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(回答先: 東京知事選挙は石原圧勝らしい [現役雑誌記者による、ブログ日記!by オフイス・マツナガ] 投稿者 white 日時 2007 年 4 月 07 日 18:10:58)
□「圧勝」予測の石原慎太郎のゴーマンぶりが復活したが... [きまぐれな日々]
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-304.html
「圧勝」予測の石原慎太郎のゴーマンぶりが復活したが...
東京都知事選の選挙戦もいよいよ終盤だが、石原慎太郎のにらみが雑誌メディアにもある程度通用したのか、告示前に頑張っていた「週刊ポスト」「週刊現代」「週刊朝日」「サンデー毎日」などの記事が、選挙戦に入ってかなりトーンダウンしてしまった。
ネットでも、公職選挙法違反には相当しないはずの「落選運動」まで自粛する動きがあったのは残念である。
今日は、まず告示後にもある程度頑張った「サンデー毎日」(4月15日号)の記事の紹介から始めたい。
記事は、『「圧勝予測」で早くも "ゴーマン復活" 石原慎太郎の「死角」』と題されている。
選挙戦後半に入って、一時石原が最有力対抗馬と目される浅野史郎・前宮城県知事との支持率の差を広げ、一部の調査では「ダブルスコアで石原が圧勝する」という予測が出るようになって、選挙戦序盤では低姿勢だった石原の態度が再び元に戻って、放言を連発しているというのだ。
記事から、石原の放言を紹介する。
「ワシントンには何回も行きましたが、贅沢な旅行だとか、ガラパゴスに遊びに行ったとか、くだらんことでやられましたが‥‥」
(外国人犯罪に絡めて)
「六本木に行ってごらんなさい。アフリカ系アメリカ人じゃない、アフリカからじかに来た英語もしゃべれない連中が、あそこではあまりいいことをしていない」
(中国人向け新聞に載っていたアルバイト募集広告を引き合いに)
「どういうことなんだと聞いたら、日本語習ってる若者たちが夜、ひまだから、泥棒の見張りをするってんだ。一晩2万円」
(日本記者クラブの会見で)
「共産党(の批判)くらいは何でもないんだけど、一部メディアが横滑り(ママ)して、陰湿なバッシングを繰り返し、そういうこともあって、謙虚にならざるを得ないですな」
(自民党の支持団体による総決起集会で)
「『朝日新聞』のバカが(共産党の)尻馬に乗って根も葉もないこと、そのまま書きやがって−−」
(「サンデー毎日」 2007年4月15日号 『「圧勝予測」で早くも "ゴーマン復活" 石原慎太郎の「死角」』 より)
最後の「朝日新聞」云々は、「週刊朝日」の記事を指すと思われるが(朝日新聞本体の記事には、「都政の私物化」という表現がほとんど現れなくて腹立たしかった)、それはともかく「バッシングを受けてるから謙虚にならざるを得ない」とは、人をバカにした態度というしかないだろう。
雑誌が発行されたあとのできごとなので、記事には出ていないが、さる4月4日に石原が下北沢に遊説した時、下北沢の再開発に反対する住民から「住民感情を排除している」などの激しいヤジを浴びた石原がブチ切れ、「うるさい、黙ってろ!」と一喝、「(再開発について)いろんな意見を出してもらいたい。それを区長に取り次いでですね、当たり前の手順を踏んで、民主的にやるんだよ! 物事は多数決なんだから!」と怒り狂ったと報じられている。
選挙戦後半に入って、石原が「地」を出し始めたのである。
今回、各種メディアの調査で、対立候補の浅野氏が、支援する民主党の支持をまとめ切れていないと指摘されているが、その原因の一つとして、告示日に神奈川県知事選に立候補している松沢成文知事と埼玉県の上田清司知事が石原を応援したことが挙げられるだろう。これは、浅野陣営にとっては痛手になったはずだ。
しかし、ダメージを受けたのは浅野陣営だけではない。松沢氏の対立候補を担いでいる自民党神奈川県連にも、大変な痛手になった。
