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【中日春秋】「戦後レジームからの船出」唱える安倍船長は改憲という港へ船脚を早めようとしている 改憲論より急ぐべき問題はたくさん
1 :春デブリφ ★ :2007/04/13(金) 10:14:49 ID:???0
アンシャン・レジームとは、フランス語で旧制度のこと。フランス革命前の
絶対君主王政や封建的な社会体制を言う。広くは「乗り越えるべき体制」と
いった意味でも使われていようか。
▼これもヒントになったのか、首相の安倍氏は「戦後レジームからの船出」を
唱える。乗り越えるべき戦後レジームが何を指すかは漠然としているが、
安倍氏にすれば一つは憲法改正だろう。参院選の公約に盛り込むと語ったように、
安倍船長は改憲という港への船脚を早めようとしているかに映る。
▼憲法改正を視野に入れた国民投票法案が昨日、衆院の委員会で可決された。
与党は今日の本会議で採決して、早々の成立を目指すという。世論調査では、
今国会での成立にはこだわらないと考える人が多い。専門家からも慎重な審議
を求める声が出ている中で、事はどんどん進むようだ。
▼法案は投票年齢を十八歳以上とする。若い人に政治参加をという民主の要求
を入れた引き下げ。二十歳以上に選挙権を与える公選法も大きな見直しを迫ら
れる。一方では、最低投票率の定めがない。例えば有権者の五割だけが投票
しても過半数が改憲に賛成すれば、三割ほどの賛意で改憲が可能になる場合が
考えられる。
▼このように疑問の少なくない法案。一層の審議と国民への説明が必要のはずだ。
そして国民投票法が整った後にはどんな改憲を目指すのか。とりわけ九条をどう
見直したいのか。安倍氏の考えをもっと聞きたいものだ。
▼格差、少子化、高齢化福祉…。改憲論より急ぐべき問題は今、たくさんあろう。
■ソース(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2007041302008282.html
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