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神様、仏様、池田様
去る22日に行われた2つの衆院補欠選挙では、残念ながら野党候補は惜敗した。民主党は連日のように党首クラスを投入し、安倍内閣の出鼻を挫こうと躍起になった。だが、この2議席は、もともと自民党が占めていたものだ。自民党の両世襲候補には、親が築いた固い地盤もあった。だから民主党にとっては「勝てたら儲けもの」といった感もあったのかもしれない。しかし、負けは負けである。一方、安倍内閣にとっては最初の国政選挙。2敗どころか、1勝1敗でも、ドミノ倒しの始まりになりかねなかった▲しかし、あえていくつかのことを指摘する必要がある。まずは、民主党候補が自民党候補に肉薄したことだ。野党候補の得票は、安倍内閣への批判票でもある。北朝鮮問題に血道を上げるのも結構だが、逃げず、隠れずに内政問題に真正面から取り組んでほしい―批判票には、こうした思いも込められている。さらに、低投票率も、安倍内閣への重要なシグナルだろう。就任して間もなく一ヶ月だが、安倍内閣の目指す国家像、目指す社会像は皆目見えてこない。しばらく様子を見よう―低投票率には、このようなメッセージが透けて見える▲だが、今回の選挙でも目立ったのは、やはり創価学会の存在だ。「大阪9区の自民党陣営の半分近くは学会員だった」との指摘もある。「あれではまるで学会お抱え選挙」とは、実際に足を運んだ者の弁だ。そういえば、小泉前首相も池田大作氏に「お礼参り」を済ませたらしい。安倍首相も、就任早々に詣でたと報じられている。困ったときは、やはり「神様、仏様、池田様」なのだろうか。公明党の代表も、足しげく大阪に通ったという▲宗教団体が政治に要望を伝えることは、一向に構わない。だが、問題は、創価学会の「政治部」ともいうべき公明党が、政権の中枢にどっしりと腰を据え、国家の基本を牛耳ってしまっていることだ。選挙で学会票に依存しているため、教育基本法改正案でも「自民党らしさ」は削り取られている。来年の参院選挙でも、自民党候補は「選挙区では私に、比例区は公明党に」と連呼するだろう。背に腹は替えられない―言い得て妙かもしれないが、こうなったら、依存症も重症だ。しかし、だからこそ、無添加・無着色のわが党は、堂々と正論を唱えていく。いや、唱えていく政党が不可欠なのだ。
(平成18年10月25日)
http://www.kokumin.or.jp/column/20061025.shtml
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