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2007.7.21
森田実の言わねばならぬ[125]
平和・自立・調和の日本をつくるために【93】
地方住民の政治意識の顕著な変化
政局大転換を訴えて地方遊説をつづける亀井静香氏は語る――「風向きは変わった」
「いま国民レベルで最も人気の高い政治家は亀井静香さんです」――全国各地で耳にする言葉である。亀井氏に地方のことを聞いた
「成功の秘訣は目的に対する確固たる決意である」(ディズレーリ、19世紀英国の政治家)
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最近、地方の物の見方が変わったと思う。かつては小泉構造改革は地方にとってよいものだと考える人が多かったが、最近では「小泉構造改革は地方切り捨てだったのではないか」と考える人が多数派になった。 政治家の遊説をみても、政府・与党幹部の場合、組織を通じて動員をかけても集まる人は少ないらしい。民主党や労働組合の集会も開かれるが集まる人は少ない。
「一人だけ例外の政治家がいます」と地方在住の友人が教えてくれた。「亀井静香さんです。亀井さんが来ると大勢の人が集まり、亀井さんの話に大変熱心に耳を傾けています。地方では亀井さんは大人気ですよ」。 少し調査してみた。たしかに亀井氏の講演会は集まりがよい。各地にいる亀井支持者が自発的に亀井氏の講演会を企画して招く形が多いらしいが、どこも聴衆が溢れ、数百人が会場には入れないこともたびたびあるそうである。地方住民の意識が大転換を始めた一つの兆候かもしれない。
亀井氏を平河町の国民新党本部に訪ねてインタビューした。
「日本人の魂」を取り戻そう
――亀井さんが地方へ行くと多くの人々が集まってくるそうですね。
亀井 ありがたいことです。先日も高知県の幡多地区(西南地方)の宿毛市の有志に招かれ講演しました。用意した会場は溢れて数百人の方が会場には入れず帰りました。申し訳なかったです。宿毛市は元首相の吉田茂さんの出身地です。このほか、各地から「来てくれ」という声がかかります。どこも大勢の人が集まって私の話をよく聞いてくれます。
――多くの人々が亀井さんの話を直接聞きたいと思うのは亀井さんの“ぶれない姿勢”に共感しているからではないですか。強い信念をもち、信念を曲げずに生きる強さにひかれているのではないですか。
亀井 私は、地方の人々が日本の真実に気づいたのだと思います。小泉改革に一度は期待してみたが、地方の生活は悪くなるばかり。小泉改革は地方の人々を幸せにするものではなかったことに気がついたのだと思います。そこで“亀井の話を聞いてみよう”ということになってきているのではないでしょうか。
――亀井さんは何を訴えているのですか。
亀井 私はまず、「皆さん、日本はこのままでいいのですか。日本の政治はこのままでいいのですか」と聴衆の皆さんに問いかけます。聴衆の皆さんの目と顔を見ながら話します。皆さんが「このままではよくない」と考えていることが伝わってきます。
私は、日本が以前より悪い社会になった原因は、「日本人の魂」が失われたからではないか、「日本人の魂」を取り戻さないと日本は本当に壊れてしまう、ダメになってしまう、と話しています。
「日本人の魂」とは助け合いの精神です。日本人は昔から「助け合い」を社会の基本として生きてきました。資本主義になってからも、日本は助け合いを基本とし、そのうえで競争するやり方をとってきました。 ところが小泉前内閣は日本に極端な競争原理を導入してしまった。弱肉強食の際限なき競争原理が政府主導で強制的に導入された結果、日本人の魂は失われ、日本社会は壊われてしまった。この弱肉強食的な競争競争主義の暴走を止めなければ日本の未来はない、と私は訴えています。
地方の流れは変わった
――亀井さんのその訴えが地方の人々の心を打ち、多くの人々が亀井さんの話を聞きに来るのだと思います。こうした地域住民の意識の変化を7.22参院選に結びつけられますか。
亀井 野党は参院選で勝つことができます。参議院における与野党逆転は十分に可能です。自公連立与党が3年前以上の議席をとるのは無理だと思います。そうなれば逆転です。
安倍首相は衆参同日選を考えるでしょう。過去2回の同日選で自民党は大勝利した。安倍首相は“夢よもう一度”を考えるかもしれませんね。しかしこれは、われわれ野党にとっては、自公連立政権を倒し、政局の全面転換を行う大チャンスです。受けて立つ覚悟はできています。
国民新党としては参院選挙区で4、比例区で4〜6獲得したいと思っていますが、これは十分に可能です。国民新党の支持者は拡大しています。野党選挙協力はできます。
参院選単独の場合は、野党が勝利したあと、政界再編を通じて政局大転換を行いたい。地方の流れは変わった。風はわれわれの側に吹き始めています。
【以上は、『経済界』4月17日号の「森田実の永田町風速計」欄のため、亀井静香国民新党代表代行へのインタビューを柱にして書いた私の小論です。しかし同号に亀井さんへの編集長インタビューが掲載されるため、同誌編集部の意向で掲載が取り止めになりました。そこで、本ホームページの読者のみなさんに亀井さんの直近の発言を読んでいただきたいと考え、以上紹介しました】
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03240.HTML
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