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【社説】 「改憲を国民に問う『国民投票法案』、廃案にして出直せ」…朝日新聞
1 :☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★ :2007/04/14(土) 06:39:32 ID:???0
・憲法を改正すべきかどうかを問う国民投票法案が、与党の自民、公明両党の賛成多数で衆院で
可決された。憲法という国の大本を定める議論が、対決路線の中で打ち切られたのは不幸なことだ。
憲法改正の仕組みを決める今回の法案づくりは、できるだけ幅広い政党のコンセンサスをつくって
進めるべきだ、と私たちは主張してきた。
改正には、衆参各院総議員の3分の2以上の賛成で、国会が発議する必要がある。さらに国民投票
で過半数の賛成が得られなければ憲法は変えられない。高いハードルを設定したのは、憲法とは国の
かたちにかかわる基本法であり、改正すれば、その後数十年にわたり国の政治を規定するからだ。
こんどの国民投票法は、そうした憲法論議に深くかかわる重要な法案である。憲法改正と同様に
幅広い合意があってしかるべきだ。少なくとも野党第1党の賛成を得ることがのぞましかった。
2000年に憲法調査会が設置されて以来、自民、公明、民主3党の議論は、政局をからめないよう
公正中立なルールづくりをする路線を大切にしてきた。だが、7年の協調がこれで崩れてしまった。
その責任はまず、選挙の思惑を持ち込んだ安倍首相にある。「憲法改正を参院選でも訴えたい」と
争点化したからだ。戦後レジームからの脱却を図る安倍カラーを発揮する作戦だろう。一方、
民主党側も、与党だけの可決という展開によって、参院選での攻撃材料を得た。
しかし、今回の可決は野党を硬化させ、実際の憲法改正の可能性はむしろ遠のいたとさえ言われて
いるのは、皮肉なことである。
法案には、メディア規制の問題、公務員の政治的行為の制限、最低投票率の設定など、審議を
深めてほしい点がある。
参院では夏に半数の議員が改選されるので、法案を継続審議にはできない。成立か廃案しかない。
世論を見渡すと、憲法についてどうしても改正すべきだと多くの人が考えている論点は、いまの
ところない。 時間は十分にあるのだ。参院は法案を廃案にしたうえで、参院選のあとの静かな
環境のなかで、与野党の合意を得られるよう仕切り直すべきである。(一部略)
http://www.asahi.com/paper/editorial20070414.html
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