★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK33 > 645.html
 ★阿修羅♪
Re: <自民党でなければ何でもよいはずがない>07年4月:非自民結集再論に付いたコメント(posted by: )から
http://www.asyura2.com/07/senkyo33/msg/645.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 4 月 18 日 18:46:56: KbIx4LOvH6Ccw
 

(回答先: 07年4月:非自民結集再論(Yamaguchi Jiro.com) 投稿者 gataro 日時 2007 年 4 月 18 日 18:31:01)

山口二郎氏の「07年4月:非自民結集再論」には一宮城県民さんの次のコメントが付いています。参考までに紹介します。

Comment
2007/04/11 10:07 PM posted by: 一宮城県民

まず、以前「私見」とお断りしたように、私の書いたものはあくまでも私個人の意見であって、言うまでもなく、共産党の見解でもなければ支持者一般の意見を代表するものでもない。誤解無きように。


まずは都知事選について。

>選挙では善戦することで満足するのではなく、最後まで勝つためにあらゆることをすべきである。

夏休み最後の日に泣きながらたまった宿題をしている小学生ではあるまいし、最後だけがんばっても仕方がないだろう。初めからがんばれ。
都知事選挙があることは四年前から分かり切っていたのに、何の準備も努力もせずに他党の起こした風に便乗するだけでは厭きたら、
票までよこせと言い出すのは図々しいにも程があるというものである。

今回の投票率は54.35%。有権者のほぼ半数は棄権している。逆に言えば、大量の票が掘り起こされずに埋もれているのである。
他党に「票を回せ」という前に、これを掘り起こす努力を何故しないのか。いったい四年間何をしていたのだ。
「勝つためにあらゆること」をしてこなかったのは、いったいどちらなのかお聞きしたい。

一国に匹敵する人口規模の東京都では、二代続けて知名度抜群の元国会議員が当選している事からも明らかなように、短い選挙期間中に知名度の低い候補者が浸透することはほぼ不可能である。
出馬表明が投票日のたった一ヶ月前では勝てるはずがない。浅野氏は出馬した瞬間、もう負けていたのである。
しかも、自らの知名度を過信でもしたのか、党派隠しをしたため、民主支持層への浸透すらも出来ないままの完敗であった。

東京での浅野氏の知名度は本人の思っていたよりもかなり低くかったようであり、あなたの期待したような「幅広く市民の支持を得られる候補」とは言い難かったようである。
そもそも、宮城県知事時代の浅野氏に対して野党として対決してきた共産党が、都知事選で浅野氏支持に廻るはずがないことは容易に予想できたはずである。
あなたの言う「幅広い市民」には、共産党とその支持者は、初めから含まれていなかったのだと考えざるを得ない。

実質石原与党であった民主党に石原都政への不満があろうはずもないのだから、選挙の目的は参院選に向けての自民との対決姿勢のアピールであり、反自民票の民主党への集約化であったろうが、石原氏との票差があまりにも大きかったため、共産党のせいで負けたとはさすがに言いようも無く、反自民票は民主に集約、という雰囲気を作れなかったことは、民主党にとっては(あなたにとっても?)痛恨事ではなかったかと思う。
(続く)

2007/04/11 10:15 PM posted by: 一宮城県民
(続き)

>自分の票を死票にしたくない意識的無党派層は、とくに、フランスの第1ラウンドに相当する選択を本番の選挙の前にすることが求められる。

今、私の手元には横田一氏の『テレビと政治』がある。こう言えば私の言いたいことは大方理解していただけるだろうと思う。
あなたにそれを言う資格はないというのが、私の認識だ。
別に「意識的無党派層」でなくても、あなたに言われるまでもなく、すでに多くの国民が、小選挙区制のために自分が最善とは思わない候補に投票することを余儀なくされている。
あなたは、この国民の選挙権の実質的な剥奪について責任を負わねばならない側の人間である。
それにしても、どうしてあなたがことさら無党派層を特別扱いするのか私には理解できない。


>安倍政治を倒すためには、自公政権の悪政に反対する者の間に最低限の相互了解や信頼が必要である。


選挙戦終盤、民主党との関係を前面に押し出すようになった際浅野氏は、それを「正常化」といった意味の言葉で表現したと記憶している。
これは民主党との関係を隠していたのは不正常な状態であったということであり、浅野氏は当初から民主党系の候補者であったという事を本人が認めたものと私は受け取った。
そうすると、民主党からの出馬要請を断り、その後、「市民」集会で出馬を決意する、というアレは無党派ないし「市民」派を装うためのセレモニーだったということになるだろう。

選挙戦術として、党派色を前面に押し立てることもあれば、そうしないこともあるだろう事は理解するが、ここまで手の込んだ(ただし見え透いた)偽装工作は見たことがない。

はっきりいって、こうした人物やそれを担ぐ人たちと信頼関係を結ぶことには躊躇をおぼえる。

ついでに言うと、選挙を目前にした時期に浅野氏と偶然出会って、知事選挙についての話をしたという、「あなたの出会ったステキな偶然」を信じることもかなり難しい。

また、信頼という点で言えば、突然横から出てきて、「お前のしていることは利敵行為だ。俺たちが出るから、お前らは、さっさと選挙から降りろ」と言われた人間が、相手に対して信頼感を抱くかどうかは、少し考えれば誰でも分かると思うが、いかがだろう。
(続く)

2007/04/11 10:19 PM posted by: 一宮城県民
(続き)

本当のところ、浅野陣営を実際に仕切っていたのはいったい誰だったのか。
自称「市民」の方々なのか、民主党なのか、社民党なのか。共産党は一体誰と対話をすれば良かったのか。教えていただけないだろうか。
対話を求めるのであれば、せめてその窓口が誰なのかくらいは明らかにしてもらわないと、対応のしようがないと思うがどうだろう。

更にお聞きするが、あなたの仰っていた「良識ある市民が自主的に連帯し、東京における民主主義の回復のために戦うという理想的な構図」で、選挙戦を戦ったとしたなら、果たして浅野氏の当選確率は吉田氏よりも高かっただろうか。
浅野氏が曲がりなりにもあれだけの票を獲得できたのは、彼が民主党系の候補者だったからであり、民主系メディアによって押し上げられたおかげではないのか。

あなたの言う「良識ある市民」の絶対数は少なく、選挙への影響力は限られたものだ。
どこに潜伏しているのか知らないが、私などは、生まれてこの方生きている生身の「良識ある市民」なる方を見たことが一度もないくらいだ。
街頭で共産党系の方が署名活動をしているのには、年に2〜3回は出くわすが、同様のことを他の人たちがやっているのを見たことは、生まれてこの方一度もない。
浅野氏は宮城でも類似の選挙活動をしていたことになっているらしいが、「手作り選挙」らしきものは、テレビ以外でまったく目にしたことがない。
ビラ一枚もらったことはないし、居住地付近に配られていた気配もなかった。
「市民」による「手作り選挙」の実態はテレビ向けコンテンツであって、その様子をテレビ等で伝えられることが無ければほとんど効果はなく、メディアの動員力を持った特別な候補者だけが出来る、特権的な選挙手法ではないかとすら感じているくらいだ。

実際には党派や組合に依存しながら、それを隠そうとする手法は欺瞞的に感じるし、自分たちだけが表舞台に立ち、党派を日陰者扱いするかに見える、自称「市民」や「無党派」の振る舞いは、排他的で極めて党派的なものに私には見える。

「何々党」を名乗る者だけが党派的なわけではない。自分たち以外を排斥しようとする者は、党派を自称しなくても党派的なのだと私は思う。
(続く)

2007/04/11 10:22 PM posted by: 一宮城県民
(続き)次に国民の選択について。

「選挙が公正に行われ、国民が望めば、どんな選挙制度でも政権交代は起こる」

石川真澄氏は、これとほぼ同様の事を何かで書いていたと記憶している。
私もまったく同感である。政権交代がないのは、野党間の選挙協力がないからではない。国民が望んでいないからである。
国民が選挙という回路を通じて、政権交代という意志を表明したことは一度もない。
小選挙区制導入騒動後の政権交代は与党の分裂と政界再編によって起こったのであって、
選挙によって与党と野党との議席数が逆転することによる政権交代は一度もない。

あなたは勝手に政権交代が望ましいという結論を下してしまっているが、国民はそうは思っていないのだ。少なくとも選挙では一度も示されていない。
野党の選挙協力が無かったために、政権交代という国民の意思が汲み上げられなかったことも当然ない。

