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□オリンピック経費―浅野氏が情報開示請求 [JANJAN]
http://www.janjan.jp/election/0703/0703131648/1.php
オリンピック経費―浅野氏が情報開示請求
2007/03/14
東京都知事選挙に立候補を表明している浅野史郎・前宮城県知事が13日、東京都に対してオリンピック経費に関する「情報開示請求」をした。
浅野氏は、政策においてオリンピックの優先順位は高くない、とこれまで発言していた。「五輪誘致」を3選の目玉に掲げる石原知事との対立軸のひとつにもなっている。
夕方、東京都庁を訪れた浅野氏は「国内決定までに要した費用」「(IOC)への正式申請までに要する費用」「オリンピック開催に要する費用」の3件について、東京都オリンピック招致本部に情報開示の請求書類を提出した。
続いて浅野氏は記者会見した。開示請求した理由を記者団から聞かれると浅野氏は次のように答え、これまで通り慎重な姿勢を示した。
「都政において(オリンピックの)政策的優先順位をはかるための資料を集めようと思った」「知事になった場合『一旦立ち止まって考えましょう』というための資料集め」。
オリンピック招致に要する費用は55億円(うち、東京都は15億円を負担)。開催に要する費用は2943億円だ。この金額は東京都の一般会計(平成18年度)に計上された生活環境費(ゴミ処理や街の清掃・緑化などに充てる)の2272億円を上回る。
筆者はこの数字を挙げたうえで、浅野氏に対し「これほどまでの巨額を投じて開催する必要があると思いますか?」と挑発気味に質問した。
浅野氏は「都民がそれでもやるかということだ」と答えた。ニュアンスからは「五輪開催」に向けて闇雲に突き進もうとする石原都政への疑問が伝わってきた。
一方で「いったん立ち止まって考えよう。(開示請求は)そのための資料集めだ」と述べ、「五輪反対」という姿勢は見せなかった。よく言えば冷静、悪く言えば旗幟鮮明でない。「いったん立ち止まって考える」は浅野氏がテレビ出演の際も、よく使うフレーズだ。この日の記者会見でも2度ほど口をついた。
記者団からの質問はオリンピック開催よりも情報公開に重点が置かれた。
浅野氏は「情報公開は転ばぬ先の杖」と強調した。「不適切な事務処理は必ずバレる。だったら隠し事はしないほうが行政にとって得」と説明した。
東京都の情報公開は全国的に見ても最悪の評価になっている。浅野氏は「(都知事になったら)閲覧料もコピー代も廃止する」ときっぱり言った。
情報公開は浅野氏が宮城県知事時代に最も力を入れて成果のあがった政策だ。自信があるのだろう。
東京都の閲覧料1件につき10円、コピー代1枚につき10円は、決して驚くような金額ではない。だが、情報公開は行政サービスの一環であり無料であるはず、というのが浅野氏の考えなのだろう。
情報開示請求の書類を提出した時、ポケットから黒革の財布を取り出して見せ「いくらですか?」と繰り返し聞いた。そのうえでオリンピック招致本部の担当者に「閲覧料」や「コピー代」について詳しく説明を求めた。テレビカメラが入っていることを計算してのパフォーマンスだ。
「秘密主義の石原」VS「情報公開の浅野」の図式に持ち込めるだろうか。
(田中龍作)
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