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小泉前首相と安倍首相との最大の違いはどこか。それはズル狐と暗愚な正直坊やの違いだ。戦後の日米関係は米国の無理難題をのまされて続けた歴史であった。しかし歴代の首相はそれを巧みに国民に隠した。その中でも最悪の売国奴であった小泉前首相は、エルビス・プレスリーを歌う痴態を演じて国民をケムにまく狡猾さがあった。しかしまじめな安倍首相は対照的だ。憲法9条を変え、日米軍事同盟を一気に強化するという「王道」を突き進もうとしている。それが愚かだというのだ。
4月12日夕の衆院憲法調査特別委員会、続く13日の本会議で自公政権は国民投票法案を強行採決した。許せない暴挙だ。私は世間の悲壮な平和主義者とは違う。現実の国際政治に立脚した、楽観的、攻撃的な護憲論者である。
考えてみるがいい。今、憲法9条を捨て去ることは米国の「テロとの戦い」に付き合わせれることだ。米国も認めている「終わりのない戦い」である。まともな国民であれば、本来の日本の防衛とは何の関係もない「米国の戦争」に付き合わされる愚かさに気づかないはずはない。「テロとの戦い」に駆り出される自衛官は間違いなく殺し、殺される。それは名誉の死として靖国神社に祀られるものではない。犬死にだ。どの指導者がそのような愚かな命令を自衛隊に下せるか。そんな愚かな命令を、「祖国と国民を守るために」自衛隊を志した勇者が唯々諾々と従うというのか。
強行採決をした同じ12日に、安倍自公政権は衆院安保委員会で米軍再編特別措置法を成立させた。これは基地住民のほおを札束で叩いて米軍再編を認めさせようとする、ヤクザ顔負けの常軌を逸した法律だ。文字通り安倍首相は改憲と日米同盟強化を掲げて正面突破しようとしている。その結果、さすがの国民も「おいおい、米国追随で本当に大丈夫か」と騒ぎ出すことになる。
まもなく行われる訪米時に安倍首相はブッシュ大統領から怒鳴られることだろう。「コウズミのようにもっとうまく国民をごまかせ」と。
(隔週月曜掲載)
「日刊ゲンダイ」4/17
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