★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK32 > 190.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.jcj.gr.jp/view.html
■山歩きをしていて道に迷ったときは、低い方向に下らず高い方向に向かって登れ、という鉄則がある。まず高いところに上がって、分水嶺と尾根を見つけ、方向を見定めるためだ。
■選挙を前にした民主党を見て思うのは、違いがないのに違いがあるように見せるのは無理だ、ということだ。「自民党と政策が同じでは闘えない。だから違いを鮮明に」という小沢戦略で、改憲手続き法案や労働法制から、松岡農水相の事務所費問題まで違いを強調するが、要するに反自民票をかすめとりたいだけのこと。「政治」を「権力争い」に堕さしめている。
■問題なのは、それに乗って「二大政党」だ、「政権交代」だ、と騒ぐマスコミだ。「尾根」がどこにあるのか教えないまま、どんどんと谷を下り、思っても見なかった方向に登山者を誘導しているようなものではないか。「日本の分水嶺」はどこにあるか知らないとはいわせない。果たしてこれでいいのだろうか。
■いうまでもなく、いまの日本の最大の問題は、憲法を変えて日本を戦争ができる「普通の国」にするのか、憲法を守り外交による平和をあくまで追求するのかの選択であり、もう一つは、福祉や労働者の権利、社会の連帯を重んじる社会にするのか、市場原理の競争社会を進めるのかの選択だ。「弱者」の側か「支配者」の側か、それが選択肢だ。
■かつて朝日新聞は「国民と共に起たん」を宣言したとき、社説では「国民とは勤労国民のいひである」と述べ、今後の朝日は「額に汗して働く勤労国民」と共に歩くと説明した。無理に違いを演出し、新自由主義路線を進める民主党を、この「国民」の立場からどうみるのか。選挙の年、メディアの姿勢が問われている。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK32掲示板
フォローアップ: