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(回答先: オール与党県議会に風穴 栃木 野村節子 【しんぶん赤旗】 投稿者 愚民党 日時 2007 年 4 月 10 日 20:09:19)
【都知事選・統一地方選】日本共産党の議席数の推移から読み取れる「格差社会」状況の深化
(ある国際人権派の雑食系ブログ。(仮))
http://blog.livedoor.jp/zatsu_blog/archives/51420645.html
より
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2007年04月11日
【都知事選・統一地方選】日本共産党の議席数の推移から読み取れる「格差社会」状況の深化
先日、私はこのブログにて「統一地方選の前半戦の結果にみられる地方政界の『二大政党化』現象の深化、共産・社民の衰退」を指摘しましたが、日本共産党・吉田万三氏への支持を表明されているブログ「アフガン・イラク・北朝鮮と日本」さんが私の指摘への異論を提起されています。以下に当該ブログの記事を一部引用してみましょう。
「「社共退潮」に関しては、社民党については概ね当っているでしょう。ただ共産党について言えば、二大政党制キャンペーンやゲリマンダー紛いの選挙区分割の中では、割りとよく踏ん張ったと言えます。大阪府・市議選では府議で1議席増の微増、市議では3議席増の躍進です。地方でも、定数1〜3の所での新議席獲得や返り咲きも少なくありません(長野・高知・大阪・奈良など)。しかし全体的に見た場合、この党の停滞もやはり否めません。特に今まで金城湯地だった京都で地盤後退が著しいのが目立ちます。保守二大政党制の廃棄を展望しつつも、尚且つ当該現行制度の中でも地歩を確保して、一共産党のみならず革新陣営全体の拡大にも貢献出来るような戦略を編み出していけるかどうかが、この党には問われていると思います。」
(以上「石原圧勝ではなく反石原勢力の前進だ」より引用)
確かに共産党は一部の県議会議員選挙(大阪府・高知県・長野県など)等で議席を増やしています。
例えば、大阪府・市議会や奈良県議会選挙で共産党を上積みしています。しかし、私が思うに、この背景には関西特有?の「同和行政・部落解放同盟スキャンダル」というファクターが多分に影響しているのではないでしょうか。飛鳥会事件や奈良市職員の欠勤問題などが関西系マスコミでも大々的に取り上げられている今、部落解放同盟と敵対関係にある共産党に「同和行政・解放同盟批判票」が流れるのは自然な流れではないでしょうか。
また、長野県議会の場合、確かに共産党自体は議席を増やしてますが、その反面で田中康夫前県政支持派の議席は減っています。県政改革派総体としてはむしろ「後退」していると言えましょう。共産党が田中前県政で「ゆ党」的立場を採っていたことを考えれば、田中支持派の後退という結果で終わった今回の長野県議会選を手放しで喜ぶのはどうかな、と思います。
ただ、一部の地方の県議会(高知県など)で共産党が議席を上積みしている反面、大阪など一部を除く都市部の政令指定都市の議会選挙などでは共産党の議席数が「低落」しているという現象は、目を惹くものがあります。
私は選挙区ごとに精緻に有権者の投票行動を分析している訳ではありませんが、こうした一部県議会での共産党の「議席増」からは、「格差社会」の深化によって「激痛」を感じている地方の民衆像が垣間みえます。だからこそ、「格差社会」の批判票を「オール与党」状況に抗している共産党がある程度掴み取り、「議席増」として「結果」を残しているのではないでしょうか。
それに対し、地方に比べれば「格差社会」が庶民生活に与える影響が比較的小さいとも言える政令指定都市などの都市部では、「格差社会」の是正を訴える共産党の議席を必要としている民衆はそれほど多くは無いので、国政における「自民党vs民主党」という「二大政党」の図式が色濃く議会選挙でも反映し、共産党などは選挙戦でも「蚊帳の外」に置かれやすいという構造があるのでは無いでしょうか。
こうした面にも、「格差社会」の深化が顕在化しています。共産党の議席数にみられる「地域間格差」現象の深"刻"化と言いましょうか。
共産党が「躍進」するためのカギは、"今のところ"は「格差社会」による「激痛」を実感していない都市型庶民層に響く運動や政策論を展開できるか否かに"も"あると言えるのではないでしょうか。
そして、それは何も共産党に限ったことでは無く、社民党をはじめ【新自由主義的グローバリゼーションに抗する勢力総体】が深く意識せねばならないことだと言えましょう。
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