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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070211-00000010-gen-ent
3選を目指す石原慎太郎・都知事に暗雲が立ち込めている。7日、朝日新聞の世論調査で支持率が急落していることが分かったが、これに追い打ちをかけそうなのが、「新銀行東京」――通称「慎太郎銀行」の経営ピンチだ。
都知事の肝いりでスタートした中小企業向け銀行が火ダルマなのである。
「同行は昨年9月中間決算で154億円もの当期赤字を計上、開業1年4カ月で純損失は約350億円に膨らんだ。当初資本は約1200億円ですから、もう3分の1が吹っ飛んだことになる。今月中に予定されている四半期決算で、通期の赤字がどこまで膨らむか。きちんとした新たな経営計画を出せるかどうか。ダメなら、一気に危機が噴出することになります」(都庁事情通)
慎太郎銀行については、昨年12月に金融庁が異例の通知を出したと月刊誌が報じた。「不良債権が急増している原因は何か」「07年3月期までの具体的な営業計画を示せ」などの質問が列挙され、回答を迫ったという。これが本当ならば、緊急事態だ。慎太郎銀行には都が1000億円も出資している。経営が行き詰まれば、石原の責任問題に直結する。知事選前に大きなダメージになるのである。
「開業当初、融資需要が多く、その頃の融資案件のデフォルト率が高かったために赤字が膨らみましたが、貸出債権についてのデータも積み上がっているので、今後は審査に生かせる。経費も削減しているし、今後は資産を積み上げていく。金融庁にはそれなりの報告を行っている。日頃のやり取りの中で、イロイロな届け出をするということです」(新銀行東京経営企画グループ)
新銀行東京はこう“弁明”していたが、中小零細企業相手に健全な貸し出しを増やすのは並大抵ではない。現在、6991億円の総資産のうち、貸し出しは2891億円しかない。うち中小企業向けは1695億円。当初の目標を大きく下回っている。しかも、残りの融資については、どういう分野に貸しているのかすら言おうとしない。無理やり貸し出しを増やすために大企業向け融資や他行の債権を買ったりしているのであれば、当初のビジネスモデルは完全破綻したことになる。慎太郎銀行の行く末が石原3選のキーだ。
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