★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK31 > 296.html
 ★阿修羅♪
名古屋でがっぽり なぞの資金人脈 [AERA]
http://www.asyura2.com/07/senkyo31/msg/296.html
投稿者 white 日時 2007 年 2 月 26 日 23:45:41: QYBiAyr6jr5Ac
 

□名古屋でがっぽり なぞの資金人脈 [AERA]

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070226-01-0101.html

2007年2月26日
名古屋でがっぽり なぞの資金人脈
一作家から国政へ、そして首都1200万人のトップの座へ。
のし上がる間の資金をみると、不思議なことが起きていた。編集部 藤生 明
 「多少ジャブを打たれていますが、いつも知事にやっつけられているマスコミが意地悪している。その程度のものですから、どうか安心して、ご支援を」
 東京・芝公園のホテルで1月末に開かれた石原慎太郎知事の政治資金パーティー。乾杯の発声に続いて、川島忠一都議会議長がそう呼びかけると、会場から小さな笑い声が起きた。
 パーティーは会費2万円で、知事の資金管理団体「石原慎太郎の会」(以下、慎太郎の会)が主催。平日の昼にもかかわらず、都議会や企業、業界団体の関係者ら約1000人が集まった。窮地に立つ知事をもり立てようと、実績を讃え、3期目に期待する威勢のいい祝辞が次々と飛び出した。
「わけのわからん誹謗中傷にさらされているが、私は自殺はしません。がんばります」
 と、知事も周囲の気遣いを感じてか、こんなフレーズで強気と弱気が入り交じったような表情をみせた。前回知事選前のパーティーには、国政復帰か石原新党かと騒がれて国政担当の記者まで押し寄せたものだが、当時とは環境も心境も変わったようだ。
 4年前のパーティーにも参加した都政関係者は、こう言う。
「前回は圧勝が見えていたので勝ち馬に乗っておこうという参加者が多かったようだが、今回は知事がどう弁明するのかと興味津々でやってきた人も多いようですよ。最近は決まって『自殺しませんから』ですからね。言えば言うほど痛々しく見えますね」
 もしも4月の知事選で負けたら、自ら推し進めた新銀行東京や東京五輪誘致、4男が深くかかわる文化事業トーキョーワンダーサイトはじめ、都政を担った8年間が全否定されかねない――。民主党の候補者選びが迷走し、そんな心配は無用にもみえるが、本人は神経質になっているようだ。

「中部の会」が7千万円
 ともあれ、前回知事選と同規模のパーティーとあれば、4000万〜5000万円の「軍資金」を調達することもできたはず。出席者は、スーツ姿で会社員風の男性から若い女性までさまざまだが、どんな人々が石原氏を支えているのだろうか。パーティーを契機に、初当選した1999年以降、前回知事選前後の2002、03両年を中心に政治資金収支報告書をひもといてみると、意外な実態が浮かび上がってきた。
 報告書によると、99年に約7000万円だった「慎太郎の会」の収入は、翌年いったん4300万円ほどに落ち込んだ後、01年に約5800万円、02年に約8400万円と盛り返し、前回知事選の03年は約1億9000万円と、政策集団「黎明の会」で総理総裁の座をうかがっていた頃を彷彿させる資金力を見せつけている。
 03年の寄付収入の内訳を調べると、東京都医師政治連盟3000万円、糸山英太郎元衆院議員系の政治団体「新日本政経育成会」3000万円のほか、個人ではサザビーリーグ社長の鈴木陸三氏、大阪・エキスポランド関連の泉陽興業会長の山田三郎氏、知事1期目の選挙を支えた団体の一つ佛所護念会教団会長の関口徳高氏が各150万円を献金した、とある。
 だが、前回選挙の年を支えた最大の収入源が名古屋の政治団体だったことは、あまり知られていないようだ。「中部石原慎太郎の会」(以下、中部の会)。知事が再出馬を表明した03年3月7日の前日、7000万円を「慎太郎の会」に寄付している。実に、この年全体の同会収入の4割近くを占める。

三島由紀夫の信奉者
 この団体、過去に遡っても、多額の寄付が目につく。01年1000万円、95年2700万円、93年1000万円、91年1000万円、90年3000万円……。中京地域のカネが「慎太郎の会」へと流れ、知事を支えているようだ。
 ある政界事情通は、名古屋の特殊性と関連づけて、こう話す。
「パロマの例を出すまでもなく名古屋はオーナー企業が多く、ジワッと儲けている人もまた多い。そうした人が政界のタニマチになる土壌でもあるんです。サラリーマン経営者が多い東京ではそうはいかないけれど、オーナー企業は自由が利きますからね」
 なるほど石原知事もよいところに目をつけたものだが、国政では環境庁長官、運輸相どまりで、重要閣僚とは縁遠かった。その石原氏を長年支えてきた団体とは、いったいどんな人たちの集まりなのだろうか。
 団体の所在地は、セロハンなどの化学フィルム製造業「フタムラ化学」(名古屋市)となっている。代表者と会計責任者は同社の会長と社長。主に名古屋や岐阜などで企業や公認会計士、弁護士から寄付金を集めている。年に1、2回の時局講演会と寄付を合わせ、収入は年平均800万円前後。定期的に「慎太郎の会」に寄付することが活動の実態らしい。
 事情に詳しい人物はこう話す。
「フタムラ化学創業者の二村冨久さん(故人)は、(自民党でタカ派集団といわれた)青嵐会や日本青年協議会など右派グループへの資金提供に熱心な人物でしてね。特に中川一郎さん(故人)と親しく、そのつながりで石原さんにも資金提供してきたんじゃないでしょうか」
 その二村氏は、セロハン製造の業界団体代表などを務めた立志伝中の人物。自主憲法制定運動に熱心で、三島由紀夫が自決した後、自ら髪を切り、社員約200人を引き連れて上京、築地本願寺で葬儀に臨んだというエピソードの持ち主だ。

