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□4・14安倍政権は憤死する! [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3118629/
4・14安倍政権は憤死する!
2007年04月13日10時00分
都知事選などを乗り切り、安倍首相はホッとしているかもしれないが、甘い。「4月14日以降、地獄が始まる」(自民党議員)との見方が強いのだ。安倍の足を引っ張るのはズバリ、北朝鮮の拉致問題――。
北朝鮮は先の6カ国協議で寧辺の核施設を「60日以内に封鎖する」と発表した。期限は4月13日。北がそれを実行すれば、5カ国は見返りの重油支援に応じなければならない。とりあえず、最初の5万トンは韓国が出し、残り90万トンは5カ国が負担し合う。
ところが、安倍政権は拉致問題を理由にビタ一文、支援を出す気がない。それどころか、4月10日の閣議では北朝鮮籍の船舶の入港禁止や高級食材や貴金属などの輸出禁止を半年間延長した。
となると、北支援をめぐる5カ国間の協議がどうなるのか。ヘタしたら、日本の「身勝手」は国際問題になりかねないのである。
「実は、政府は4月14日を甘く見ていた。金融制裁で北朝鮮のバンコ・デルタ・アジアの口座を凍結した米国が解除手続きに手間取り、スッタモンダしたからです。金融制裁が解除されなければ、北は核施設の封印には応じない。4月14日は延期されるだろうと見ていたようです。ところが、凍結口座の資金は香港の金融機関に移すことで、週明けには解決できる見通しになった。そうなると、次は支援ということになる。安倍官邸は拉致問題を理由に各国に理解を求めるつもりですが、中国や米国は『日本は出さないのか』と言うでしょう。日本の支援が得られないことを理由に北が態度を硬化させれば、6カ国協議は吹っ飛んでしまう。安倍官邸は頭を抱え込んでいるはずです」(自民党衆院議員)
日本がいくら拉致で騒いでも、6カ国協議の目的は北朝鮮の核問題解決だ。拉致を理由に6カ国協議が空中分解したら、東アジアの安全保障の問題になる。日本の言い分が理解を得られる可能性は極めて低い。
「従軍慰安婦で米国が安倍政権を牽制しているのも、『拉致で突っ張るなよ』というメッセージなんです。しかし、今さら、安倍官邸は北朝鮮を支援するわけにはいかない。首相は袋小路です」(自民党関係者)
安倍がどう出るか、見ものだ。
【2007年4月10日掲載】
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