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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070417-00000007-gen-ent
衆院を通過した国民投票法案は参院の超スピード審議を経て早期成立の見込みだ。改憲をめざす安倍首相は「してやったり」だろうが、長年、憲法改正に取り組んできた自民党幹部たちは「これで改憲はパー」とカンカンだ。なぜか?
13日、衆院本会議で民主党内改憲派・枝野幸男議員は、安倍に向かって、「あなたは究極の護憲派だ!」と批判した。せっかく、与野党協力で国民投票法案を練り上げてきたのに、強引に成立させようとするから協力関係が壊れてしまったじゃないか、というわけだ。
安倍が法案成立に“前のめり”になったのは、7月の参院選の争点として憲法改正を考えたから。これなら得意のテーマだし、指導力も発揮できると、「改憲の前提となる国民投票法案を5月3日の記念日までに成立させろ」とハッパをかけた。
これに反発した民主党が独自の修正案を出し、自民は歩み寄らず単独強行採決となったわけだ。
自民党の改憲勢力は、「これで改憲の第一歩を踏み出した」と喜んでいると思いきや、「安倍は余計なことをしやがって」と怒り心頭なのだ。幹部が言う。
「改憲にはまず衆参両院の3分の2の議員の賛成が必要だから、確実に野党を取り込まなければならない。だから、国民投票法案と憲法改正はセットで、与野党が協力することが必須条件でした。00年に憲法調査会ができて以来、民主党には最大限の配慮をし、国民投票法案も昨年秋に民主党が出してきた修正案を丸のみした。これはイザ改憲の時、野党側に『国民投票法案に賛成したのに、今さら反対はないだろう』というシバリをかける重要な意味があったのです。それを安倍首相は目先の選挙のために民主党を反対に追いやり、さらに改憲で分裂状態だった野党を結束させてしまったのです」
これで自民党の「与野党一緒に憲法改正」という思惑は崩れた。安倍の大チョンボ。北朝鮮問題しかりだが、「毅然として」「言い続けることが使命」なんて単細胞発想では政治は進まない。
最終更新:4月17日10時0分
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