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2007年02月26日
縮小する在韓米軍、強化される在日米軍
米軍が握り続けてきた韓国軍の指揮権が、ついに2012年に韓国に移管されることになった。2月25日の新聞各紙はこの歴史的合意について一斉に報じている。しかしどの新聞もその背景にある米国の安全保障政策の転換について触れることはない。気づかないのか、それとも知っていながら書かないのか。
安全保障問題の解説となると、とかく専門家の専権事項と思いがちだ。しかしそんなことは決してない。常識があれば誰でもおおよその事がわかる。語ることができる。機密情報に接することのできない我々にとって、全てを正確に知ることはもちろん出来ない。しかし公開情報と国際情勢の動きに注意していれば、何が問題であるかはわかるのだ。
韓国は、朝鮮戦争のさなかの1950年に、マッカーサー国連軍司令官(といっても実質的には米軍司令官)に作戦指揮権を委譲した。1978年に米韓連合軍司令部が創設されそれにともなって指揮権は米韓連合軍司令部に引き継がれたが、指揮権は米国が握ったままだった。その後1994年に、訓練などの平時の指揮権に限って韓国側に移管された。そして今回の合意である。やっと2012年に戦時の指揮権も韓国へ移管されることになったのだ。
それにしても、北朝鮮の核の脅威が高まっている時に、なぜ移管が合意されたのか。それは、一方において自主国防をめざすノムヒョン政権の粘り強い要求と韓国のナショナリズムの高まりがあり、他方において混迷する中東情勢に縛られる米国が韓国の要求に譲歩したのだ、と説明されている。
はたしてそうだろうか。米国が自国の安全保障政策において譲歩するということはありえない。今回の合意は積極的な米国の判断である。米国が安全保障政策を変更したということなのだ。その結果、韓国の自主国防がやっと米国によって許されたということだ。しかしその米国は、日本に対しては日米同盟をより強化したいと迫っている。ここに問題の本質がある。米国に見捨てられた韓国と、米国に期待される日本だ、と喜んでいる日本人がいるとしたら何もわかっていない。
米国にとっての北朝鮮の脅威とは北の核が中東のテロに渡ることだけである。それさえ確保できれば米国は北朝鮮を攻撃することはない。北朝鮮も米国が体制保障さえしてくれればそれで良いのだ。六カ国協議で米国と北朝鮮が合意した事は正にこの点である。北朝鮮の有事は遠のいたのである。
そうだとしたら、大規模な米軍を朝鮮半島に駐留させておく必要性はもはやない。統制権を韓国軍に移管し、韓国の自主防衛力を高めさせたほうが米国にとって合理的なのである。
しかし日本の場合は事情が違う。テロとの戦いの為には日本の軍事協力がますます必要になる。在日米軍の機能を米国の都合の良いように強化し、陸軍第一軍団司令部をキャンプ座間に移転させて自衛隊の指揮権を握る必要がある。それらはすべて、米国の唯一、最大の米国の敵であるアラブの反米テロ組織との終わりのない戦いに備えるためである。日本を、共産主義の脅威に対する極東の拠点から、「不安定な弧」における対テロ重要拠点に作り変えようとしているのだ。
米国にとって、日本の資金力、技術力、安定性、米兵生活の快適度、そして何にもまして日本政府の従順性は、この上なく魅力的であった。こんな格好の獲物を米国が手放すはずはない。日本さえ押さえておけば、どんなアジアの国の米軍基地ももはや不要に等しい。
かくして、日本の安全保障政策とは、日本を守ることではなく米国の安全保障政策に協力することなのである。日米同盟がかつてないほど強化されているなどと喜んでいる政府の指導者たちは、その考えが根本的に間違っている。国民を裏切っているのだ。新聞が書くべきは、まさにこの事である。
Why US Shrinks US-Korea Alliance Amid the North Korean Nuclear Threat?
Japanese newspapers of 25 Feb unanimously reported that the agreement was finalized that US returns the command of Korean military forces to Korea in 2012, which has been taken by US since the Korean War in 1950.
People might ask why US conceded to relinquish its military grip over Korea amid the North Korean nuclear threat. People might also ask why US tries to strengthen US-Japan military alliance while US-Korean military alliance thus shrinks.
The answer is quite simple. After the September 11, US shifted its security policy from the War against the Communism to the War against Terror. Since US compromised with North Korea not to threaten her in exchange for the North Korean assurance not to provide nuclear weapon to Arab terrorists. There is no more danger of war in the Korean Peninsula. The need of US military presence in Korea will be decreased. This made US to decide to return to Korea the command of Korean Forces.
The importance of US Military Forces in Japan on the contrary will be increased.
The financial strength, technological strength, political stability, comfortable life and above all submissiveness of Japanese leaders are so precious for US. So long as US holds Japan as her pawn there is no need for US to keep other Asian military bases.
This is the real reason for US to allow Korea to get back the command of its military forces. Japanese leaders are happy to believe that US treat Japan more importantly than Korea. In fact US exploites Japan more badly than Korea. She doesn't have any respect for Japan as they don
esn't for any other Asian countries.
http://www.amakiblog.com/archives/2007/02/26/#000277
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