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http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/02/28/02.html
痴漢事件の裁判、冤罪(えんざい)をテーマにした映画「それでもボクはやってない」を製作した周防正行監督(50)が27日、痴漢事件で無実を訴えてきた男性被告(64)の判決公判が行われた東京地裁を訪れた。傍聴希望者が定員より多く裁判を傍聴することはできなかったが、検事から転じた裁判官の有罪判決に「司法は不公平」などと批判した。
被告は「やっていない」と無実を訴え続けてきたが、判決は有罪。しかも懲役1年10月(求刑懲役3年)の実刑だった。この日、周防監督は裁判を傍聴しようと東京地裁を訪れたが、傍聴希望者は定員をオーバー。抽選に外れて傍聴することはできなかった。
だが、判決が実刑の上、担当が東京地検検事から転じた白坂裕之裁判官だったと聞いて、周防監督は「訴追側が裁くなんて。(判事らと検事が人事交流する)判検交流は不公平だ」と指摘。冷静な口調で「公平にこだわる司法がよくこんなことをやる」と批判を続けた。周防監督の事務所によると、監督は「それでも…」製作のため20事件の裁判を200回ほど傍聴したそうで、作品完成後も「興味のある裁判は傍聴している」という。
判検交流は裁判官が検察に異動して検察官を務めたり、検察官が裁判所に異動して裁判官を務めるなど人事交流することで、毎年増加。国家賠償訴訟や行政訴訟で住民側がなかなか勝てないのは、判検交流に原因があると主張する声もあり、周防監督も不公平さをあらためて感じたようだ。
被告は05年3月18日夜、西武池袋線の池袋(東京都豊島区)―石神井公園(練馬区)間を走行中の車内で、当時10代の女性のスカート内に手を入れ、下半身を触るなどしたとして現行犯逮捕され、強制わいせつ罪で起訴された。被告は「女性が車内にいたことも知らない。けんしょう炎で指を動かせず、痴漢はできない」と捜査段階から一貫して無罪を主張したが、白坂裁判官は「被告の痴漢行為を指摘する被害者の供述は信用できる」などとして退けた。
[ 2007年02月28日付 紙面記事 ]
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