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□立候補予定者の初の公開討論会 [メディア・レボリューション]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070328-01-0801.html
2007年3月28日
立候補予定者の初の公開討論会
この春、最大の政治決戦・東京都知事選は4氏が出馬表明、俄かに熱を帯びてきた。当ブログ、「メディア・レボリューション」でも企画特集として、この政治ドラマを報告します。
立候補予定者の初の公開討論会
都知事選告示(22日)1週間前の15日夜、中野区の「なかのZERO大ホール」で、立候補表明している浅野史郎・元宮城県知事、石原慎太郎知事、建築家の黒川紀章氏、吉田万三・元足立区長の4氏による「公開討論会」(主催・東京青年会議所)が開かれた。
同選挙初の公開討論会とあって開会前から長蛇の列ができ、会場(定員1200席)からあふれた約200人がロビーでTVモニターを見るほど。今回の都知事選への都民の関心の高さを示していた。この日は日中、石原、浅野の両氏が政策発表の記者会見を開き、同討論会の後、4氏が各民放TVに生出演するなど、選挙戦は事実上、この日にスタートを切った。
討論会は川戸惠子TBS特別解説委員の司会で、各氏の「高齢者対策、重点政策、財政問題、地球温暖化、オリンピック誘致」など注目テーマについての考えを聞き、その後、それぞれが他者に質問する形式で進められた。
その中でのハイライトは石原知事が打ち上げた2016年のオリンピックの東京誘致。3氏が反対の立場を展開したほか、3氏は当然のように2期8年の石原都政を批判した。会場では石原知事にとっては過去2回の圧勝に比べ、「現職の強み」ならぬ「現職の弱み」の感さえ漂わせた。
それぞれの主張は以下の通り。
『オリンピックは誘致問題』――3氏は反対
「反対、オリンピック予算のために環境その他予算減額」――黒川氏
オリンピック誘致のために都の負担は466億円という。そのために福祉、環境、知事提唱のディーゼル規制の予算などが減っている。東京で2度もオリンピックする必要ない。
北京、次のロンドンのアドバイザーを頼まれているが、その次は中近東でよい。
「本音は大型開発をやるため」――吉田氏
相当な金がいる。今、そうゆうことをやっている時ではない。本音は大型開発やるために思える。皆の生活が落ち着いた時に考えれば…。石原さんは差別発言をしている。本当に東京にもってきたいのなら近隣諸国の賛同必要。
「国威発揚のためは不健全な発想」――浅野氏
一端立ち止まって、基本に立ち返って考えるべきだ。今後の政策課題でオリンピックがどのような位置かを。現実的に考えれば北京、ロンドンの後に再びアジアに来ますか。石原さんの夢はうなづけないでもなかったが、国威発揚のためにといったようの発言をした。心配になった。健全な発想ではない。日本でやるなら原爆投下の犠牲になった広島、長崎とかを考えるべきだ。
オリンピックは青年に夢と希望を――石原氏
人間は夢がなければ生きていけない。心の問題、青少年に大きな希望を与えられる。大型開発のためではない。オリンピックを引き金にして不足している首都機能のインフラ整備、交通渋滞をなくすための外郭環状線などの建設を促進する。
『各氏の重点課題』(肉声と主催者に届いたアンケートを加味)
(主催者側から4000億円で、貴方なら次の4年間に何をするか、を問うた)
吉田氏―― この10年都民の暮らし福祉は後退し、貧困と格差、負担の増大で不安と閉塞感を強めている。暮らしに役立つ仕事に基本的に転換。高齢者、格差、医療、中止している都営住宅の建設再開、環境、防災に取組む。住んで良かったといえる元気な東京に。
石原氏―― 政策は政治家が決めることではない。都民の要望を踏まえて 1.治安 2.環境(ディーゼルによる粉塵規制など)最近、地球はもつのかなーと思うようになった。東京が先駆的に取組むことで、東京から地球を救いたい 3.子育て。
黒川氏―― 19年度の石原都政予算は福祉、文化への配分比率が減少。首都機能の移転を一貫して主張。東京一極集中によるバブルを防ぐ。ウオーターフロントの生態系の再生。都庁舎、江戸博、東京フォーラムの民営化。
浅野氏―― マニフェストで積算すると4年間に 1.防災1000億円。東京の建物の約4分の1が倒壊の危険がある。学校の耐震改修を進め、一戸建ての耐震改修への助成など災害に強い都市をつくる 2.環境に500億円 3.地域福祉施設増設など福祉に500億円としました。
石原氏は「所要」を理由に約30分の遅刻。「ノドを痛めました。本当は裕次郎より声はいいんですが」と渋い声。この日の記者会見の冒頭、批判されている高額な海外出張や知事交際費について「都民の方々にお詫びします。説明が足りず、誤解を招いた。独りよがりだった」と反省した後だった。討論会では現職ということから2期8年の都政に対する批判が集中し、苦しい防戦のし通しだった。3選への挑戦は石原氏にとって様変わりに映ったはずだ。(園木宏志)
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