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(回答先: みせかけの電話首脳会談【天木直人・日本の動きを伝えたい】4/5 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 4 月 05 日 09:51:54)
2007年04月05日
89歳の国民に「私はみなしごや」と言わせるこの国の政治
4月4日の毎日新聞「記者の目」に泉谷由梨子という若い記者の素晴らしい記事があった。過疎高齢化地域である能登半島の地震被災の惨状を活写した記事だ。過疎が極端に進み、8人中6人が高齢者という「限界集落」を昨年から取材し続けていたという彼女は、「昔は大雨の時も助け合って増水を防いだが、年取ったものばかりでは・・・」という住民の声を聞き、大災害でもあったらひとたまりもない、と思っていたという。その危惧が現実になったのだ。
この記事で衝撃的なのは、高齢者被災者の現状である。彼女は書いている。
「・・・避難所にいるのは、ほとんどがお年寄り・・・以前取材で知り合った一人暮らしの河合としさん(89歳)。声をかけても反応が無い。補聴器をなくし『何もわからない』としょうすいしきった様子だった・・・全壊した自宅を初めて見た河合さんは、さらに落ち込んだ。『私はみなしごや・・・』」
この国の天災はまちがいなく人災であると思う。官僚の手にゆだねられている行政は目の前の問題に手をうとうとしないのだ。何をしたら良いのか分からないのだ。その官僚を使う立場にある政治が政治指導力をまったく発揮できていないのだ。
高齢化地域の問題がわかっていながら放置してきた政治、天災が起きるたびに被災者が放置され続ける政治、それよりもなによりも、人生を生き抜き、せめて人生の末期を安穏に過ごしたいと願う老人にかくも残酷な政治。いったい日本という国の政治はどうなっているのか。
与党も野党も政争に明け暮れている場合ではない。国民のための政治を命がけで行うべきではないか。安倍首相や塩崎官房長のすまし顔をみるにつけ、これら二世議員の国民との意識のずれに腹が立つ。こういう甘やかされた人間が政治指導者に居座っている限り、この国の政治は弱者の痛みが分かる政治には絶対にならないと思う。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/04/05/#000328
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