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機械ではないし機会もない 発言だけの問題でなく政策の問題だ
精神保健・医療行政 / 2007年01月31日
子どもを産む機械発言が、厚生労働大臣の口から出た。コイズミ時代の厚生大臣も大臣として適任と思われなかったが、柳沢氏も厚生大臣としてどうだろうか・・・
よく読ませていただく医師が書いたblogでは、医療崩壊の現場が詳しく冷静に述べられている。
ボクら医師の側から言うと、厚生大臣は医療の現場、そのなかでも産婦人科や小児科の現場をご存じないようだ。
女性は子どもを産む機械だと彼は言うが、今の世の中彼が考えているよりも悲惨な状況だ。子どもを産む機会がないのだ。子どもを生む場所(産婦人科医)がないのだ。
少子化以前に産婦人科がないのだ。どうやってお産をするのだ。
話はちょっとだけ飛ぶが、
産婦人科と小児科だけでなく、公立病院が閉鎖されていくこの国の状況をご存じだろうか?都市部、都市近郊で病院閉鎖も時間問題だ。
ブラックジョークで言えば、大学病院でさえ医師不足で閉鎖する病院が出てもおかしくない。新研修制度の歪みだ。
コイズミ医療改革の賜だ。
彼は、厚生大臣でありながら、ホワイトカラー何タラ・・・以前に、今でも医師不足で過労死寸前の医師が自分が患者のような顔をして診療をしていることを知っているのだろうか?
医師と看護師は他の病院に勤務すればよいだろう。引っ越せばよいだろう。
病院が閉鎖された地域が無医村になっていく。
機械の問題は根深いところにある。
機械だとか装置だとか人権を侵害しているという発言を、彼はもともとが経済出身だから分かりやすいように言葉を選んだのだと擁護する意見も新聞で目にした。
景気が回復し、東京に大きなビルが建ち、ミニバブルの時代に地方では商店街がシャッター街となり、ついには健康を守る医療機関さえなくなる。
病院はあってもお金がないから、治療を受けられない人が出る制度になってきたのだ。
柳沢大臣の更迭問題は、決してその「機械」発言にだけにあるのでなく、これまでの厚生労働行政の無策が故に更迭という意見が出ているのである。
厚生・労働どの分野をとっても、今の日本は変な風に動いている。
その不満が一気に噴き出したのが、今回の辞任発言の背景にあるのだ。
マスコミも「機械」発言だけ取り上げて論評するのはおかしい。
アベ総理は何も分かっていない。
だから言葉を慎むように注意したと平気な顔で言えるんだろう。
厚生労働行政自体が批判の対象となっていることを教えてあげないとダメだろう。
外国に総理が出向くのも大事だが、選挙で勝ちたい、人気を回復したいというのなら、困っている人々の生活を直に見て、「婦人」のように手を携えて、私の内閣で何とかします! と保証して欲しいモノだ。
追記)柳沢大臣は、経済界に精通しているので、こんな発言をしたんだと擁護している記事と、昨日読んだ週刊誌田原総一郎のホワイトカラーエグゼンプションを勧める記事が 臭ってきた。
そうだ、柳沢大臣は厚生労働大臣でなく、通産大臣の仕事を厚生労働省で行っているトロイの木馬なのだ。
経営者サイドの意見を、厚労省で実現するために入閣しているので、ホワイトカラーや派遣労働者の待遇改悪が終わるまで罷免しないつもりなのだ。
ここは今後の法案化のことを考えると、柳沢氏に長居してもらっては困る。
正攻法で闘って欲しい。
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