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安倍批判の陰に隠れて沈黙を決め込む小泉前首相の責任を査問する時がきた。小泉外交の化けの皮をはがす証拠が次々と明らかにされつつあるからだ。
金正日のみせかけの謝罪と引き換えに3兆円の援助を約束していたことが明るみに出た。やはり密約はあったのだ。韓国政府の事務官の暴露論文を韓国「中央日報」が報じた。これが事実であれば小泉訪朝の評価は根底からくつがえる。拉致問題を幕引きし、大手ゼネコン企業の利権のために国交正常化を急いだ小泉前首相は、日本国中を欺き、拉致被害者の家族の心をもてあそんだ。
ひるがえってイラク情勢は混迷の極みだ。あの戦争が「大義なき戦争」であったことはもはや国際的常識となっているが、ここへ来てブッシュ大統領が米国民を欺いていたことが米国ジャーナリストの手で明らかにされた。ワシントン・ポスト紙ボブ・ウッドワード記者の手になる告発本が昨年10月に米国で出版され、100万人の米国人がこれを読んで怒った。その邦訳が最近日本で出版された。「ブッシュのホワイトハウス」(日本経済新聞出版社)がそれだ。ウッドワード氏は言う。「日本はブッシュから真実を知らされないままイラクへ行った」と。小泉前首相はこの言葉をなんと聞く。「ブッシュ大統領は正しい」と胸を張ってイラク戦争を支持した小泉前首相は、いま日本国民にどう説明するつもりか。
極めつきは6カ国協議や慰安婦問題に見られる米国の日本切り捨てである。靖国神社参拝にこだわって喧嘩を売った中国とブッシュは手を結ぼうとしている。「後悔するのは中国のほう」と言っていた小泉前首相は、今すぐ米国へ飛んで行って、ブッシュ大統領にねじ込まなくてはならない。「我々は最良の友人ではなかったのか」と。
おりしも財界は20億円もの会社の金を使って「国際公共政策センター」なるシンクタンクの名誉顧問のポストを小泉前首相に与えた。気をよくした小泉前首相は、その発足式で次のように叫んだという。「やり残した外交がある。それは中東和平だ」と。とんだお笑いだ。今こそ我々は小泉外交を査問しなければならない。
(隔週月曜掲載)
「日刊ゲンダイ」4月2日発行
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