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● 編集後記
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昨日、講演を行うために京都より新大阪へ向かう新幹線に乗り込む際、ちょっ
とした「殺気」を駅のホームの上で感じました。
ふと見回すと、ピンクのおしゃれなマフラーをした、ジャーナリストのT氏が
いらっしゃいました。
実はこのT氏が昨年春に出版された「小説」に書かれた、北朝鮮にまつわる
あるストーリーが、全く信憑性に欠けるものであるということを、私は最近、
とある日本の有名経済誌で書いたのです。
(「6カ国協議の真相は北朝鮮の鉱物利権争奪戦」週刊エコノミスト2007年
3月6日号・毎日新聞社)
情報通のT氏です。
おそらくはその記事にも目を通されていたのでしょう。穏やかそうにも見え
る表情の中にも、どこかしら鋭利な視線を感じました。
しかし・・・・「真実」を曲げるわけにはいきません。
ましてや、「国際ジャーナリスト」を名乗るのであれば、あらゆる可能性を
踏まえた上での言論を心がけるべきです。
T氏はそれを怠りました。それどころか、世論を完全にミスリードしました。
そして、ふと見ると、いつの間にか本業であるはずのジャーナリズムから、
「ダンディズムの伝道師」として、全くジャンルの違う雑誌でご活躍の
ようです。
これでは世論はおいてけぼりです。
「あれはビジネスだったのです」
ではすまされないのです。
未だに、老獪な日曜キャスターの隣で見解を画面の中で吐く余裕があるので
あれば、この記事で私が真正面から指摘した「事実」に対し、正々堂々と
見解を述べるべきだとおもいます。
それをしないのがT氏なのです。
画面で見るよりも大柄なT氏の背中に、どこかしら、「戦後日本のジャーナ
リズム」の黄昏を見たのは、私だったのでしょうか。
編集人・原田武夫
[新世紀人コメント]
T氏とは誰でしょうか? あの人ですね。「偽札ネタ」のあの人。
「黄昏ジャーナル」とでも言いましょう、昨今のジャーナリズムの有様を。
「黄昏ジャーナリズム宣言」でもやって欲しいものだ。
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