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□「北」産? アサリ輸入業者と安倍一族の関係 [読売ウイークリー]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070320-02-0202.html
2007年3月20日
「北」産? アサリ輸入業者と安倍一族の関係
北朝鮮からの輸入が禁止されるなか、下関港では3月、「北」産の疑いがあるアサリを運んだ船の船長が逮捕されたが、輸入を進めた業者と地元選出の安倍首相の関係を指摘する怪文書が出回り……。
昨年10月9日の北朝鮮の核実験発表を受けて、日本政府が経済制裁として北朝鮮からの全品目の輸入禁止を実施したのは、5日後の14日だった。ところが、どんなことにも抜け穴がある。財務省の2月下旬の報告では、その後も、複数の輸入業者が北朝鮮で加工した電気製品や衣料品などを、中国を経由して日本に輸入しようとして、税関で摘発、処分されていたのだ。
8日に下関港に入港した貨物船に、下関海上保安署(海保)と税関、警察による合同立ち入り検査が入った。中国船籍の貨物船(207トン、船員12人)で、アサリ60トンとシジミ16トンを積み、中国の丹東から直接日本に入港したと申告していた。ところが、海保などの調べで、途中で北朝鮮の海州港や、韓国の仁川港に寄港していた疑いが強まった。そのため海保は、国際航海船舶及び港湾保安法違反(虚偽通報)容疑で中国人船長(58)を逮捕、同船の船舶代理店を捜索したのである。
北朝鮮の内部事情に詳しい関係筋は言う。
「アサリやシジミ、ウニなどの海産物は、北朝鮮の軍や工作機関が管理・輸出して外貨を稼ぐとともに、その一部は核やミサイル開発にも使われているとみられています。しかも、工作機関は日本人拉致の“実行犯”。核開発などの資金源を断ち、拉致問題の解決を図るために北朝鮮産品の輸入を禁止しているのに、法の網をかいくぐるかのように輸入を図る業者がいるとすれば、とんでもない話です」
今回の“疑惑アサリ”などの輸入元は、下関市の隣、山陽小野田市の水産会社で、中国企業との合弁企業だ。下関港はもともと、北朝鮮産アサリの最大の輸入基地で、地元の水産業関係者によると、以前は、安い北朝鮮産を「中国産」や「国内産」と産地を偽って卸す業者がいくつもあったという。
「北からの輸入が禁止された直後も、『中国産として輸入すれば大丈夫』と豪語する業者もいました。ただ、実際には取り締まりが非常に厳しく、ほとんどの業者はもう北朝鮮産には手を出していないはずですが」
だが、今回の輸入元の水産会社をめぐっては、「中国、北朝鮮、韓国産などのアサリやシジミを『熊本産』や『愛知産』などと偽って販売してきた」などとする文書が、摘発直後に地元や在京のマスコミ各社に送りつけられ、波紋が広がった。しかも、文書には、この会社の名を記した上で、これまで摘発を逃れてきたのは「(地元出身の)現総理大臣である安倍晋三との関係がその理由」などと記されていたのである。
この文書の指摘の通り、下関港がある下関市は、衆院山口4区選出の安倍首相のお膝元だ。
文書の内容が事実なら、北朝鮮への強硬姿勢で支持を得て、政権の座に上り詰めた安倍首相が、こともあろうに、北朝鮮からの“偽装輸入疑惑”のある業者を助けていたことになる。北朝鮮と安倍首相が、「アサリ」「下関」というキーワードを介して、つながっていたことになるのだ。当然、この水産業者に報道陣が殺到する騒ぎとなった。
本誌もこの文書を入手し、問題の会社の役員を直撃した。すると、役員はまず“偽装輸入疑惑”について、こう釈明した。
「中国・遼寧省産のアサリを出荷するよう、中国側の企業に発注した。ここに発注書もある。北朝鮮産だったとしたら、出荷した中国企業の問題だ。もしそうだったら、出荷した企業との今後の関係を考える」
役員は、偽装輸入については全面否定、あくまで出荷した中国企業の問題だというのだ。この点についての真相は、海保などの捜査の結果を待つしかない。
ところが、役員は安倍一族とのつながりについては、あっさり認めたのである。
役員は、こう話す。
「(安倍首相の父親の故)晋太郎さんには、お世話になりました。昔は商売の関係で晋太郎さんに話を通してもらったりしましたよ」
そう言ったあとで、役員はこう付け加えた。
「でも、それは昔の話ですよ」
水産業者がある山陽小野田市は、以前の中選挙区制時代は下関市と同じ旧山口1区。だが、小選挙区制の今は別の選挙区だ。
「今の晋三さんとのつながりは、何にもないですよ。今は、選挙区だって違うんですから応援しようにもできない」(役員)
晋三氏が首相に上り詰めるのに伴い、最近では地元の業者が不祥事を起こすと、安倍首相との関係を吹聴する怪文書や噂が飛び交うようになったという。後援会関係者は、
「ですが、晋三さんになってからは、身辺には非常に気を使っているんですよ。どこの代議士事務所でも、古株の秘書が代議士の名を使って口利きなど悪事を働くことがありますが、晋三さんの代になってから秘書を全員入れ替えたんです。今は古株はおらず、若手秘書ばかりで、不祥事なんて起こり得ません」
と強調した。それなら結構なことだ。確かに、安倍政権が支持率低下に悩むなか、北朝鮮政策は貴重な首相の“売り”だ。自らの足をすくうようなことをするとは常識的に考えにくく、今回の文書は、くだんの水産会社を陥れようとする何者かの“謀略”なのかもしれない。
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