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■きっこさんは浅野氏の福祉をある程度積極的に評価しているようだ。
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浅野史郎さんの素晴らしいとこは、石原慎太郎とは正反対で、障害者や病人、お年寄りなど、社会的弱者に対する取り組み方が優れてるって点だ。厚生省で障害福祉課長を務めてたので、福祉に関してはベテランで、長いこと熱心に福祉全般に取り組んで来たけど、中でも、知的障害者を施設に押し込めるのではなく、地域全体で受け入れて行こうって方針は、素晴らしいものだと思う。
(http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2007/03/post_255b.html)
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「知的障害者を施設に押し込めるのではなく、地域全体で受け入れて行こうって方針」ならそれは素晴らしいと思う。
しかし、なんか物足りない。その取り組み方は成功したのか。きっこさんが前後で、他のことを長々と書いているだけに、余計に、物足りない印象がある。
きっこさん自身、「取り組み『方』が優れてる」と書いているだけで、宮城の福祉は浅野氏のおかげで優れたものになった、とは書いていない。
■また、浅野氏の応援記事みたいになっているWikipediaを見ると、
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県知事就任後、専門分野の福祉政策の振興で宮城県を全国屈指の福祉県にした。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%85%E9%87%8E%E5%8F%B2%E9%83%8E)
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と一行あるのみ。情報公開、入札改革、財政運営などについては項目を設けて説明してあるのに、福祉に関しては、「全国屈指」にしては、項目も設けず、一行のみ。
■しかも、宮城の福祉は、
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浅野氏の在任中は、社会福祉費は43位、児童福祉費は41位で、いずれも横ばいのまま
(http://www.asyura2.com/07/senkyo31/msg/613.html)
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だったという、厳然たる事実がある。下から数えた方が断然早いような状況で、全国屈指の福祉県などとどうして言えるのか。
もっとも、カネをかけずに福祉を向上させた可能性もなきにしもあらずではある。
しかし、こんな評も存在する:
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■(【mixi:さばっちさんの日記】http://www.asyura2.com/07/senkyo31/msg/483.html)
罪として最も大きいのは、厚生省出身のエリート官僚で専門は福祉のはずなのに福祉先進県にするという意気込みだけが空回りして結果を残せなかったということを挙げます。
都道府県の福祉充実度ランキングは常に下から数えた方が早いくらいで、総合リハビリテーションセンターも企画倒れ。
障害者の自立を促すという名目のもとに障害者福祉施設の民間委譲や解体を推し進めるが、障害者の家族や福祉関係者には極めて不評。
というように、福祉施策に限って言えば、やることなすことことごとく裏目に出てます。
福祉の専門家という自負があったのかもしれませんが、結果だけ見たら惨敗なのは明白。
なので、この人に福祉施策に期待するのは間違い。
■(【mixi:HIさんの日記】http://www.asyura2.com/07/senkyo31/msg/485.html)
宮城県を全国屈指の福祉県にしたという話だが、マスコミは統計による机上の数字を鵜呑みにするだけではなく実際に宮城県に足を運んで見てほしいものだ。
浅野氏が今、福祉に対してどういう立場で何をやっているのか?も含め、宮城の福祉の実情をきちんと把握していただいた上で報道願いたい。
そして具体的にどのあたりがどの程度他県より優れているのか?をきっちりと明示してほしい。実際に優れているのであればそれは喜ばしいことだ。だがもしそれが事実なら、他県の福祉レベルのひどさは相当なものに違いない。
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■また、
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前県政と比べ浅野県政の福祉切り捨てで際立ったものとして、前県政では国保証取り上げがゼロだったが、〇五年には二千三百三十世帯になった
(http://www.asyura2.com/07/senkyo31/msg/450.htmlしんぶん赤旗)
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という情報もある。
これに関しては、この数字が大きいのか否かを検証してみようと思い、少々算数をしてみた(算数の割に時間がかかったが(汗))
2005年10月1日現在の日本の総世帯数は49,062,530
2005年10月1日現在の宮城県の総世帯数は858,628。
(出所:総務省統計局:http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/kihon1/00/hyodai.htm)
2006年6月1日現在、保険証を取り上げられ、資格証明書を発行された日本の総世帯数は、35万1270世帯
(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-02-23/2007022301_01_0.html)。
2005年の宮城県の国保証取り上げは2330世帯。
⇒
宮城は、世帯数にして日本の1.75%。
仮に国保証に関しても同様の割合と仮定すると、宮城の資格証明書発行は(35万1270×0.0175=)6147世帯となる。
国保証取り上げ数は資格証明書発行数よりも通常多いであろうから、宮城の国保証取り上げは、6147という数字より大きくてもおかしくないことになる。
しかし、実際に取り上げられたのは、2330世帯であるという。
ということは、宮城は全国平均と比べれば、国保取り上げを抑制している方だということができるのではないだろうか。
国保取り上げという行為自体が問題であるという議論はあろうが、国がそういう制度を作ったので地方は従わざるを得ない、という事情も考慮しなければなるまい。
もっとも、上記の試算は、データの時期が微妙に違うこと、国保証取り上げ数と資格証明書発行数とが異なること、そしていずれにしろ地方は全国の雛型ではないことから単純比較はできない。だが、参考程度にはなるのではないかと思う。
◆結論
以上を総合的に判断すると、
・きっこ氏が言うような賞賛に値する斬新な取り組みをしているとしても、結果に対する評価は低い。
・障害者「自立」支援法などの小泉改革は普通にあるいは積極的に実行した。
・他の県と比べて取り立てて非難するほどのものではないかもしれない。
結局よくわからないが、浅野氏の福祉行政により宮城が全国屈指の福祉県になったというのは全くのデタラメだ、ということだけははっきり言えると思う。
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