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http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-37.html から転載。
2007/03/10/Sat
【中山成彬が狭義の強制を認める】
自民党の「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」会長中山成彬が従軍慰安婦問題で、政府に再調査を求める提言の全文を入手したんですが、その中で軍による狭義の強制があったことを認めているので紹介しときます。
(本当は全文ツッコミ入れたいんですが、たいへんなんで重要な2.だけ赤字でツッコミ入れときました。)
《「慰安婦」問題に関し「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」は、「慰安婦問題に関する小委員会」を立ち上げ、昨年12月より有識者、歴史研究者等からの資料の提供、聞き取り等を踏まえ、調査、検証を重ねてきた。
我々としては、歴史の事実に対し、常に誠実、謙虚でありたいと考える。同時に事実ではない、あるいは証左に基づかない非難に対しては明確に正当な主張、反論を行う必要があると考える。
以上を踏まえ、我々は政府に対し、次のように提言する。
1.「慰安婦」問題に関し、今、米国下院に提出されている決議案は、「若い女性を日本帝国軍隊が強制的に性奴隷化」、「輪姦、強制的中絶、屈辱的行為、性的暴行が含まれるかつて例のない」、「20世紀最大の人身売買」などの客観的史実に基づかない一方的な認識により、日本政府に対して謝罪を求めている。日本の名誉のためにも米下院関係者を含め、「慰安婦」問題に関して内外に正確な理解を求め、決議案が採択されないよう、引続き外交努力を行う。
2.今回の慰安婦決議案も含めた数々の「慰安婦」問題に対する誤った認識は、平成5年の河野官房長官談話が根拠となっている。
すごいなぁ、なんの根拠もなく河野談話が根拠だと決めつけてる。
当時は公娼制度が認められており、慰安婦の中には不幸な境遇の方々がおられたことは認識している。
当時でも、本人の同意がなかったり、「未成年」だったり、「監禁」だったり、だましのような「強制」が伴えば違法行為だ。
この点に関しては同情を禁じえないし、遺憾の意を表する。
良いこと言う。
しかし、我々の調査では、民間の業者による本人の意思に反する強制連行はあっても、軍や政府による強制連行という事実はなかった。
「事実を裏付けるもの」の所在調査はどの程度やったのだろうか?
「事実はなかった」とは文書調査を誠実に、十分に行った後に初めて言えることなのだ。
1件だけ、ジャワ島における「スラマン事件」があったが、
「なかった、でも1件あった」って??
あるんじゃんw
日本語が不自由な人達の提言ですから、大目にみますが、軍による狭義の強制があったことを認めたわけですね。
ようはこの人達は政治的イデオロギーに固執し、史実をねじ曲げてでも狭義の強制は認めたくないが、あったことは認めているわけです。
これは直ちに処分されており、むしろ軍による強制連行がなかったことを示すものである。
スマランの白馬事件の例は、相手がたまたま白人女性であったため、戦後に連合軍が裁いたものが「“例外的”に裁判記録」として残っているだけである。
この事件の重要な点は、「強制連行」の事実が陸軍省まで伝わったにもかかわらず、慰安所を閉鎖しただけで、軍としては何等処分を行わなかったことで、日本軍内ではだれも軍法会議にかけられていない。 陸軍刑法では「戦地又ハ帝国軍ノ占領地ニ於テ婦女ヲ強姦シタル者ハ無期又ハ 一年以上ノ懲役ニ処ス。」とあり、慰安婦の強制連行・集団強姦は、もちろん 日本軍の軍規に照らしても大きな罪だったわけですが、 まったく処分の対象としなかった所に、慰安婦の強制連行に対する軍の考え方が示されている。 軍は強制連行した部隊・軍人を軍律違反とは認定しなかったのです。強制連行を行ったのは方面軍直属の士官候補生隊であり、 逃亡兵でも敗残兵でもない、れっきとしたエリート部隊の組織的行動で、連合軍のバタビア裁判では、この件で人道上の罪として、死刑1名を 含む11名の有罪が宣告されている。組織的犯罪に対する裁判なので 命令されて強制連行に加わっただけの兵士は罪を問われていない。
この事件は、このような軍の組織的な強制連行を陸軍省・参謀本部が黙認し続け、兵士の間では常態化していたことを示すものである。
政府として本問題の根本的解決のため、再度の実態調査を行い、関連する資料等の結果を全面的に公開することを求める。》(以上)
いや〜びっくりしました。
この提言は、ウヨの歴史捏造サイトに書いてあること、そのままですね〜
それにしても、客観性、正確性を著しく欠き、しまいにはウヨ独特の論点そらしで
ガクッと評価を下げているところがイタイ。
さらには、国民感情につけ込み、誰もが反対できない種類の「日本の名誉のため」という言葉を使うことで、政治性を消し、従軍慰安婦問題にたいする安倍発言への、疑問や抗議を無効化させ、人々から思考力を奪う政治手法が香ばしいですね〜
最後に、騙して慰安婦にしていたことを、軍が黙認していたことがわかる証言と日記をYahoo!掲示板で見つけたんで紹介しときます。(投稿者註:該当掲示板のURL ⇒ http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1835559&tid=fn5fe5tbba6a4oa4ga4ca4abeea42a4h3nbfaea47a4fa4a4a4k&sid=1835559&mid=33398)
例1:山東の済南駐屯第59師団の元伍長の証言
1941 年のある日国防婦人会の「大陸慰問団」という日本人女性200人がやってきた。彼女たちは部隊の炊事の手伝いなどをするつもりだったのが、皇軍相手の売春婦にさせられてしまった。将校クラブにも、九州の女学校を出たばかりで、事務員の募集に応じたら慰安婦にさせられたと泣く女性がいた。
この伍長は憲兵ではないので、慰安所の取締係ではありません。しかし、軍が組織的に「見て見ぬふり」をしなければ、200人もの騙されて連れてこられた(部隊の炊事の手伝いをするという話で連れてこられた)女性をそのまま慰安婦として働かせたりはできないでしょう。
将校クラブは将校向けの慰安所なのでしょうが、その管理は当然軍が行っていました。利用する将校たちもこの女性のことを「見て見ぬふり」をしていたのだと、推測できます。
以下は山田盟子『慰安婦達の太平洋戦争』からの再引用であり、元の文献は確認していません。
例2:徳川夢声の日記から。
徳川夢声は1942年11月にシンガポールを慰問します。シンガポールで軍司令部主催の歓迎宴会が偕行社で開かれます。偕行社というのは陸軍士官学校の同窓組織のことですが、ここではシンガポールにできた将校クラブだと考えてください。
宴席には若い日本人女性がお酌に出ます。彼女達の身の上話を聞いた夢声は陸軍を慰問する熱意を完全に失います。
彼女達は内地で「若き愛国女性募集」「南方に行き、皇軍に協力せんとする純情なる乙女を求む」といった広告に騙され、愛国心に燃えてシンガポールにやって来たのですが、実際にはシンガポール一帯で軍に協力して手広く軍慰安所やその他の風俗営業を営む「やまと部隊」の要員とされてしまったのです。
その仕事は上記のような宴会のコンパニオンや高級将校の性の相手をすることでした。夢声に同行した慰問団のメンバーに、何度も自殺しようかと思ったと、悲惨な現状を訴えたそうです。軍司令部の将校は、夢声の慰問団の中の女優にさえ「夜の慰問」を要求する始末ですので、「やまと部隊」の女性が騙されて連れられてきたことなど百も承知であったと思われます。
徳川夢声があったシンガポールの女性も、就労詐欺で連れてこられて、そのまま慰安婦やコンパニオンにされたわけです。 軍司令部は軍に協力する「やまと部隊」の行為を「見て見ぬふり」をしていたのだと、推測できます。
中山成彬のような、歴史的事実をねじ曲げ、過去の歴史から学ぶことを放棄するような不誠実な議員を野放しにしておくことは、日本の繁栄ある将来に悪影響を与えると思います。
※中山成彬(なりあき)元文部科学相
「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」会長
自民党の「教育再生特命委員会」委員長
この人の歪んだ歴史観と教育観がよくわかるサイトを見つけたんで一応貼っときます。
【中山成彬文科相の教育観と文教政策を問う】
目次
(1)中山成彬文科相=「もっと競争原理を導入する」と繰り返し強調「新自由主義的教育改革」の徹底路線
(2)中山成彬文科相の「新国家主義的な教育観」「立派な日本人づくり」とナショナリズム
1.「愛国心という言葉でいい」
2.“良き日本人づくり”を教育目的として掲げるべき
3.「日本の過去、栄光の部分を語るべき」
4.「教育勅語」は「日本人の精神的な拠り所」
5.道徳的な「責任や義務」を教え込む教育
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