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2007年01月27日
あまりに空疎な施政方針演説とわが国の国会
国会が始まった。開会と同時に施政方針演説が行われ、その後すぐに週末になって国会は休む。与党は自画自賛し、野党は空疎だとこき下ろす。週末のニュースはどの新聞も施政方針演説を掲載し、どこのチャネルも政治記者や解説委員が施政方針演説を、たて、よこ、斜めにまことしやかに解説する。毎年はじめに行われる通常国会での空疎なセレモニーである。そもそも施政方針演説は官僚がよって、たかって、でっち上げる作文に過ぎない。かつて私もその手伝いをしたことがあったが、読んだ後で用済みになる紙切れだ。
週が開けて一般代表質問が始まるがこれがまた壮大な芝居である。質問内容は事前に総理に手渡されるので官僚はその答えを準備する。代表質問者は質問するフリをして自己宣伝の演説をぶつ。首相は答えるフリをしてあらかじめ官僚が用意した原稿を読む。これで次の一週間が終わってしまう。
あれは二、三年前の国会であったと思う。小泉首相が菅直人の追加代表質問に対し答弁を拒否した事があった。これが民主党を怒らせ、審議が中断した一幕があった。私はそれをテレビで見ながら、果たしてどれだけの国民がこの茶番劇の裏にある真実を理解しているかと考えた。あれは小泉首相が民主党の質問を突っぱねたのではない。答えられなかったのだ。小泉首相は自ら自慢げに吹聴するように政策ではなく政局の人だ。政局には頭はいらない。権謀術数にたけていればよいのだ。小泉首相の頭には政策に関する知識の集積がない。政策の見識もない。代表質問に対しては官僚作成の答弁を下を向いて読み上げれば答えられる。しかし追加質問となると自分の頭で答えなければならない。どう答えてよいかわからないのだ。小泉首相は菅直人の追加質問を聞いていた時まったくメモを取ろうとしなかった。もし彼が真面目に答えるつもりであったら当然メモをとったはずだ。彼は最初から答える気がなかったのだ。
実質的な審議に入るのはその次の週から始まる予算委員会からである。しかしこれもテレビ中継が行われる間は議員は張り切るがその後は消化試合だ。その他に続く各種の委員会質疑が始まる頃になると誰も関心を持たなくなる。国会は終盤国会の与野党対立まで休眠する。これがわが国の国会の実態なのだ。
ただでさえ無意味な国会であるが、今度の国会はもっと酷いものになるだろう。与野党議員のスキャンダ合戦に明け暮れる。スキャンダル合戦では民主党は自民党に勝ち目はない。なにしろスキャンダル情報は国家権力が握っているのだ。坂本なにがしという自民党の国対副委員長がテレビの前でいきまいていた。・・・自分の頭のハエを追い払うことで忙しい民主党がどうして我々を追及できるのか。もし追及してくれば撃ち合いになる・・・と。何という次元の低い発言をする政治家である事か。しかし彼は正しい。民主党は勝てない。角田参院副議長が辞任した。当然だ。しかしそれでもし民主党が松岡や伊吹や尾身、久間の首をとれなければやられっぱなしということだ。
この国の政治は不要である。国民にとってためになることは何一つやっていない。政治家とそれにぶら下がって飯を食っている政治評論家、政治メディアの仲間内の政治ごっこである。テレビに出ている野党の議員を見るがよい。彼らはメディアにもてあそばれているのだ。それでもテレビで顔を売れるから喜んでいるのだ。
額に汗して働いている良識ある国民はこんな連中に怒らなければ嘘だ。政治家は要らない。
An Empty Policy Statement and the Hollow Debates in Japanese Diet
The regular session of the Diet of Japan started with the policy statement of Prime Minister Abe on 26 January. The policy statement of Abe, however, is nothing more than an essay bureaucrats have prepared. It is too abstract and goals of that policy statement will never be achieved.
Immediately after the policy statement the Diet will be adjourned and parliamentarians go into the weekend holidays.
A substantial debate will start from next week. Another ceremony, however, begins in that week. The questions opposition leaders will ask Prime Minister Abe have been conveyed to Mr. Abe’s office beforehand and the staffs of Prime Minister Abe will well prepare the answers. Mr. Abe only replies by reading the text which his staffs prepared.
The real debate starts from the following weeks in the budget committee but parliamentarians of both government and opposition parties pretend to be serious only in the first couple weeks because TV will stop carrying the debates afterwards.
Serious debates may occur in the following various committees but by that time nobody pay attention to the debates.
This is what we see in the Diet every year but this year the Diet will be more disastrous because so many major parliamentarians are stuck with scandals of mishandling political fund and both government parties and the opposition parties are busy in criticizing each other shelving the policy issue debates. Indeed the Diet of Japan is useless and waste of taxpayers' money.
http://www.amakiblog.com/archives/2007/01/27/#000232
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