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資本・権力の許容する掌中で陣取りゲームをしても世の変革にはならない
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投稿者 AAA+ 日時 2007 年 3 月 12 日 03:50:18: HRvoVvuTAqkVc
 

(回答先: 自分で自分の首を絞めているのは選挙の時だけ民主党を支持する者だ 投稿者 heart 日時 2007 年 3 月 12 日 03:28:49)

上部構造は土台によって規定される。上部構造は土台を維持するために反作用する。


グローバル経済によって資本の国境は無くなり、遵って円もまた国境を越える。
円資本を守るため軍隊の出動が求められる。
その為の「庁」から「省」への昇格であり、その為の憲法「改正」である。

米国軍はドル資本・米国権益を守るための「セキュリティー」であり、他国を従属させんがための「国際憲兵」である。
従属国日本はドル資本の要請と円資本の要請によって憲法を改悪し「自衛隊」から軍隊へ、そして戦争への道を歩もうとしている。

政治もまたそれらの要請により再編されつつある。
二大政党政治である。
二大政党が資本の要請であるならば、その基本的立ち位置は変わらないであろう。
一方は国策の強硬派であり、一方は国策の強行によって生まれる国民の不満のガス抜きとして、資本の譲歩を求める。
英国労働党を見るがいい。米国の要請による海外派兵を。

戦争は最高の消費活動である。それが税金の無駄づかいだとしても「軍需関連産業」の生産力を維持していくために、今後も世界のどこかで戦争を続けていくだろう。

一方、戦争への道から国民の目を逸らすためマスコミは右傾化の道を進めている。
旧来新聞マスコミは少なからず反権力の立場を取ってきた。
本来新聞マスコミのサイドワークであったTVの急激な普及によりその主従が逆転してきている。
TVは、視聴率が広告収入の大きなポイントであり、そのため文化のけん引役としてのメディアの自覚すら喪失し大衆迎合の道を歩んでいる。
ニュース番組のワイドショー化、24時間お笑い・バラエティー化の国民総薄知化路線を走り続けている。
そして、従たる立場になった新聞マスコミもまた資本の要請により反権力の立場を捨てた。

こうしてマスコミ誘導による二大政党政治と大衆の無党派ブランドのトレンド化によって、大衆から権力の本質を覆い隠し、真実を見る目と真理を考える力を奪っている。
マスコミによる思考の押し付けが、自らの思考であるかのごとく信じている大衆のなんと多いことか。その影響がそう信じている大衆個々に属するだけであるなら何も言うまい。
だがしかし、それが大衆が自覚するか否かに関わらず、戦争へ突き進む道であるならば、まず自覚した者が、いまだ目覚めぬ者たちを覚醒させねばならない。

「目覚めた者たち」の中にも敗北主義がはびこっている。なんと嘆かわしいことか。
それが正しいと認めながら、少数意見は実現しないと、マスコミの作り上げたトレンドに乗って、自ら認めた正しい意見を広める努力を放棄し、ましてや、トレンドに乗らないからと少数意見を攻撃さえする。
資本にとって無害なものはエロ・グロ・ナンセンスはじめ二大政党政治も無党派もトレンドに作り上げる。資本にとって有害なものは一握りの意見であっても押し潰そうとする。
資本にとって有害なものこそ我々にとって有益なものなのだ。
目の前の権力が如何に大きく見えようと、真の多数は我々にあり、「平和」もまた我々にある。
資本・権力の側に歩み寄るのではなく、いまだ覚めぬ大衆の覚醒を助け、我々の「平和と民主主義」のこえを更に大きくすることが、今、最も求められている。

資本・権力の許容する掌中で陣取りゲームをしても世の変革にはならないと知るべきだろう。


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