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□初の大学生2000人共同調査 本誌vs中国「瞭望東方週刊」 日中学生の「政治観」「夢」 [読売ウイークリー]
▽初の大学生2000人共同調査 本誌vs中国「瞭望東方週刊」 日中学生の「政治観」「夢」…(1)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070410-01-0202.html
2007年4月10日
初の大学生2000人共同調査 本誌vs中国「瞭望東方週刊」 日中学生の「政治観」「夢」…(1)
読売ウイークリーと中国の国営新華社通信が発行する有力時事週刊誌「瞭望東方週刊」は計2000人の大学生を対象に意識調査を行った。その結果、浮かび上がる両国の若者群像とは――。
「政治」 日中で厳しい現状認識 関係改善への期待感も
中国の国営通信社が発行する有力週刊誌が日本の週刊誌と共同意識調査をするのは過去に例がない。調査はともに3月下旬。日本では全国の大学生にインターネットを通じたアンケート調査を実施し、1020人が回答した。中国では、各地の大学生を対象に配布自記式で行い、987人の回答を得た。
日本側調査対象は早稲田、東京、日本、京都、大阪など約280大学。中国側は清華、復旦、ハルビン工業、雲南、遼寧、吉林、南開、西安交通、北京メディア、武漢の10大学。
回答を集計してみると、日中両国の、現時点での相手国への印象、信頼感については厳しい数字が並んだ。その一方、日中双方で、将来の関係好転への期待感も強いことがわかった。
特に「アジア地域の平和と安定のため、日本、米国、中国、それぞれの友好関係を強化していくべきか」という質問に対し、「そう思う」と答えた人の合計は、日本で89.0%、中国でも90.7%に上った。「そうは思わない」の合計は日本が9.4%、中国が8.3%にとどまったのだ。
日中関係の今後については「良くなる」が日本37.1%、中国38.2%、「今と変わらない」が日本42.1%、中国40.6%。これに対し、「悪くなる」は日本13.3%、中国19.6%だった。
現在の日中関係についての質問では、「悪い」が日本83.9%、中国90.2%と圧倒的。「良い」は日本11.0%で、中国はわずか5.6%と非常に厳しい結果が出た。
相手国の印象でも、両国とも、「悪い」(日本46.0%、中国56.5%)が、「良い」(日本13.1%、中国7.8%)を上回った。相手国を「信頼できると思うか」の問いでは、「信頼できない」は日本が68.2%、中国では85.2%に達した。これが2国間の厳しい現状といえる。
中国で2005年春に起きた反日デモ、日本の国連常任理事国入りへの強い反対が日本の大学生の意識に影を落としているようだ。また中国側では、歴史問題や、小泉前首相が在職時に靖国神社参拝を繰り返したことが厳しい見方の背景にあるとみられる。
日本側のみで質問された「日本にとって、軍事的な脅威だと思う国や地域」(複数回答)で、トップは北朝鮮(76.6%)で、中国(53.8%)がそれに次ぐ。日中2国間の問題解決もさることながら、北朝鮮核問題解決を目指す「六か国協議」で中国がどのような役割を果たすかも、今後の日中関係が改善するかどうかの一つのカギとなりそうだ。
日中で結果が大きく食いちがったのは、「温家宝・中国首相の訪日で日中関係が良くなると期待しているか」への回答だ。
「期待する」は日本では31.7%だったが、中国は58.6%にも達した。「期待していない」は日本58.8%で、中国は38.9%だった。
なぜ、このような違いが生じたのか。園田茂人・早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授は「中国では、非常に強いリーダーがどちらの方向を向くかによって、日中関係は変わるというイメージが強いのです。特に政治的問題はトップの決断次第なのです」と指摘する。
「一方で、日本人に、トップが誰か代わって世の中が劇的に変わるかと聞くと、だいだい『変わらないのでは』という答えが総じて出てきます。国民性が違う。中国の学生にとっては、一国の首相が他国を公式訪問するということは、局面を打開しようとしている、という強い意志の表れだと予想するのです」というのが、園田教授の分析だ。