青嵐会から受け継ぐ
 さらに、憂国の志を継承するため、社員らの鍛錬施設「三島記念館」を名古屋駅近くに建てたことでも知られ、開館式には児玉誉士夫氏(故人)も現れた。その二村氏が組織したのが「中部の会」であり、「二村政治経済懇話会」(すでに解散)や「日本憲法研究会」(同)だという。
 ただ、三島を信奉する人物と石原知事とでは、埋まらぬ溝があるように見えてならない。
 それというのも、三島と石原知事は最終的に決裂。石原氏は中曽根康弘元首相との対談集『永遠なれ、日本』(01年に出版)でも、こう発言しているからだ。
《フェイクな肉体をつくったために、肉体とそれを表現する行為のバランスがとれなくなり、ちゃちなクーデター計画を起こして死んでしまった。ただ、あれもまた、あの人のパフォーマンスの一つだったと思います》
 タカ派的な発言を好む石原氏と三島には重なりあう部分があるとはいえ、三島に傾倒する二村氏が支え続けたというのだから不思議だ。
 藤尾正行、渡辺美智雄、湊徹郎、玉置和郎、中尾栄一、浜田幸一……。青嵐会の面々が引退や死亡で政界を去り、残ったのが石原知事らわずかという事情もあるかもしれないが、憲法研究会の資金は二村政経懇へと受け継がれ、二村政経懇の資金は「中部の会」へと順を追って引き継がれていった。

長いつながり田中一族
 石原氏と政治資金。調べ始めると、もう一つの名古屋由来の鉱脈にたどりついた。
「黎明の会」で総理総裁をめざしていた90年ごろも、国政を引退した95年ごろも、都知事となって政界に復帰した99年以降も、そして長男石原伸晃衆院議員の団体の献金リストにも、田中姓や田中一族関連法人の名が続々と登場するのだ。住所などで照合すると、名城大(名古屋市)の創立者一族で田中卓郎氏(故人、国際観光専門学校元校長)、田中健児氏(田中育英会元理事長)……。1年で150万円献金している年もあり、太く長いつながりがうかがえる。
 石原氏を支える人脈には、大物都議だった醍醐安之助氏(故人)の一族や、興行界の大物として知られた三田政吉氏(故人)の明治座グループ、前出の鈴木陸三氏、糸山英太郎氏の政治団体、宗教団体・霊友会などがよく知られている。
 実は、田中一族もまた石原知事を陰ひなたに支えてきた熱心な支援者たちなのだ。相手が有名政治家なだけに、資金提供しているとあれば自らの行動も世間にさらされやすい。田中健児氏は80年代、次のような新聞記事になった(86年9月3日の読売新聞)。
《強引商法の教材販売グループ 石原代議士に1500万円献金(3年間)》
 消費者センターに苦情が相次いだ教材販売会社の関連会社から石原氏の政治団体「真革新政治経済研究会」に、その販売会社の関連する学校法人から「慎太郎の会」に、それぞれ献金されている。経営者と学校法人理事長は同一人物で、石原氏の20年来の知己である――といった内容だ。
 学校法人というのは田中育英会のことで、当時の理事長が健児氏。記事では石原事務所の第1秘書が「献金辞退も検討する」と答えているが、その後も個人・法人を含め、通常は40万円、時には150万円も献金している。
 ただ、石原知事の周りにいるのは、田中一族のように収支報告にきちんと記載されている人たちばかりではない。そういうつながりは外には漏れにくい。

政治とカネのやっかい
 91年9月、前年の政治資金収支報告が発表された1週間後のことだ。石原氏の事務所が90年2月の総選挙に際して現金3000万円の陣中見舞いを受け取っていながら、報告書に記載していないことが問題になった。
 献金したのは、会員権乱売で警視庁の強制捜査を受けたゴルフ場の事実上の経営者。当時の政治資金規正法は1件100万円以下は献金者名の公表義務がなかったことから、石原事務所側は、数ある経営者のグループ企業名で分散、会計処理していたというのだ。
「名前が出ると困る人もいる。相手のことを考えた」
 当時の石原氏は記者会見でそう弁明し、9カ月後に返済した。田中金脈追及で体制を揺さぶり、世間の喝采を受けながら、一方では自らも資金づくりに走り回る姿が垣間見える。
 今年1月末、東京・渋谷の女性経営者から、兵藤茂都知事特別秘書と、知事の3男・石原宏高衆院議員、そして糸山元衆院議員あてに、それぞれ内容証明郵便が届いた。
 内容は、昨年末に週刊誌などで繰り返し報道された石原知事と宏高氏に対する「裏献金疑惑」の一件だ。女性は、05年9月の宏高氏の当選祝いの席で出席者から石原親子に現金2000万円が渡った、と主張。糸山氏と石原氏側は献金を否定し、争っている。報道では、その席での石原親子と出席者の写真も掲載された。
 兵藤氏あての通知書には、こう記されている。
《貴殿は、石原知事、宏高議員、水谷功元水谷建設会長、私らとの会食や政治献金、選挙応援について、「昨年夏ごろには、私のところに右翼が会合の写真をもって脅しにきている。そういう人たちがメディアに写真を売るためにストーリーを考えているんでしょう」と週刊誌に発言していますが、事実に反するので、訂正して下さい》
 どちらが正しいのか、真相はここでは分からない。しかし、政治とカネをめぐるやっかいさは石原知事といえども例外ではない。

 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ      HOME > 政治・選挙・NHK31掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。