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http://usagikobeya.blog68.fc2.com/blog-entry-416.html
「火事を出したら7代後までたたられる」と言われるのは、それだけ周りから恨まれる大変な事という意味で「火事を出さないように気をつけよ」という戒めである。
他国に仕掛けた戦争は、火事で言うなら失火ではなく放火であろう。先の大戦から60年も過ぎて、「もう60年もたったからよいではないか。何度謝罪すればよいのだ」「自分たちばかりに非があるわけではなかろう」と仕掛けた側が言うのは、思い上がりというもの。わが国は7代以上も恨まれると覚悟を持って、迷惑をかけた諸国には礼を尽くさなければならない。まだ戦争を仕掛けた世代の子、孫の世代である。戦争への反省はし過ぎるということはないのだ。
しかし、安倍首相を見る限り、反省とか謝罪とか言うのは体質に合わないことのようである。謝罪と償いは卑屈でもなんでもないし、これでいいというものでもない。それができる人間が大人なのだが、あべ君は歴史上の重大な謝罪の意味を理解してなかったのだろう。
「従軍慰安婦は国家組織による強制連行はなかった」と否定する。元従軍慰安婦や元日本兵の証言があっても、一部の不届きな奴らのせいであって、国はそんなことには関わっていないと言う。当時を生きたわけでもないのに確信あるかのように言い放つ。
「戦場では日本兵の強姦が多発、兵士の性の欲求を満たすため、(1931年海軍から始まった)慰安所は陸軍にも広がり、最初は日本から慰安婦団を送る形で行われた」
「その後、戦場で慰安婦にされたのは、拉致された現地の女性や仕事があるとだまされて集められた女性だった」
「中国・朝鮮半島・フィリピン・インドネシアなどアジア各地に慰安所は広がっていった」
「当時の日本の外務省、内務省、朝鮮総督府、台湾総督府など日本の国家機関も、慰安所の設置、管理、統制、慰安婦の募集・輸送などの慰安婦事業に関与した」
はなゆーさん経由で知りました。参考に。
〔ツール〕慰安婦・慰安所に関してウェブ閲覧できる一次史料
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070304/p1
http://www.asyura2.com/07/senkyo31/msg/627.html
女性たちは身体も心も傷つき、戦後何十年もその苦しみの中で生き、死んでいった。慰安婦たちも高齢となった。未だ悪夢にうなされる屈辱の体験をはり裂ける思いで世界に向かって話し始めたとき、リアルな戦場の狂気の場面が再現された。
だが、加害者側であるはずの人間たちは(残酷な事という自覚はあるのか)、国家の残忍性を認めようとしない。真実から目をそらし、被害者の声を踏みにじる。それは、女性たちが日本兵と日本政府から二重の屈辱を受けることでもある。
私の実家近くに住む80歳を過ぎたMさんは、集落の集まりなどで酒が入ると、戦争に行った時の話をさも自慢げのようにしていたという。南方に行ったのだろう。「現地の女はよかった」と兵士の特権のように女を抱いた話を周りに聞かせていた。ところが80年代に入り、従軍慰安婦問題が世間に知れ渡るや否や、それまでさかんにしていた戦争の自慢話をぴたりとやめてしまった。
その事を教えてくれたのは、母である。
「あのMさんもこの辺では人のいいおじさんだけど、戦争中はいろんなことをやったんだよ。今だったら犯罪だ」「(集落最高齢の90代の)Nさんは憲兵でね、戦時中は周りから嫌われることやってただけでなく、戦後は警察官になってね、でかい態度だった。戦時中の事が忘れられないのか、憲兵気質は抜けてなかった。今でもあの時の事を恨みに思ってる人がいるから、Nさんが長生きしてるのはよく思われていない」「戦争は人間を変えるもんだ」母は何度かその話をしてくれた。集落内でNさんが浮いた存在になっていたのも、そうだったのかと後になって思う。
人の死を聞いても「へえ、そう」と同情もわかない人がいる一方で、多くの人に死を悲しんでもらえる人もいる。こう言っちゃあなんだが、MさんもNさんも、「死んでせいせいする」と思われやしないだろうか。戦争でやったことのけじめをつけないまま死んでいっては、被害者・加害者双方浮かばれない。
そむけたくなる事実に向き合える人間こそ、未来への希望がつなげられるだろうし、未来も語れるだろう。そういう意味では、安倍首相も閣僚たちも「安心して国を任せられる、国際社会でも認められる政治家」からは、はるかに遠いと言えやしないか。いや、期待などしてはいなかったが。謝り方の技も持ち合わせていないようでは、難問は乗り越えられまい。これでは7代後までどころか、永遠に許しを受け入れてもらえない国となってしまう。国益は言うに及ばず、日本にとって大いなる不幸となろう。
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