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柳沢さん、またまた口が滑りましたね。
「2人以上産まなきゃ健全じゃないですか?」
あなたが何か言うたび「腹の底ではもっとひどいことを考えているんじゃないか?」「居座っていれば、いつか世間も忘れてくれるだろう。早く時期が来ないかなあ・・・なんて考えているに違いない」
と思ってしまう自分がいるんです。
<柳沢発言問題>
「健全」発言に強く抗議 社民・福島党首ら【Yahoo!ニュース】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070206-00000061-mai-pol
社民党の福島瑞穂党首は6日の党参院議員総会で、柳沢伯夫厚生労働相が同日の記者会見で「2人以上の子どもを持ちたいという健全な希望」と発言したことについて「女性不在、また頭数で(少子化対策を)言ったことに強く抗議する」と述べた。民主党の輿石東参院議員会長も党参院議員総会で「2人以上産まない女性は健全じゃないのか」と批判した。
2月6日13時51分配信 毎日新聞
子どもを産んで育てる環境が悪化している中では、「1人が、2人が」ではなく、安心して生める基盤が崩壊していることが問題で、産んだ後の苦労たるや産んだ経験のない柳沢大臣、いや世の男性諸君には想像もつかないことでしょう。
柳沢大臣殿、自分の発言に含まれる差別意識にお気づきでない上、一般の人ではない自分の立場の重みを認識しておいででないようですね。産科のない地域や、子育て世代の収入状況や職場での待遇、都市部・地方に関わらず子どもの育つ環境にしてはあまりにもひどい大人優先社会の現状を、行脚して見られるがよろしいんじゃないかと。
ちなみに私のふるさとは産科が20年も前に廃業してしまい、もう里帰り出産などできない状態。地元の人は1時間以上かかる近隣の産科で産むのですよ。命がけの出産なのに、おそろしいことです。
「貧乏人の子だくさん」と言いますが、昔も今も貧乏人は子どもを産めなかったのですね。
次の記事はちょっとは参考になるかもしれません。
貧しきかな「豊かな東京都」
現在、日本女性が生む子供数(合計特殊出生率)は1.29。2.1以上ないと日本の現在人口は維持できないから問題にされている。
江戸時代はどうだったのか?実は地域差が大きかった。九州・中四国は気候が温暖で米麦二毛作も可能。子だくさんで人口も増えた。一方、東北・関東は飢饉が続き、子育ては苦労を極めた。
江戸時代は病死が多いから、歴史人口学の速水融氏によれば、4人は子を作らないと人口維持は不可能。社会人口学の津谷典子氏によれば、当時の東北農村の結婚は平均16歳と早かったが、子供は3人前後だったから東北の人口は減っていた。
一方、九州はその正反対。長崎の野母という村の例では平均6.5人も子供を産んでいた。実は今でも九州は全国平均より子だくさん。過去300年、日本人に流れる「九州人の血」はどんどん濃くなっている。
武士の世界では上層部ほど子供数が多い。愛媛の宇和島では禄高数百石クラスでは子供を5人以上作ったが、50石以下の下級武士は3人台後半だった。農民でも町民でも同じ。「貧乏人の子だくさん」はウソであり、いつの時代も物心共に余裕がないと子孫は育めない。出生率が1.0で全国最下位の東京都は実は最も貧しい地域なのかも知れない。
<朝日新聞 2005/4/16>
子どもが生まれるのも、元気に育って天寿を全うするのも、人間の計算どおりにはいかないものです。そもそも、人の生命に関わるところの考え違いをしているのが、現代人でしょう。生殖医療が進んだとしても、人間の数のコントロールや、産む人間や周りの人間だけで何とかしようと考えること自体、大それたことと思います。人の誕生にはそれなりの畏怖を持って受け止めるべきもので、まして命がけで産む女性に「ああだ、こうだ」というべき筋のものではありません。
私は未だに「子どもは天からの授かりもの」という思いがあります。授かり者を産む決心をして、命をかけて産む女性、そして支える人々・制度・環境があってこそ、子孫は育まれるのであります。
そう考えると、少子化現象は「天がこの社会にはとても子孫を授けられない」と判断した自然界の戒めであるかもしれません。
ちなみに私の生家は血筋が何度も絶え気味、息切れ状態で私が存在しています。先祖をたどると、子は生まれても成長を待たずして何人も亡くなっています。その度に親戚から養子を受け入れて家を存続させてきました。
私の祖父は兄弟が4〜5人いたと言いますが、育ったのは祖父だけです。その祖父の母親も一人っ子。戦前は貧乏地主で食べるには事欠かなかったそうですが、祖父が曾祖母のお腹にいる時に曽祖父は亡くなり、使用人として身の回りの面倒をみていた遠縁の男性が祖父の父親として家を守ったと聞きました。その祖父は、戦前・戦中、「産めよ増やせよ」の政策を忠実に守り、10人の子を設けました。
その時代その環境で子どもが生まれ育っていくことは、人間の力以上のものが働いているのではと思わずにいられません。たとえ科学がどれほど進んだとしても、そのことは忘れてはいけないのだと思います。
謙虚さを忘れ、おごる政治家は女性と自然をも敵に回すことになりかねません。口先だけでなく、認識の確認もいま一度お確かめ願いたいもの。「厚生労働大臣なんて、やっぱり辞めたほうがよろしかろう」という結論ですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070206-00000061-mai-pol
<柳沢発言問題>「健全」発言に強く抗議 社民・福島党首ら
2月6日13時51分配信 毎日新聞
社民党の福島瑞穂党首は6日の党参院議員総会で、柳沢伯夫厚生労働相が同日の記者会見で「2人以上の子どもを持ちたいという健全な希望」と発言したことについて「女性不在、また頭数で(少子化対策を)言ったことに強く抗議する」と述べた。民主党の輿石東参院議員会長も党参院議員総会で「2人以上産まない女性は健全じゃないのか」と批判した。
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