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http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070320k0000m010113000c.html
国会：与党、対決姿勢強める 後半は大荒れ模様必至
憲法改正手続きを定める国民投票法案をめぐり、与党はここにきて、４月中旬の衆院通過に向け単独採決も辞さない強硬姿勢に転じた。今国会での成立に執念を燃やす安倍晋三首相の意向が強く反映された形で、与党との対決姿勢を強める民主党との協調路線への終止符となる。単独採決に消極的だった公明党も、自民党が４月８日の統一選第１ラウンド以降に採決を先送りしたこともあって同調。与党は年度内成立が必要な予算関連法案の処理も強気に進める構えで、参院選を前に「後半国会は大荒れ」（与党幹部）となる気配だ。
「攻めの姿勢で臨みたい」。１９日、国会内で開かれた自民党国対幹部の打ち合わせで、二階俊博国対委員長は強調した。
その後の与党国対幹部との会合では、国旗・国歌法案の衆院本会議採決（９９年７月）で民主党の賛否が真っ二つに割れたことを伝える新聞記事のコピーを配布。自民党国対幹部は「与党単独採決でも国旗・国歌法と同様、民主党は確実に党内が分断され、イメージダウンになる」と解説してみせた。
参院選で憲法改正を争点化したい考えの首相は、５月３日の憲法記念日までの国民投票成立を念頭に今月中の衆院通過を強く望んでいた。ただ、公明党が単独採決は統一地方選に悪影響を与えるとして猛反発。首相は公明党の意をくんで、衆院通過目標の４月中旬先送りを受け入れる柔軟姿勢を見せたため、公明党も単独採決に異論をはさまなくなった。
与党内の足並みがそろったと判断した首相は１４日に「絶対に今国会で成立させる」と明言。与党は翌１５日に野党の反対を押し切り、２２日の中央公聴会開催を決定した。民主党の主張を取り込んだ修正案を与党単独で提出したうえで、来月１３日の衆院通過を目指す。
参院側の事情も強硬姿勢を後押しした。衆院が通過した後も４月中は統一選第２ラウンド、参院福島・沖縄補選を抱え、首相の外遊も予定されており、身動きが取れない。対決姿勢を強める民主党に歩調を合わせていると、成立が参院選直前までずれ込んで国会が混乱し、選挙戦にマイナスに働くというわけだ。
これに対し、民主党の小沢一郎代表は１９日、松山市内のホテルで記者会見し、「自民党が（民主党案に）賛成するならいざ知らず、公聴会のセットが多数で強行されたことは非常に遺憾だ」と、与党の姿勢を厳しく批判した。与党は今年度内に成立が必要な「日切れ法案」と呼ばれる予算関連法案についても、各委員会で単独採決を視野に入れた運営を進める考えだ。【高山祐、衛藤達生】
毎日新聞 2007年3月19日 21時55分 （最終更新時間 3月20日 1時13分）
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