではどうせ、親クレムリンの政党(統一ロシア・公正ロシ
ア・自民党)が勝つでしょう。
まず、欧米の選挙監視団が「選挙では大規模な不正があった」と
宣言する。
すると、アメリカから資金援助を受けた野党勢力が「選挙は不正だ!
やり直せ!」と大規模なデモを起こし、議会を占拠してしまう。
(この前RTRで「Revolution.com」というフランス勢作のドキュメンタ
リーを見ました。
それによると、アメリカはウクライナの革命に6000万ドル(72億円)
・キルギスの革命に5000万ドル(60億円)使ったそうです。)
そして、「独裁者プーチンは辞めろ!」と要求する。
アメリカの革命はワンパターン。
「政変では米国の機関が重要な役割を果たした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
半年前から米国の主導で『チューリップ革命』が周到に準備されていた」
~~~~~~~~~~~~~
(時事通信05年4月7日
= チューリップ革命で失脚したキルギス・アカエフ前大統領の言葉)
当然、ロシアも警戒せざるを得ません。
ロシア側の反応はどうだったか?
「(報告書は)露骨に政治的で、現実の状況はあまり反映されていない」
「アメリカの外交政策に沿って進んでいる国々の人権は肯定的に評価
され、従わない国は批判される」(ロシア外務省)
まあ、これはそのとおりです。
アメリカは、カザフスタンやアゼルバイジャンなど、石油がたっぷりあっ
てアメリカと仲良しの独裁国は批判しません。
もっといい例は、絶対君主国のサウジアラビア。
「独裁者を排除しろ!」「中東民主化!」はどうなってるんでしょうか?
「報告書では、我々の国の民主主義発展への攻撃が宣言されている。」
(グリズロフ下院議長)
▼ベレゾフスキーは革命支援を公言する
ベレゾフスキーさんという新興財閥がいます。
エリツィン時代「クレムリンのゴッドファーザー」と呼ばれ、藤原道長のよ
うな権勢をほこっていました。
97年、ベレゾフスキーは、「7人の新興財閥が、ロシアの50%の富を牛耳
っている」と公言していました。
7人のうち6人はユダヤ系。
彼もユダヤ系。
99年、ベレゾフスキーは、エリツィンさんの後継者にプーチンを選びます。
プーチンは当時FSB(旧KGB)の長官。(その後首相→大統領に)
控えめで義理堅いと評判の男。
ベレゾフスキーは、「この男なら、俺達の地位と富を保証してくれる。操り
やすい男だ」と勘違いした。
プーチンさんは2000年に大統領になると、早速ベレゾフスキーを裏切り、
横領や脱税の罪で追いつめていきました。
ベレゾフスキーは泣く泣くイギリスに亡命し、プーチン政権打倒に命をか
けているのです。
そんな彼が4月13日、ガーディアンとのインタビューでこんなことをいって
います。
「私たちは、この(ロシアの)体制を変えるために、
力を使わなければならない」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
つまり、武力革命の必要性を訴えている。
さらにベレゾフスキーは、ロシアで革命の準備をしている勢力に、個
人的に資金援助をしていることを認めています。
ロシアはイギリスに、政治亡命中のベレゾフスキーの引渡しを求め
ています。
しかし、米英にとって都合のいい存在なので、渡さないでしょう。
このように、アメリカ・元クレムリンのゴッドファーザーによる、革命
戦が事実上スタートしました。
次号では戦いの結果を予測してみましょう。
【ロシア政治経済ジャーナル】NO453第2次ロシア革命工作2(アメリカの逆襲)
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm
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