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異例の評決「10対7」で衛藤氏の復党了承 自民
http://www.asahi.com/politics/update/0309/024.html
2007年03月09日21時06分
自民党の党紀委員会(笹川尭委員長)は9日、郵政民営化法案に反対して05年の衆院選で落選、離党した衛藤晟一・前衆院議員の復党願を審査し、異例の評決の末10対7の賛成多数で復党を承認した。「郵政選挙」で落選した元衆院議員の復党は初めて。12日には7月の参院選比例区での衛藤氏の公認を決める。ただ、復党問題が政権の改革イメージの低下や支持率の低迷につながったとの指摘があるなか、党内の反対意見の根強さが表面化した形だ。
復党審査では、ほかに落選議員がいる中で、衛藤氏の復党を認めることに異論が出た。評決では笹川氏を除く14人の出席者の賛否は7対7だったが、欠席者3人がいずれも事前に賛成の意向を記した書面を提出。賛成多数となったという。
衛藤氏の復党と参院選比例区出馬について、公明党は「参院大分選挙区などでの協力関係が崩れる」と反対していた。このため復党審査に先がけ笹川委員長は、衛藤氏に(1)地盤である大分県の外に住所を移す(2)大分県内で選挙活動をしない(3)落選しても、大分から衆院選に立候補しない――との確約書の提出を要求。衛藤氏も応じた。
自民党執行部は昨年12月、現職の衆院議員11人を復党させた。その後、内閣支持率が急落し、執行部は落選組の参院選前の復党は認めない方針をいったん決定。一方で安倍首相は、衛藤氏を復党させる方向で再考するよう執行部側に再三求めていた。
衛藤氏の比例区擁立で参院選に臨む同党の陣容はほぼ固まり、落選した離党組の復党問題は打ち止めとなる見通しだ。
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