▽初の大学生2000人共同調査 本誌vs中国「瞭望東方週刊」 日中学生の「政治観」「夢」…(2)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070410-02-0202.html
2007年4月10日
初の大学生2000人共同調査 本誌vs中国「瞭望東方週刊」 日中学生の「政治観」「夢」…(2)
「経済」 中国の若者は起業を目指す 日本は安定性重視
「将来、働く目的で重視すること」の質問に対し、両国ともに「自分の才能や能力を発揮する」がトップだった。2位は日本では「安定性」、中国では「高い収入」となった。
安定した給料や待遇を求める日本の大学生。これに対し、中国ではどうか。
04年末まで1年半、上海のトップビジネススクール、中欧国際工商学院(CEIBS)に留学してMBAを取得、帰国後「中国の若きエリートたちの素顔」(アルク)を出版した岡本聡子さんは言う。
「中国のエリートの間には、転職したり、自分で事業を起こしたりして高収入を目指す人が多く、日本よりもずっと米国の価値観に近いと思います」
「将来、就きたい職業」では、両国とも「会社員」が1位だった。日本では医師、弁護士、会計士などの「専門職」がこれに次いだ。これに対し、中国の2位は、「企業経営者」で、これに「自営業者」も加えると4割近くなる。起業への強い志望や独立心の強さがはっきりと出ている。
一方、「自分が10年後、豊かになっていると期待できるか」との質問には、日本は「期待できる」に「どちらかといえば」を合わせて55.3%だったが、中国ではその合計が91.8%にもなった。経済成長への自信から、中国の若者は将来へ明るい展望を抱いているようだ。
そして、日本人大学生が「日本の経済発展にとって、非常に重要だと思う国または地域」では中国が米国をしのいで1位に。「今後、国際社会で大きな影響力を持つ国または地域」では、日中ともに「中国」がトップとなった。
東京と上海を行き来しながら活躍する弁護士の射手矢好雄氏は「中国への日系進出企業が悩む『政冷経熱』とほぼ一致する意識を日本の大学生が持っていることに注目します。次の世代が何か解決策を見いだしてくれるといいですね」と話している。
「自国の経済発展にとって重要な国」を聞いた質問では、中国でも「日本」は米国に次いで2位になり、双方が、重要な経済パートナーだと認識していることが分かった。両国の結びつきは女性の「美」の世界でも強まり、日本で働く中国人女性がそれを支えている。
四川省出身の楊亜竹さん(29)は昨年10月に、カネボウ化粧品(本社・東京)に入社、現在、国際マーケティング戦略企画グループで、中国での販売促進業務を担当する。
楊さんは北京の「中国新聞学院」を卒業後、中国国営新華社通信の四川省の支局で「事件記者」として1年勤務した経験を持つ。その後、スキルアップのため、日本へ語学留学し、東海大学経営学部に入学し、同大学院で「日本の中古車市場」を研究。その後、彼女が来日以来使っていたカネボウ化粧品と縁があり、就職が決まった。
中国女性の化粧事情は今、大きな変化を見せている。経済発展で女性の購買力が高まったことと、日本のファッション雑誌などの影響があるという。楊さんは「数年前まで、ファンデーションの習慣もあまりなかったが、ここ数年、仕事やちょっとした外出でファンデーションをつけるOLが増えた。『Ray』や『Oggi』など日本の女性誌が大人気で、日本のおしゃれ情報をいち早く入手したいという人が多い」と話す。
カネボウ化粧品は、以前から中国で現地生産してきたブランドに加え、昨年9月から、日本の高級イメージを前面に出した化粧品を中国で展開している。これらの化粧品の中国名の考案、商標登録や、中国向けパンフレット作成が楊さんの仕事だ。
「経験を積み重ねて、現地で実力を発揮できる仕事がしたい。中国の女性をきれいにしたい」と楊さんは話した。
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