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バターのとりすぎがメタボリック症候群を招くのと同様に、人権を尊重しすぎると「人権メタボリック症候群」になる、と新・珍説を披露した伊吹大臣。この発言を知った英紙の記者が、死語になりかけていた「バタ臭い」という欧米人に対する侮蔑的表現を思い起こして記事にしています。
ふむふむ、この記事を書いたコリン・ジョイスさんは、伊吹氏が人権尊重を「バタ臭い」、すなわち「西洋かぶれ」だと考えている、と捉えたわけです。そういえば、こうした考えは日頃からの大臣の主張、「神道精神」をバックボーンにした「正しい保守主義」に通じると思われますから、ジョイスさんはなかなか鋭いところを突いていますね。
おまけに文科相ではなく「教育大臣」という言葉遣いで、「思慮の無さの散見される」講演をしたように伝えています。
ほんとに恥ずかしい。
では、具体的にどうテレグラフ紙で報じられたのか、見ていきましょう。以下、ジョイスさんの記事の訳です。
閣僚の人権についての暴言 日本に衝撃が走る
【東京 コリン・ジョイス】2007.2.28
日本ではあまりにも人権が尊重されすぎてきたと主張する、思慮のなさの散見される文部科学大臣の講演に、日本国民は肝をつぶした。
伊吹文明(69歳)はまた、欧米流の個人主義のせいで日本は大切なものを失っているとも述べる一方で、日本が民族の同質性を保ってきたこと称賛してマイノリティを侮辱したようだ。
昨日の日本の新聞が報じたところによれば、伊吹氏は、1960年代の4年間ロンドンの日本大使館に勤務した経験豊かな政治家であるが、日本の教育政策上の諸問題は、この政策が第2次世界大戦後の米国占領当局によって押しつけられたという事実に起因する、とこの長崎での講演で示唆したということだ。
「日本は個々人の考え方に重きを置きすぎてきた」と氏は述べた。また人権にガツガツする社会は、肥満に関係した病気にかかった人のようだ」とも語った。
「毎日バターを食べればメタボリック症候群になる。人権は重要だが、それをほしいままにし過ぎる社会は、「人権メタボリック症候群」になる」というわけだ。
同氏はこの中で、人権や民主主義のような考えに現政権がかかずらうことに疑問を提起したが、日本のコメンテーターたちの言う人権と民主主義は、国内改革によって自主的に創造されたのではなく、敗戦によって日本にもたらされたものだ。
伊吹氏が「バター」という語を選び取ったのが故意によるものか、それとも運悪くたまたま使ってしまったのかは明らかでないが、欧米流の考えを非難する日本語の古い表現「バタ臭い」をそのままくり返しただけのこと。
この言葉が生まれたのは、欧米人が、もともと日本人に比べはるかに多くの乳製品を食事でとっていることからバターのニオイがすると考えられたせいである。
(以上)
ああ、日本では人権と民主主義が外部から否応なくもたらされたものだ、と述べているのは少々ショックでした。でも、仕方ないか。でもでも、ジョイスさんには、植木枝盛を初めとする明治の民権家たちが真剣に人権と民主主義のことを考えていたことも知っていただきたいですね。
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2007/02/27/wjapan27.xml
Minister's human rights rant shocks Japan
By Colin Joyce in Tokyo
Japan's education minister has stunned the country with a gaffe-strewn speech in which he claimed that too much emphasis has been put on human rights.
Bunmei Ibuki, 69, also said that Western-style individualism is damaging Japan, while he praised Japan's racial homogeneity and appeared to denigrate minorities.
Japanese newspapers reported yesterday that Mr Ibuki, a veteran politician who worked at the Japanese embassy in London for four years in the 1960s, implied in his speech in Nagasaki that problems with Japan's education policy stemmed from the fact that it was imposed by the US occupation authorities after the Second World War.
"Japan has stressed the individual point of view too much," he said. He also argued that a society gorged on human rights was like a person with an obesity-related illness.
"If you eat butter everyday you get metabolic syndrome. Human rights are important but a society that over indulges in them will get 'human rights metabolic syndrome'," he said.
The speech raises questions about Tokyo's commitment to concepts such as human rights and democracy, which Japanese commentators note were brought to Japan by defeat in the war rather than created independently by domestic reforms.
It is unclear whether Mr Ibuki's choice of the word "butter" was intentional or unfortunate, but it echoes an old disparaging Japanese expression for Western ideas: "stinking of butter".
The term came about because Westerners traditionally had a far higher dairy content in their diet than Japanese and hence were thought to smell of butter.
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