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(回答先: 安倍不支持４０％超、支持を逆転 ＦＮＮ世論調査 （産経新聞） 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 1 月 30 日 09:40:54)
内閣支持率が下げ止まらない安倍政権に追い打ちをかけるように閣僚らの問題発言が相次ぎ、政権は長いトンネルから抜け出せない状況が続いている。本来、安倍晋三首相を支えるべき立場の閣僚が足を引っ張る形となっており、「反転攻勢」（首相周辺）もおぼつかない状態。重要法案を預かる与党からも２９日、「もっと内閣を引き締めてほしい」（矢野哲朗自民党参院国対委員長）と、叱責（しっせき）の声が上がり、首相の指導力への疑問の声が出始めた。
次から次へと…
女性を「（子供を）産む機械」だとした失言が問題視された柳沢伯夫厚生労働相はこの日午前、首相に電話で真意を説明した。安倍首相は「不適切な発言をしないように」と厳しく注意した。柳沢氏は記者団には、「日ごろ考えている経済との類似の例えで説明しようと思った。おわびもしており、私の本意でないことははっきりしている」と釈明。この日午後の衆院本会議でも発言について陳謝するとともに、厚労相辞任を明確に否定し、幕引きを図った。
しかし、野党は「不見識な発言だ」（高木義明民主党国対委員長）として、民主、社民、共産３党の女性議員全員が柳沢氏に対し文書で辞任を要求。与党側も国対委員長会談で、「緊張感を持たないと野党につまらない攻撃材料を与える」（幹部）と同席した下村博文官房副長官に抗議した。
その下村氏自身が、教育改革関連３法案の今国会成立にこだわらない考えを示したことが与党から批判の対象となっており、首相にとって頭痛のタネは尽きない。下村氏は、この席上で、「日程的に厳しことを言ったが、迷惑をかけたかもしれない」と陳謝させられた。
これだけ失言が続くと、「内閣のたがが外れている表れ」（政府関係者）と指摘されるのもしかたがない。野党は閣内不一致などと攻勢を強めており、首相や塩崎恭久官房長官は防戦に懸命だ。
特に影響が大きかったのが、日本の安全保障に直接かかわる立場にある久間章生防衛相のイラク開戦や普天間飛行場の移設に関する米国批判だ。
２９日の代表質問では民主党の松本剛明政調会長がさっそく、発言の真意を追及した。
谷内正太郎外務事務次官は同日の記者会見で、「それだけで日米関係に悪影響が出ることはない」と、久間氏をかばったが、外交・防衛閣僚による日米安全保障協議委員会（２プラス２）が開催できないという実害も出た。与党内では久間氏の発言を米国が嫌ったとの見方が強く、「大事な国会の入り口なので閣僚は慎重に対応してほしい」（自民党の坂本剛二国対筆頭副委員長）との不満が出た。
副大臣の一人は、「閣僚も閣僚だが、塩崎長官には、中曽根政権の後藤田正晴官房長官のようににらみを利かせてもらいたい」と、“チーム安倍”の軽量ぶりを嘆く。
首相の指導力
ＦＮＮの世論調査で、「首相の指導力」を「評価する」と答えた人の割合は、わずか１５．９％。だった。何とも頼りない数字だ。逆に「評価しない」は６１．１％に達した。
安倍内閣では昨年末の佐田玄一郎前行革担当相の辞任以降も、複数の閣僚に事務所費をめぐる疑惑が浮上した。それをまともに反映して、安倍内閣のさまざまな面に対する評価に関する質問で、「評価しない」との回答が最も多かったのが「不祥事・疑惑への対応」（６３．４％）だった。
スキャンダルが発覚した際、「安倍首相の顔が見えない」（自民中堅）といわれる。本間正明・前政府税調会長の進退問題では、更迭をためらって問題を長引かせた。政権のこうした危機管理の稚拙さを国民は見逃していない。
首相の周辺を見渡すと、首相が判断に迷ったときに、信念を持ってぶれずに決断を促す存在は見当たらない。
自民党若手議員の一人は「小泉純一郎前政権には首相の背中を押す安倍官房長官がいたが、安倍政権には『安倍官房長官』がいない」と解説している。
(2007/01/30 03:15)
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070130/skk070130000.htm
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