国民が望んでもいないのに政権交代が起こるとすれば、それはクーデターである。
小選挙区制導入騒動後の政権交代は、メディアによる扇動を武器とする一種の無血クーデターであったのでは、と私は思っている。
あの政変は世論の支持を受けたが、クーデターが花束で歓迎されることもある。最近、タイであったばかりだ。
選挙ではどうしても勝てないので、クーデター。
中選挙区制では政権交代がないので、小選挙区制。

しかし、政権交代を目的に選挙制度を変えることは本末転倒である。
中選挙区制でも国民が望めば政権交代は起こるはずだし、小選挙区制でも望まなければ起こらないのだ(これは事実で証明されている)。

率直に言わせてもらうが、あなたは、国民が望もうが望むまいが政権交代が必要と独断し、それを国民に強要しようとした、と私は思っているし、民意を無視してでも、自分の正しいと考えるものを国民に強制して憚らないあなたの姿勢に、果たしてあなたが本当に民主主義者であるのか疑いを抱いてもいる。
(続く)

2007/04/11 10:34 PM posted by: 一宮城県民
(続き)最後に政党間の力関係について。


「彼を知らず己を知らざらば戦う毎に必ず敗る」(『孫子』)


NHKによる2006年の調査では、自民党の支持率は最大で43.6%。最小でも35.1%。
民主党は最大で20.4%。最小では12.6%でしかない。
要するに両党の支持率は2〜3倍の間を変動しているのであって、最も接近した時期でも二倍はあると見なくてはならない。
これは与党にとって最悪のタイミングで選挙が行われた場合ですらも、歯が立たない事を意味しているだろう。

2007年3月に行われたJNN世論調査では、失態続きの自民党が32.7%まで落ち込んでいるが、それでも、民主党は18.1%とまるで届かない。
解散のタイミングは基本的に与党が握っている事を考えれば、総選挙は自民と民主の間で
二倍以上の支持率の差がある状態で戦われるものと考えなくてはならないだろう。

米英などの二大政党間で政権交代が起こる国では、時期によって変動はあるものの長いスパンでみれば支持率は大体拮抗している。
共産・社民を合わせても集票能力は公明と同程度であろうから、民主党が自民党と対等の実力を身に着けない限り、政権交代など夢のまた夢でしかない。

以上からして近い将来における政権交代の可能性はない、と考えざるを得ない。これは、私にとっても愉快な事実ではないが、現実から目をそむけても仕方がない。
政権交代がないのは野党間の選挙協力がないからではない。野党第一党の実力がまったく不足していることが原因である。

日本における二大政党制は、選挙制度によって無理矢理に作り出された擬制に過ぎず、両党の実力の差は余りにも大きい。やりようによっては、現状の党勢のままでも政権交代は可能だと考える人がいることが、私には不思議である。

今の選挙制度のもとでは与党への批判票は、多くの選挙区でほとんど自動的に民主党に流れ込む。
おかげで民主党の党勢は実力よりもずっと大きく見えている。それを実力と考えるのは錯覚である。

メディア動員による風頼み、選挙活動での労組依存、要するに政党としての地力の無さ。
かつて社会党の欠点として挙げられていたモノが、ほとんどそのまま民主党にも再現されている。

政権交代を云々するのは、もっと地力を付けた後にすることである。そして、それはもしあるとしても当分先の話だ。

現状で野党に期待される役割は政権獲得ではなく、与党の暴走の歯止めであり、未来の可能性のための芽を守ることであり、逆風に堪えるための自らの組織の強化である、というのが私の認識である。

野党間の選挙協力が有ろうとなかろうと、近い将来、選挙によって与野党の議席数が逆転することによる政権交代が起こる可能性はほぼゼロだろう。
あるとすれば、与党の分裂、政界再編という流れでの政権交代だけだろう。
恐らくその際には民主党の方も分裂して合従連衡に加わるだろうと思う。
恐らくは民主党の議員たちの認識も私と大差なくて、選挙で与党に勝って、今のままの民主党が政権につくことを本気で信じている方は滅多に居ないだろうと思う。

 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ      HOME > 政治・選挙・NHK33掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。