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□ミクシィ「踏み逃げ」 市議候補に大ブーイング [J-CASTニュース]
http://news.livedoor.com/article/detail/3137368/
ミクシィ「踏み逃げ」 市議候補に大ブーイング
2007年04月26日19時27分
ミクシィで他人の日記やプロフィールにアクセスして「足あと」を残したまま、日記にコメントをしない「踏み逃げ」が話題になる中、選挙候補者による「踏み逃げ」が波紋を呼んでいる。足あとを不特定多数のユーザーに残し、自分のページに誘導する狙いのようだが、「踏み逃げ」された側からはブーイングが起こっている。
ことの発端は、ミクシィ内の所沢市の「コミュニティー(コミュ)」に、2007年4月17日に立てられたスレッド。「某議員の足跡」というタイトルで、スレッドを立てた人は、こう呼びかけている。
51%が「法律に触れてなくても、いい気分ではない」
「22日の市議会議員選挙に向けて、駅前演説や選挙カーを見かけますね。 ところで某議員がしょっちゅう足跡をつけてるんですけど、これって公職選挙法に違反しないんでしょうか? 名前を売るための行為である事は明確で、気持ち良くありません」
不特定多数に足跡をつけることで、ユーザーが足あとをたどって自分のページにアクセスしてくれるように「誘導」する行為だとして、これが「売名行為」だと非難されているのだ。すぐに
「僕のところにも来てました」
「ウチにも来てた」
といった反応が相次いだ。同議員は「所沢市コミュ」の参加者のページに、手当たり次第足あとを残していった様子だ。そして、
「キモイ」
「売名行為」
「アクセスブロックしなきゃ」
といった、議員に対する非難が続いた。
翌18日には、この問題の是非を問うアンケートまで開設され、これまでに173人が回答。20%が「法律に触れていなければ、別に構わない」と回答した一方で、51%が「法律に触れてなくても、いい気分ではない」、10%が「マジ勘弁してくれ〜!」と、全体の6割が「踏み逃げ」に対して否定的な見方をしている。ちなみに、「是非、応援したいと思います」と回答した人はいなかった。
警察に通報されるまで事態が発展
ついには、警察に通報されるまで事態が発展してしまった。4月20日になって、管理人が、こんな書き込みをしたのだ。
「この件に関しましては(足跡)、私の力ではどうにも出来ないため、所沢警察署の方へ連絡させていただきました」
4月25日付けの夕刊フジでもこの問題を特集、同紙の直撃取材を受けた議員は「その件についてはコメントを差し控えたい」と繰り返したのだという。所沢市選管は同紙に対して「『足あと』は積み重なり具合、頻度による。最終的には捜査当局の判断になる」と、「グレーゾーン」との見解を示している。
ただ、この「踏み逃げ」が公職選挙法違反になるかどうかはともかく、アンケート結果を見る限り、有権者にネガディブな印象を与えてしまったのは間違いないようだ。ちなみに、同議員は4月22日に投開票された選挙では、無事に当選している。
そんな中、4月24日には自民党の選挙制度調査会が開かれ、インターネットを使った選挙運動の解禁についての議論を再開した。今後、SNSやケータイサイトを使った選挙運動の解禁の是非についても議論されるという。今後、ミクシィでも選挙活動が行われる可能性が出てきたが、やはり「踏み逃げ」は広報手段としては好ましくない、という点は変わらなさそうだ。
▽関連記事
□当選所沢市議ミクシィで“選挙運動”…公選法抵触も [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007042401.html
当選所沢市議ミクシィで“選挙運動”…公選法抵触も
22日に投票が行われた統一地方選の候補者が、SNS(ソーシャルネットワークサービス)、ミクシィを利用して選挙運動をしていたことが24日、分かった。「足あと」と呼ばれるアクセス履歴を悪用する手口は公職選挙法に抵触する恐れがあるうえ、迷惑業者の常套(じょうとう)手段ともなっている。とんだ“選挙活動”に、ご本人は「ノーコメント」とバツが悪そうだ。
ミクシィ内で自身の売り込みをしたのは埼玉県所沢市議選に出馬した水村篤弘市議(33)=民主。水村市議はミクシィに本名で登録。選挙期間中、所沢関連コミュニティに登録している不特定多数のユーザーのページを閲覧し、「足あと」と呼ばれるアクセス履歴を付けた。
足あとの「水村篤弘」という履歴をクリックすると、水村市議のページにジャンプする。本名で登録するユーザーも少ないことから、「この足あとはだれだろう」と思った多数のユーザーが、水村市議のページを閲覧したとみられる。
この行動にミクシィ内の「所沢市」コミュニティには、「うちにもきた」といった書き込みが100件以上も相次いだ。このため、コミュニティ管理人は所沢署に連絡したという。実際の選挙で水村市議は2815票を得て当選した。
当の水村市議を直撃すると、ミクシィに開設したページが自分のものと認めた上で、「ちょっとあの…、事務所の方に確認してみないとお答えのしようがない」。さらに問い詰めると、「その件に関してはコメントを差し控えたい」と繰り返した。
この行動に所沢市選管は「ミクシィのページ自体は、投票行動を呼びかける文言はないのでただちに違反とはならない。『足あと』は積み重なり具合、頻度による。最終的には捜査当局の判断になる」と話す。
ユーザーが800万人を超えたミクシィでは、無数の候補者が自身のアピールを登録している。だが、ホームページ(HP)による選挙運動は公職選挙法の「法定外の文書図画の頒布(はんぷ)」にあたり、禁止となっている。
「選挙とは関係ない通常の政治活動の内容であれば規制の対象とはならない」(総務省選挙課)としており、ブログやHPの開設は内容によって可能。しかし、公選法に抵触するのを恐れ、候補者は通常、選挙期間中の更新をストップする。
ミクシィを検索すると、ほかにも同様の「足あと」戦法を期間中に行った候補者が東京23区内を中心に、複数いた模様。一方、「足あと」はツールを使って不特定多数のユーザーに付ける迷惑行為が横行しており、エロサイトや怪しい儲け話にリンクするケースが圧倒的となっている。
ZAKZAK 2007/04/24
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