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□築地市場移転「NO」…東京ガスも豊洲に難色 [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007033024.html
築地市場移転「NO」…東京ガスも豊洲に難色
慎太郎「再調査が必要か改めて検討」
東京都知事選の焦点の1つとして浮上している「東京の台所」築地市場の移転問題を巡り、移転先の豊洲地区の最大地権者である東京ガスが2000年6月時点で土壌汚染の可能性などを指摘、都に対して「移転は基本的に受け入れ難い」との質問書を提出していたことが30日までに分かった。終盤戦に入った都知事選や移転反対運動にも影響を与えそうだ。
注目の質問書は同年6月2日付で、東京ガスから福永正通副知事(当時)に提出されていた。
A4用紙5ページにわたる詳細なもので、同社は「築地市場の豊洲移転は基本的に受け入れ難い」「豊洲用地は工場跡地であり、土壌処理や地中埋設物の撤去が必要」「(土壌処理には)大変な改善費用を要することになる」などと記されていた。
手狭で老朽化が目立つ築地市場を刷新するため、都は01年に江東区・豊洲地区にある東京ガスの工場跡地への移転を決定。築地市場の跡地には、石原慎太郎知事(74)が招致運動を続けている16年オリンピックの「メディアセンター」建設を計画している。
しかし、豊洲地区からは、環境基準値の1500倍というベンゼンをはじめ、490倍というシアン、49倍というヒ素、24倍という水銀、14倍という六価クロム、9.3倍の鉛など、数多くの有害物質が検出された。
このため、築地市場の水産仲卸業者(約800業者)のうち約210業者が「市場を考える会」を立ち上げ、「豊洲の土壌汚染は尋常ではない。そんな場所に食品市場を移転すれば、1200万都民の『食の安全』は守れない」(山崎治雄代表)と反対運動を続けている。
都は地盤面から4.5メートル下までの土壌汚染を基準値以下に処理し、30−40センチのアスファルトで覆うというが、「有害物質の中には揮発性のあるものもある。都の対策では不十分」(山崎氏)、「豊洲地区は埋め立て地。首都直下型地震があれば『液状化』を起こしやすい」(日本環境学会の坂巻幸雄副会長)などと危険性を指摘する声もある。
石原知事は当初、「他に適当な土地はない」と移転強行の立場だったが、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)ら都知事選の他の主要候補が「移転反対」を掲げたため、「土壌汚染の再調査が必要かどうか改めて検討する」と軌道修正している。
▼東京都知事選立候補者
山口節生 57 不動産鑑定士 諸新
吉田万三 59 元足立区長 無新(共)
外山恒一 36 路上演奏家 無新
石原慎太郎 74 知事 無現
浅野史郎 59 元宮城県知事 無新
黒川紀章 73 建築家 諸新
ドクター・中松 78 発明家 無新
高橋満 61 運転手 無新
佐々木崇徳 64 元警察官 無新
桜金造 50 タレント 無新
高島龍峰 71 易学者 無新
内川久美子 49 風水研究家 無新
鞠子公一郎 33 元会社員 無新
雄上統 65 作家 無新
(届け出順)
ZAKZAK 2007/03/30
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