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(回答先: Re: こげばんさん、最近こんな事件もありましたよ。⇒東大副理事が電車内で痴漢容疑 逮捕翌日釈放(朝日新聞) 投稿者 gataro 日時 2007 年 2 月 24 日 16:55:08)
本人が反省して諭旨免職になったので、東京大学HPから削除されたが、かつて竹原副理事はこんなことを語っていた。
以下は東京大学HPの「竹原敬二さん」(キャッシュ―http://72.14.235.104/search?q=cache:-iQ-tWC5apwJ:www.ut-life.net/people/k.takehara/+%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%89%AF%E7%90%86%E4%BA%8B&hl=ja&ct=clnk&cd=1&gl=jp)から転載。
もっと足もとを!
民間企業から法人化を迎えた東京大学へ。「クライアント」だったという東大は、竹原氏にとってどのような組織として映り、どのように変化したのか。現在は副理事として活躍されている、竹原敬二氏にお話を伺った。
「お客様」だった東大
私は株式会社リクルートという企業で役員をしていました。当時、東京大学は企業へのマーケティングを必要としており、リクルートがその仕事を受託したのがお付き合いの始まりです。他にも、リクルートと東大で共同研究をした時には、リクルートの住宅情報を提供しましたし、また、就職情報事業を担当していた時には、大学の三年生になって初めて自分がやりたいことを考え始めるような従来の就職活動の仕組みはおかしいのでは?という個人的な問題意識もありました。そんな中で東大が法人化し、民間からの人材を必要としており、オファーがありました。大学の改革は難しいが、東大が変われば他の大学も変わる、そうすれば日本も良くなるはずだ、そんな社会的な意義があると感じ、転職を決意しました。
東大に入って
東大の副理事として大学に入って印象的だったことは、「効率」や「コストパフォーマンス」とは別世界の、「純粋な知の探求」という生き様を見せている先生たちの存在です。先生方との出会いは衝撃でしたし、私の今の仕事に対するモチベーションにもなっています。先生方がもっと自由に、ダイナミックに活躍できるフィールドを提供できたらいいなと考えています。もちろん、(産学連携などで)大学と社会がもう少し近寄った方がいいな、と当初は考えていました。もちろん今でもそれは大切だと思いますが、「純粋な知の探求」のポジションが低下することが仮におこると、社会の知の発展に影響が出てしまう。だから、「大学と社会の連携」と「純粋な知の探求」のバランスがきわめて重要なのだと感じています。
東大生は思った以上に、ものを吸収する力のある素直な人が多かった。一方で、大きい合意形成を取るのがあまり上手くないと思います。似通ったテーマで興味深い活動をしているサークルがいっぱいあるのに、それぞれが10人くらいの単位で小さくまとまってしまっている。大きなスケールで動かすのは確かに大変だけれども、粘り強く横断的な行動をとる人が絶対的に少ないのは残念です。
もっと足もとを!
東大にはすばらしい先生が数多くいるのに、コンタクトすることなく卒業してしまっている気がします。東大はまさに「宝の山」。小柴先生も講義されました学術俯瞰講義など、他では聴けない貴重な講義も多いです。他にも、「公開講座」という横断的な内容を行う講義も用意されています。これの貴重な講義を聴かないで卒業するなんて、もったいないですよ。だから、例えば情報を学生間で共有する。みんなで講義の情報を提供し合えば良い。学生の中には外に活動を求める人もいますが、もっと足もとを見て欲しいと思っています。
東大が目指すもの
現在、東京大学では、大学としての国際的な地位を上げることを考えています。世界各国から研究者が来て、東大生も刺激を強く受けるような大学にしたい。トップが走らないと、という社会的な期待も感じています。現在、北京大学と学生を交換して交流するプログラムが始まりました。今後はハーバードやケンブリッジなど、他の大学とも国際的につながっていくプロジェクトが進んでいます。
もう一点、もっと気軽に卒業生・先生・学生が密に交流できるようにしたいと思います。社会と大学がそういう意味で身近になるようにしたいですね。社会に一回出て、30とか40とかになると、本当に勉強したいと思うようになる。教室の風景が、「教える先生と教えてもらっている学生という構図」ではなく、前から三分の一を社会人が占めて活発な議論が展開しているような、もっと刺激に溢れたものになれば良いなと考えています。
卒業生、大学、学生が企画作りで連携している例として「知の創造的摩擦プロジェクト」があります。このプロジェクトは、「凄みのあるOBとの交流が、人を育てる」という思いから作られました。このような大規模な交流会は学生が主体となって企画・運営しているのですが、学生の案だけではどうしても詰めが甘くなりがちです。そういったところを大学と卒業生がフォローし、会の成功を考えているという理想的な形でプロジェクトは進行しています。
「過ごせる4年間が違うから東大に来た」のであって、東大に入るためというのが真の目的ではないはずです。そういうことが伝わればいいな、と思います。
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竹原 敬二 氏 / 東京大学 副理事
1976年 岡山大学 法文学部経済学科卒業。
同年 日本リクルートセンター(現 株式会社リクルート)入社。 HR事業部に配属後、企業の採用・教育サービスの仕事を経て、 1988年総務部部長、1995年 取締役就任、2001年常務執行役員。 2004年1月に東京大学総長室顧問に、同年3月リクルートを退社し、4月東京大学副理事に就任、現在に至る。
主務は広報、学生のキャリアサポート、東大基金など。
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