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筆洗 (2007/1/30)
「反(かえ)し矢畏(おそ)るべし」と日本最古の正式な歴史書『日本書紀』にある。自分の射た矢を敵に拾われ、射かえされたら気を付けないといけない。痛手になる仕掛けがあるやもしれず…
▼国会は衆院で代表質問が行われ、民主党の小沢一郎代表が四年ぶりに登壇。「今政治が成すべきことは憲法改正なのか生活維新なのか」と安倍晋三首相に迫った。小泉純一郎前首相が放った矢の反しに見える。郵政民営化の賛否という二者択一を国民に訴え、総選挙で勝利した小泉流は記憶に新しい
▼小沢氏の選択は当然「国民の生活を立て直し、一新する」こと。企業や業界・団体を経ずに国民を直接支援する仕組みをつくることや、終身雇用の維持を口にして政権との違いを明確にしようとしている。天下分け目の決戦といわれる参院選を夏に控え、分かりやすさを意識しているのだろう
▼首相は「いずれの課題にも正面から全力で取り組む。二者択一ではない」とかわしている。想定された答弁だろうが、小沢氏からすれば将来、「生活軽視」と政権を批判する仕掛けなのかもしれない
▼小沢氏の質問中、小泉・安倍政権下で日本が「世界で最も格差のある国」になったとのくだりで本会議場が「ウソつけ」「そうだ」というヤジの応酬で騒然となった。小沢氏が痛いところを突いたのかどうか。議論の応酬でこそ明確にできる
▼政治とカネの問題、教育再生など今国会はほかにも課題が山積している。優先順位を付けて議論を深めてほしい。不毛な応酬では不信という矢が政党政治を射抜いてしまう。
http://www.tokyo-np.co.jp/hissen/index.shtml
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