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Sent: Wednesday, January 31, 2007 2:12 AM
Subject: Re: [pfijapan][00881] [chance-forum] Re:今本先生。
丁寧なご回答感謝します!
タケベ 様
今本秀爾@市井の政治学者です。
再度ご質問がございましたので、端的にご回答いたします。
> @投票における分母について、S氏は「絶対数を」と述べていま
> す。一方、民主党案では、「投票総数を基準とする(無効票は
> 反対票となる)」としているようですね。これについて先生のご
> 見解をお伺いしたいです。
国民投票を重ねている諸外国の例では「有効投票総数」が基準であり、
無効票はどちらにもカウントされないのが汎用です。
無効票の場合は賛否が不明なので賛成とも反対とも扱えませんし、
どちらかの票に上乗せしてカウントすると不公平な判定になります。
また特定の政治勢力が票の誘導など一定の意図を持って
「白紙投票せよ」と圧力をかけた場合に、投票総数のうち白紙票が
反対票あるいは賛成票のどちらかにカウントされてしまえば、
投票結果が誘導される危険があります。
> AS氏は、「各勢力の資本力で有利・不利が生まれないように。」
> と述べていますが、これについては具体的にどんな規定が
> 必要なのでしょうか?
これはアメリカの大統領選挙でのTV放映権のように、資本力にものを
言わせて「番組を買収」したり「コマーシャルを乱発」する恐れです。
産業界を背景にした大政党であれば、自分の味方になっている業界に
圧力をかけて、TVやその他のメディアで大宣伝を繰り広げれば、
世論操作される危険性が存在するという点です。
お金持ちほど宣伝の自由が大きいという理由ですので、具体的には
投票前の1ヶ月以内など、特定の期日以降の(世論への影響が大きい)
TVや新聞、その他メディア媒体での(世論誘導を目的とした)スポット広告
やコマーシャルなどでのイメージ広告、ポスターや電車内広告などを
全面禁止する規定が必要です。
> B同じくS氏はブログ上で、「恣意的時期に不意打ちができるシス
> テムは避けたい」との理由から、「投票は1年間にわたって数ヶ月
> おきに3回くらい実施して、そのトータルで決める。開票は3回とも
> 終わった後に行なう」よう、そんな提案をしております。とにかく「投
> 票自体にはじっくりと時間をかけて」やりたいので「告示から投票ま
> で少なくとも半年、出来れば1年くらい置きたい」ようですが、これ
> に関し、先生はどうお考えでしょう?
議論には何年かけても構いませんが、告示から1年も間が空くと、その間に
様々な他の議案が出たり、極端には内閣不信任案⇒国会が解散して総選挙と
なったりなど、いろいろな他の政治的話題のほうにマスコミ世論の目が移って
しまい、せっかくの国民投票議論が盛り下がってしまう懸念があります。
特定の政治的議論を継続させる場合は「旬」を逃してはいけないと思います。
遅くとも告示日が決定された日からすでに議案は話題に上るはずなので、
集中的にマスコミ世論の熱を維持させるためには、告示から3週間ないしは
1ヶ月くらいでの投票が適当ではないでしょうか。
> C「真っ当な国民投票のルールを作る会」という組織が、「市民案」
> というものを提案しているようですが、それについて、何か先生の
> ご意見があれば、簡潔で結構ですので、ご回答下さい。
> http://mattou.jp/index.html
> http://mattou.jp/hikaku211.html
>
「市民案」については概ね賛成で異議はございません。
永住外国人への参政権や18歳以上に選挙権をといった細かい議論が
あるようですが、とりあえず第1回目は現行の公職選挙法に準じた
有権者資格で実施し、次回以降検討すればよいかと思います。
以上です。
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