★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK31 > 166.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
昨日2月21日(水)に開催された日銀政策委員会
原田武夫による分析。
[以下転載]
http://blog.mag2.com/m/log/0000194350/
●日銀は昨日(21日)午後、政策金利を0.25パーセント切り上げることを決定
しました。日銀は昨年末より、日本のGDPの伸び率が金利引き上げにあたって
の最大のファクターとなるとの見方を、内々、プレスに対して熱心に説明してきた
との情報もあったことから、正に「想定内」の展開であるといえるでしょう。
●今後を占う上で、今回のイベントを踏まえ、重要なポイントは以下の2点に
集約されるでしょう:
1)今回の金利引き上げが、安倍政権の求心力低下が狙ったタイミングで
行われたこと。CD版「原田武夫通信」などでも繰り返しお伝えしてきましたが、
現在の日銀は、福井総裁に対する以前のバッシングを踏まえれば、時の政権
との関係で内政上、優位に立ち、かつそれを外圧が支えるという二段構えを
利上げに際して必要にしています。9・10日に行われたG7で後者の「圧力」を
実質的に得た日銀は、先週末から続々出されてきた「内閣支持率低下」の
データに支えられた形になったわけです。今後のパターンも基本的にはこの
二段構えになる可能性があります。
2)他方で金利引き上げによって、むしろ「一服感」が広がり、為替は一層円安に、
株価は一層上昇、という形で、一般に考えられているのとは逆向きに一気に
進んでいること。これによって、個人を中心に「誘い込まれる」展開になるものと
考えられますが(3月のボーナスを念頭に置いて)、とりわけ地政学リスクの観点、
あるいは内政リスクの観点からは、むしろ膠着状況が続いており、リスクは
徐々に高まっていることは無視できません。つまり、他のいかなる状況もかわって
いないのに、日本の株高が演出される流れになっているわけであり、このまま
5月1日の三角合併まで一気に株高は進むという根拠になってきた、電力株の
ここにきての急落とあわせ、実際には状況は複雑・不透明になっただけなの
ではないかという見方をすべきでしょう。
●いずれにせよ、純粋に経済データ的には一見、分かりやすい上昇トレンドが
演出されている状況になっているだけに、外性的なファクター、とりわけ地政学
リスクとなり得るファクターへの警戒は怠れません。その観点からいうと:
ー21日に安倍首相と会談したものの、経済情勢についてはほとんど触れな
かったチェイニー副大統領の行動の「異様さ」
ー来月5日に急遽来日が決定したポールソン財務長官の動向(ここで何が
伝達されるのか)
ー来月19日が次回会合の「期限」とされている六カ国協議 に向けた北朝鮮
情勢のさらなる緊張
ー欧州諸国が制裁路線へ転換したことで、早くも原油高が始まりつつある
イラン情勢
の4つがポイントになってきます。
以上を踏まえ、夏までの中期的なプランに則った行動をとりつつも、とりわけ
3月中に急激な「暗転」が十分にありえることを踏まえ、対応していくのが重要
な局面となっています。
[新世紀人コメント]
わざわざ、チェイ二ーの来日中に政策金利を切り上げた事に付いて、両者の間だに何らかの関連性があると考えるのが自然であろう。
日本が円高に向かう事を米国がどうしても認めたくないならば、この様な決定は行われなかった筈だ。
米国の対日政策は明らかに変わりつつあると言えるだろう。
チェイ二ーが来日した事については、どうしても彼でなければならなかった仕事があった筈である。しかし、それは公にされてはいない。今後の展開から彼の訪日の意味を探る他無いだろう。
2 81 +−
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK31掲示板
フォローアップ: