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「残留日本人孤児」を恐れる日本政府 [ パワーポリティックス非公式情報 ]
島根県議会議員の会合で、柳沢伯夫厚生労働大臣は女性を「子供を産む機械」になぞらえた。また、「残留日本人孤児」の「早期帰国を実現する法的義務や、法的な自立支援義務を国が負うとは認められない」と東京地裁の加藤健一裁判長は1月30日に言い渡したというが、これも国民を国家、つまり「権力者に奉仕する機械」と思いこんでいることから出てくる判決である。柳沢大臣と加藤判事の発想は酷似している。
朝鮮中国問題は今でも日本政府が神経質になる要素を含んでいる。歴史が掘り起こされると、権力システムの基盤が崩壊する可能性すらあるのだ。一裁判官が「残留日本人孤児」の裁判で腰が引けるのは当然かもしれない。ある右翼活動家から、防衛庁の内部で日本軍にとって都合の悪い文書が多数、焼却されたと聞いたが、それでも何が記録として残っているかわからない。触れてほしくないテーマだろう。
1986年にフィリピンからフェルディナンド・マルコスがアメリカ軍に連れ出されると、日本側の恐怖感は高まったはずだ。権力の座から滑り落ちたマルコスをいくつもの裁判が待ちかまえていたのだが、公判で日本軍の関係した資料や証言も出てきて、人ごとではなくなるのである。この問題はアメリカの権力層も無縁ではない。日本のマスコミは触れようとしないが、日本版「ナチ・ゴールド」として世界的に注目されつつある。
第2次世界大戦前、米海兵隊のスメドレー・バトラー退役少将は、戦争を強請(ゆすり)になぞらえた。耕作地、鉱物資源、財宝などを奪うために戦争は行われてきたわけで、押し込み強盗と言った方が適切かもしれない。いずれにしろ、犯罪行為だ。
同少将は1898年から1931年まで海兵隊を指揮、棍棒外交の手先として働き、「名誉勲章」を2度与えられた伝説的な軍人である。沖縄にキャンプ・バトラーという海兵隊の基地があるが、この基地の名前はバトラー少将にちなんで命名されたものである。
1933年にモルガン財閥を中心とするグループはフランクリン・ルーベルト政権の打倒を目指すクーデターを計画したが、クーデターを成功させるためには、この伝説的な軍人を仲間に引き入れる必要があった。ところが、バトラーはこうした動きに反発、1934年に計画の存在を議会で告発、クーデターを阻止している。
日本では敗戦直後から「隠退蔵物資」が問題になっていた。中国から関東軍の幹部が「お座敷列車」で優雅に逃走する際、そうした物資を盗んでいたとも言われている。その一方、国策で入植させられていた日本人は無蓋車両で逃げられれば良い方で、置き去りにされた人も少なくなかった。そのひとつの結果が「残留日本人孤児」である。
マルコス絡みの裁判で、フィリピンを中継基地とする略奪物資の輸送システムが明らかにされた。本来は全てを日本本土に運ぶ予定だったのだが、途中で輸送が不可能になったため、フィリピンの山中に隠され、「山下兵団の宝物」と呼ばれるようになる。回収されるのは戦後になってからだ。ただ、海路が封鎖される前にダイヤモンドは日本に運び込まれ、戦後の疑獄事件にもつながる。筆者の情報源の一人だった元特務機関員もこうした財宝の存在を確認している。アメリカの一部エリートにも財宝は流れているため、日本政府だけでなく、アメリカ政府も当時の日本関係の資料を公開しようとしないのだと言われている。
Last updated 2007/01/31 08:19:00 PM
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