それでなくても劣勢の予想されている選挙で、こともあろうに敵の応援にきた石原に、神奈川県連は当然ながら激怒した。しかも、「コイズミチルドレン」らがつくる「83会」から、神奈川県連に石原応援の要請があったことが、県連の怒りの火に油を注いだ。
河野太郎・自民党神奈川県連会長は、3月23日、自身のメルマガにこう書いたそうだ。
「知事選で戦っている相手の応援に入ってきた奴のところになんで応援に行かなければいけないのかと県選出の一回生がかみついた。だいたい、自民党の推薦もいらないと言ってる人じゃないの? 一体全体、どーしちゃったんだ」
自民党神奈川県連が推薦する杉野正氏の選対事務局長を務める新堀典彦県議(前県連幹事長)は自民党本部に対してこう怒る。
「地方への差別ですよ。ふざけんじゃないよ、と言いたい。同じく推薦を出していないのに、向こう(石原知事)には手厚い支援をしている。こっちには応援の弁士さえ来ない」
前出の河野太郎氏は、メルマガにこうも書く。
「(推薦依頼は)中川秀直幹事長、石原伸晃幹事長代理のところでストップがかかる。(杉野氏は)世論調査の支持率が低いから、と」
県連副会長の語る裏事情はこうだ。
「都知事選に危機感を持った石原父子の意向を、中川(秀直)幹事長が酌んだのです。杉野氏に推薦を出せば、石原知事と松沢知事の共闘はできなくなる。最初からこっちに推薦を出すつもりなどなかったんでしょう。だったら、こっちは都知事選では浅野氏を応援しようという声も出ている」
神奈川の自民党員には、特別に都知事選の選挙権を与えたいと思ってしまうのは私だけだろうか(笑)。
それにしても、自らの選挙のためなら、かつて所属した自民党さえも私物化する石原の、底なしの傲慢さに腹が立つと同時に、石原に頭が上がらず、言いなりになる自民党の情けなさにも呆れる。
私は「サンデー毎日」の記事を読んで、杉野氏に同情してしまった次第だ。松沢などという男は、どうせ自民党よりもっと右のネオコンに決まっているだろうから、なおさらだ(そうでなかったら石原なんかを応援するはずがないだろう)。
さて、長くなったので以下は足早に済ますが、記事は築地市場移転先から、強アルカリ性を示す「異常な水」が検出されたことも報じている。
この移転計画について、石原は「僕が決めたことじゃない」などと述べているが、これは真っ赤な嘘である。3月29日、東京ガスが(石原都知事就任後の)2000年6月の時点で、土壌汚染を理由に市場の移転を「受け入れ難い」と認識していたことを示す公文書を、共産党都議団が明らかにした。東京都は、2001年2月に一転、市場移転の基本合意を東京ガスと結んでおり、同党は「石原知事のトップダウンであることは明らか」と主張している。誰がどう見たって、共産党の主張が正しく、石原が大嘘をついていることは明白だろう。
さて、記事の最後に、山口浩・駒澤大グローバル・メディア・スタディーズ学部助教授がネット上で開設している「都知事選予測市場」が紹介されている。
http://www.h-yamaguchi.net/
これについて、「サンデー毎日」の記事から引用する。
予測市場とは、市場メカニズムを使って将来の結果を予測する手法で、言わば「神の見えざる手」で物事の結果を解析する試みだ。発祥の地・米国では大統領選の結果やアカデミー賞受賞作を、世論調査より正確に予測した実績があるという。
選挙の予測市場では、各候補者を株の銘柄に置き換え、各候補者の予測得票率を株価に見立てて株を売買する。「A氏の得票率が予測より低い」と思えばA株を買う。逆に高いと判断すれば売る。正確な予測をするほど利潤(ここではゲームとしてのポイント)が得られるため、参加者には正しい予測をしようとする動機付けが働くという。
(「サンデー毎日」 2007年4月15日号 『「圧勝予測」で早くも "ゴーマン復活" 石原慎太郎の「死角」』 より)
これによると、マスコミの世論調査とは異なり、石原と浅野氏は大接戦を演じている。まだ石原の方がわずかにリードしているとはいえ、その差は縮まっている。
選挙戦はいよいよ大詰めにさしかかってきた。
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