★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK31 > 466.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/shusei/070301_18th/
新聞などの世論調査で、安倍晋三内閣の支持率低下に歯止めがかからない。多くの調査で、支持と不支持が逆転する危険水域に入っている。
ところが、安倍内閣と自民党の不人気にもかかわらず、野党第一党の民主党の支持率は一向に上昇しない。それどころか、自民党と歩調を合わせるように支持率が低落している。
要するに、自民党という家から出た人たちが民主党という家に入らず、外(無党派)を徘徊しているのだ。
安倍内閣が支持率を低下させている最大の要因は、「改革に疑念が生じている」ことであろう。そして、自民党を離れた人たちが民主党支持に向かわないのは、民主党が一層改革に不熱心だという印象を与えているからではないか。
【小泉支持者ほど、安倍首相への評価が低い】
そうすると小沢一郎民主党代表がやるべきことは明確だ。
まず小沢さんは小泉さんをほめたらいい。小泉改革に一定の評価を与えたらいい。
なぜなら、安倍内閣発足以来、自民党を離れた人の大半は、かつての熱狂的な「小泉支持者」とみられるからだ。
私は大学で学生たちに「小泉政治の評価」と題するレポートを提出させた。予想はしていたものの、小泉政治に対する学生たちの評価の高さに驚いた。概算8割は、小泉政治を積極的に評価していたのである。その理由はさまざまだが、やはり「改革姿勢」と「政治手法」に対する評価が際立っていた。
また、小泉政治に対する評価の高い学生ほど安倍政治に対する評価が逆に低いことも分かった。
安倍内閣が発足した当時の高支持率は、おそらく「小泉支持者」がそのままとどまっていたからだろう。小泉前首相が支持した安倍首相をお手並み拝見とばかり、様子見を決め込んで残っていたと推定できる。
【小泉改革を“継承”することが、小泉支持者の信につながる】
ところで、小沢さんは今まで小泉改革を徹底して厳しく批判してきた。「インチキ改革」と決めつけたこともある。ならば、自民党を離れた小泉ファンが民主党を支持するのは難しい。小泉さんがインチキなら、それを支えた自分たちもインチキということになるからだ。
「小泉改革」には欠陥もあるし、いまだ中途半端な段階。しかし、その突破口を開き、一定の成果を上げたことには敬意を表する。改革は続行しなければならないが、自民党を見渡したところ、今の自民党には小泉改革を続行することはできない。改革を指導できる強力な指導者もいない。だから、「小泉改革は、私と民主党が引き継ぎ、欠陥を直し、さらに本格的な展開をしていく」。小沢さんはこう言ったらどうだろう。そうすれば、外を徘徊する人たちは、立ち止まって民主党に目を向け、耳を傾ける。
小泉さんと小沢さんは同じ年(1942年)に生まれ、同じ大学(慶応義塾大学)を出ている。当選回数は小沢さんが1期先輩で、自民党内でも小泉さんとは比べものにならない速さで出世街道を進んだ。小沢さんのどこかに「小泉なんか」と思うところがあってもふしぎではない。ほめることは死ぬより難しいかもしれない。だが、参院選が小沢さんにとって最後の勝負であるなら、それを乗り越えて進んでほしい。それに小沢さんの心のどこかには、きっと小泉さんに対する敬意もひそんでいるはずだから。
【改めて「改革の小沢」の旗を立てよ】
さてその次の段階は、民主党という家の周りに寄ってきた人たちに、小泉改革を上回る改革案を示すこと。そして、それを実現する不退転の決意を示すこと。そうすれば、自民党を離れた多くの人たちが、民主党という家に必ず入ってくる。
かつて小沢さんは改革の旗頭であった。根強い小沢ファンは、「改革の小沢」を支持してきたのに違いない。ここで本来の小沢さんに戻れば民主党は一気によみがえるはずだ。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK31掲示板
フォローアップ: