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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000009-gen-ent
日本で来年開かれるサミットの開催地が北海道洞爺湖町に決まった。会場は標高620メートルの山頂にある「ザ・ウィンザーホテル洞爺」だ。警備のしやすさ、環境のよさを安倍首相が評価したのが理由だが、永田町は「大逆転のウラに何があったのか」と大騒ぎである。
今回のサミット開催に名乗りを上げたのは、北海道のほか、開港都市(横浜、新潟両市)、関西(京都、大阪、兵庫3府県)、瀬戸内海(岡山、香川両県)の4地域。ライバル都市が早くから立候補していたのに対し、北海道が立候補したのはつい先月のことだった。これが疑惑のきっかけだ。
「北海道は当初、サミットの誘致に積極的ではなかった。土壇場で名乗りを上げたのは、首相官邸サイドが促したからだといわれています。2年前から立候補していた横浜などは怒り心頭で、候補地はみな『選定基準はどうなっているんだ』と不満が爆発しています」(政界関係者)
会場に選ばれた「ザ・ウィンザーホテル洞爺」も“色メガネ”で見られている。社長の窪山哲雄氏は、石ノ森章太郎の漫画でテレビドラマになった「ホテル」に出てくる藤堂マネジャーのモデルとされる業界の有名人だ。日本ではここにしかないパリの3つ星レストラン「ミシェル・ブラス」はグルメにも評判。ホテルに文句はないが……。
「窪山氏は97年にウィンザーの社長に就任していますが、多額の資金を出していた拓銀がオープン4カ月目で破綻し、ホテルも閉鎖。その後、オーナーを引き受けたのが、セコムの会長だった飯田亮氏(現・取締役最高顧問)でした。私財を投入したともいわれている。その飯田氏がウィンザーホテル運営会社の取締役に就任していて、それが今度の疑惑の火種としてくすぶっているのです」(地元業界事情通)
飯田氏といえば、安倍首相の実兄の義父・ウシオ電機会長の牛尾治朗氏とはツーカーの間柄だ。総合規制改革会議や特殊法人改革推進本部参与会議など政府の有識者会議に名を連ね、昨年、刑務所のPFI事業をめぐり、「利害関係のある企業(セコム)の最高顧問が座長を務めているのは問題だ」と国会で指摘されたこともある人物だ。
「サミット招致での観光やPR効果は絶大。ウィンザーホテルはグレードアップで万々歳でしょう。さらに、ホテルはもともと警備業界と関わりが深い。各国の首脳が集まるサミットとなればなおさらです。飯田氏にとってメリットが計り知れないだけに、選考の経緯が怪しまれているのです」(永田町事情通)
中川幹事長は北海道を「『美しい国づくり』を目指す安倍内閣にふさわしい場所」とか言っているが、ウラはまたドロドロか……。
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