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□西部邁氏、安倍政権の「美しい国」を語る [ビデオニュース・ドットコム]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070301-03-0901.html
2007年3月1日
「西部邁氏、安倍政権の「美しい国」を語る」
ゲスト: 西部邁氏(評論家・秀明大学学頭)
日本の保守論壇を代表する評論家・西部邁氏が、安倍政権の掲げるスローガン「美しい国」と、その政策の柱である「再チャレンジ」、さらには教育基本法の改正について論じた。
西部氏は、「美しい国」というスローガンを掲げること自体は良いことだという。しかし、そのためにはまず、今の日本が相当醜い国だという事実を認めるところから始めなければならないとも言う。
日本はもともと「ジパング」と呼ばれたように、モンスーン(季節風)によって雨が降り、日光が注ぎ、種をまけば芽が出る、まさに黄金が溢れるように田園も都市も非常に美しい国だった。現在でも他国に比べるとかなり美しい国だとは思うが、都市も地方もうまくアレンジすれば、さらに今の10倍は美しくなれるはずだ。しかし、それが戦後60年間サボタージュ(破壊活動、怠業)されてきたということを、まずはっきりと認識しなければならないというのだ。
また、人間とは感覚の動物であり、「感性」と「理性」の両方が必要といえども、特に子供たちにとっては「感性」が重要となる。にもかかわらず、一歩外に出ると目に入る汚い看板広告に象徴されるような街並みは、その感性を狂わせてしまうのではないかという。
「我が人生、ずっと再チャレンジの連続なんですよ」と言う西部氏は、安倍政権の柱である「再チャレンジ」政策についても厳しい注文を付ける。まず、100%の確信などはありえないとしても、過去の経験に裏打ちされた「たぶんこれでいいはずだ」という自己確信がなければチャレンジを始めることはできない。さらに、未来に対して「大体どっちの方向に進むべきか」という見通しを持つことも非常に重要だという。しかし、それら過去からの学びも未来への展望も、安倍総理自身はおろか、周辺の学者や役人が一切示すことなく、ただ繰り返される「再チャレンジ」などという言葉は、思想家・林達夫の言葉を借りると、まさに「空語(くうご)」、むなしい言葉であるといわざるを得ないという。
さらに、教育基本法の改正についても、文面を若干変えたところで立派な国になるということはありえない。だから、そんなものはむしろ「どんどん変えろ」という。ただし、それは本質からは程遠いといわざるを得ず、宮台真司氏の言葉を借りれば「安倍総理などが愛国者として祭られるこの日本の民度が恥ずかしい」というのだ。長年、一貫して保守主義を通してきた西部氏は、アメリカから輸入した進歩主義を保守するという日本の矛盾した現状に対し、最後まで強い憤りを隠さなかった。
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